今後の人生と日常生活に役立つトレンディな情報、知っておくとためになることを具体的にわかりやすく説明。

人生と生活に役立つトレンディな情報マガジン(愛称:人生トレマガ)

温かく冬を過ごす方法、その3(対策の効果は?)

2010313
雑情報 (22-3)
    温かく冬を過ごす方法、その3   対策の効果は?
 
要旨
1. 冬を快適に過ごす対策の効果は?
暖房費を節約しつつ、温かく冬を過ごす方法、特に窓の断熱材貼り付けの効果を検証した。
 
2. 冬物衣料ではヒートテックの一人勝ち
今年は冬物衣料の分野ではユニクロを筆頭にした発熱肌着の一人勝ちで終了した。
 
3. 窓の改造による防寒対策の効果は?
1)  施工の概要
ガラス窓の下部はプチプチを貼り付け、上部には0.5mmのポリカーボネイト、アクリル断熱板(ペット板)を窓ガラスと約1cmの隙間をあけて貼り付けた。
2)  施工後の状況
結露:1月初めでもプチプチの内面、断熱板の内側には結露はない。しかし、外気温度が3℃以下となる朝や雨の日には、アルミサッシ枠の側面と下面に結露が発生。
部屋の温度:朝7時の部屋の温度は断熱板を取り付けたことにより平均2℃上昇。
光熱費の削減状況:1ヶ月で1,756/月の節約となり、光熱費の低減率は約7%。
断熱板を取り付けたことによる不便、不都合はまったくなく、結論として費用対効果は大いにあったと結論できる。
 
4. 見栄えがするガラス窓の断熱対策
窓ガラスを2重にして内部に乾燥空気を封入した複層ガラスを販売中。
複層ガラスの販売価格は普通のガラス窓の4倍程度.
複層ガラスの普及率は新築一戸建て住宅は90%、集合住宅は50%普及。しかし、既存住宅を含めると複層ガラスの普及率は6%程度。
欧米の複層ガラスの普及率は新築住宅ではほぼ100%、既存住宅でも50%。
 
5. 後づけガラス窓
1)  既存ガラス窓の断熱対策
後づけ二重窓がトステム「インプラス」、YKK AP「プラマードU」、旭硝子「まどまど」の名前で発売されている。
2)  後づけ二重窓の施工、費用
後づけ二重窓の施工は既存の窓の内側にサッシ付きの35mmのガラスを取り付けるので施工は簡単。素人でも購入し1時間程度で取り付けることができる。
価格はネットで購入すると輸送費込みで60,000円程度。
後づけ二重窓を施工業者へ依頼すると窓ガラス1面(開き窓ガラス2枚)当たり施工費込みで80,000円程度。
3)  住宅エコポイントが使える2013123日追記:住宅エコポイントは終了)
後づけ二重窓を購入し、自分で施工する場合にはエコポイントはもらえない。
エコポイントを受領するためには、専門業者へ後づけ二重窓の製品の購入、施工を発注すること。エコポイント申請は自分あるいは施工業者に代理申請してもらう必要がある。 

△ページトップへ戻る

1. 冬を快適に過ごす対策の効果は?
雑情報(22)     暖房費を節約しつつ、温かく冬を過ごす方法 とその続きの
雑情報 (22-2) 暖かく冬を過ごす方法、その2 (窓、室内仕切り、換気)
の効果を検証してみる。
 
 
2. 冬物衣料ではヒートテックの一人勝ち
寒い冬を暖かく過ごす方法として、今年は冬物衣料の分野ではユニクロを筆頭にした発熱肌着の一人勝ちで終了した。
 
発熱肌着は薄手なのでごわごわしない、体の動きを阻害しない、外から見えない、安いことなどからヒートテック、ヒートファクト、パワーウオーム、スゴ衣などのブランドの発熱肌着が爆発的に売れた。
 
 
3. 窓の改造による防寒対策の効果は?
雑情報(22-2) 2.室内の防寒対策 2.1 窓に断熱シートを貼り付ける
を昨年(2009年)12月中旬に自分で施工し3ヶ月半経過したので効果はどうかについて検証した。
 
1)  施工の概要
マンションの3部屋の窓、全部で4面(ガラス窓としては8箇所)について、下部は梱包材のプチプチを貼り付け、上部には0.5mmのポリカーボネイトとアクリル断熱板を窓ガラスと約1cmの隙間をあけて貼り付けた。
詳細の部材、施工方法、所要時間、要した費用(合計8,102円)などは前記資料に記載済み。
 
2) 施工後の状況
a)  結露
施工後、今年(2010年)3月初旬で3ヵ月半経過し、その間、居住地域の1月の日平均気温は7.1℃、最低気温は-0.3℃であった。
平年より気温が低い日が続いた1月初めでもプチプチの内面、断熱板の内側には結露はなかった。しかし、外気温度が3℃以下となる朝や雨の日には、部屋内側のアルミサッシ枠の側面と下面に結露が発生していた。
断熱板と異なりアルミサッシ枠は直接外気と接しているため、外気温が下がるとアルミサッシ枠への結露を防ぐことは難しい。
しかし、毎年、ガラス面全体に結露による水滴がびっしりと付き、ぞうきんでガラス面を拭いてもすぐに結露する現象はまったくなく、断熱板を取り付けた効果は絶大である。
 
b)  部屋の温度
断熱板を取り付けたことによる部屋の温度はどの程度上昇するかを毎日温度計でチェックした。
1 外気温度と室内の温度データ (℃)
外気温度の日平均(居住地域)
7時半の部屋の温度
今年のデータ
前年度のデータ
今年のデータ
前年度のデータ
12
9.0
9.7
2024
1822
1
7.1
6.7
1722
1420
2
6.6
7.8
1622
1419
3
7.6
9.7
1722
1622
居住地域の外気温度の数値は気象庁の過去の気象データ検索から引用
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=&block_no=&year=2009&month=1&day=&view=
 
今年(2010年)の3月のデータは312日までのデータ。
昨年(2009年)12月から今年3月の居住地域の外気温度は気象庁のデータから、今年は12月と2月は昨年より寒く、1月は暖かったが、平均すると昨年とほぼ同様な外気温度であったことが分かる。
 
7時の部屋の温度は、前年度は1522℃であったのが、今年は断熱板を取り付けたことにより平均2℃上昇していた。
 
3)  光熱費の削減状況は?
断熱板を取り付けた効果を客観的に検証するため、光熱費が昨年度と今年どのように変わったのかを調べた。
 
光熱費として電気とガスを使用し、暖房用にはエアコンとガスストーブを併用している。
今年は昨年度と暖房器具の使用について、ガスストーブよりエアコンを良く利用したこと及び洗濯物の乾燥に屋外の物干し竿から浴室乾燥機へ変えたことから電気の使用量が増加し、ガスの使用量が減少した。
 
2に電気、表3にガス、表4に電気+ガスについてまとめた。
断熱板の効果がどの程度あったのかを比較するに当たり、電気+ガス料金の差だけでも良いが、今回は暖房器具の使用方法が変わっているので、電気+ガスの発熱量の差の比較も行った。
ただし、エアコンはヒートポンプ式のため、実際の電気の発熱量の46倍の熱エネルギーを発生できるため、ここで比較した発熱量をそのまま使うことはできない。
 
        表2 今年及び昨年度の電気のデータ
今年のデータ
昨年度のデータ
電気使用量
kWh
電気料金
発熱量
MJ
電気使用量
kWh
電気料金
発熱量
MJ
12
677
15,579
2,437
725
-
2,610
1
813
18,714
2,927
688
-
2,477
2
853
19,748
3,071
704
-
2,534
合計
2,343
54,041
8,435
2,117
48,828
7,621
        注)電気使用量の期間は12月7日~3月4日まで
          電気の発熱量は1kWh=3.6MJ
 
3 今年及び昨年度のガスのデータ
今年のデータ
昨年度のデータ
ガス使用量
m3
ガス料金
発熱量
MJ
ガス使用量
m3
ガス料金
発熱量
MJ
12
71
9,583
3,195
86
-
3,870
44
6,423
1,980
76
-
3,420
2
43
6,378
1,935
70
-
3,150
合計
158
22.384
7,110
232
32,867
10,440
     注)ガス使用期間は12月9日~3月9日の期間
ガスの発熱量は 1m3=45MJ
 
4 今年及び昨年度の光熱費、総発熱量のデータ
今年のデータ
昨年度のデータ
光熱費
総発熱量
MJ
光熱費
総発熱量
MJ
12
25,162
5,632
-
6,480
25,137
4,907
-
5,897
2
26,126
5,006
-
5,684
合計
76,425
15,545
81,695
18,061
 
この結果から、断熱板を取り付けたことにより3ヶ月で
81,695円-76,425円=5,270円節約できた。
1ヶ月では、5,270円÷3ヶ月=1,756/月の節約。
 
次に、昨年度と比較してどの程度の光熱費が削減できたかは
76,425円÷81,695円=0.935から
光熱費の低減率は約7となった。
 
また、昨年度と今年の総発熱量の比較により
15,545MJ÷18,061MJ=0.861
から14%の総発熱量を低減することができた。
 
これらの結果から、冬の暖房、夏の冷房を使っている期間をそれぞれ3ヶ月とすると、年間の光熱費の概略の節約金額は
1,756/月×6ヶ月=10,536/
を実現できるため、断熱板などの購入費合計8,102円は、1年足らずのうちに償却(元を取ることが)できる。
 
今回、断熱板を取り付けたことによる不便、不都合はまったくなく、結論として費用対効果は大いにあったと結論できる。
断熱板は最低でも5年以上の耐用年数があると想定されるため、安価な建屋の断熱対策として勧めることができる。
 
 
4. 見栄えがするガラス窓の断熱対策
1)  断熱板より効果があり、見栄えがする断熱対策は?
断熱板の取り付けは、安く、手軽にできる窓の断熱対策であるが、もっと効果がある断熱対策をしたい。断熱板はどうも安っぽく見えるため躊躇している、もう少しお金を出してもよいから見栄えが良い方法はないか?と考えている読者も多いことだろう。
 
2)  従来の複層ガラス
従来、関東地域以南の建屋において断熱、防音用の窓は、窓ガラスを2重にして内部に乾燥空気を封入した複層ガラス(最近は複層ガラスの内面に金属膜を塗布したLow-Eガラスもある)を販売していたが、当然のことながらガラスが2枚必要だし、製造コストがかかるため販売価格は普通のガラス窓の4倍程度することから、既存の住宅において複層ガラスへのリフォームはほとんどない。
 
日本板硝子のガラスワンダーランド、複層ガラス
http://glass-wonderland.jp/shurui/fukusou.html
 
複層ガラスは断熱効果が高いことから新築住宅では複層ガラスの普及率は高く、2008年時点において一戸建て住宅では90%、集合住宅では50%普及している。
しかし、日本の既存住宅のガラス窓は1枚のまま使い続けているため、既存住宅を含めたすべての住宅のガラス窓に使用されている複層ガラスの普及率はわずかに6%程度しかない。
 
欧米において複層ガラスの普及率が新築住宅ではほぼ100%、既存住宅でも50%もあることと比較すると日本の複層ガラスの普及率は格段に低い。
原因として、日本人と欧米人の住宅に対する考え方の差、すなわち日本では住宅は寒さよりも暑さをしのぎやすくするためのものだし、木造の家屋のため耐用年数はせいぜい40年程度しかない、木造建築物のためあちこち隙間があり窓だけを断熱しても意味がない、冬場、ヨーロッパよりも日本のほうが暖かいなどによるものであろう。
しかし、窓ガラスを複層ガラスへ変えることで、いままで無駄に失っていた熱エネルギーの消費を抑えることが可能なため、何らかの断熱対策を採るのが望ましい。
 
 
5. 後づけガラス窓
1)  既存ガラス窓の断熱対策
数年前からサッシ、ガラス業界では、新築住宅着工戸数の減少による受注減に対抗するため、既存住宅のリフォームへ積極的に進出してきた。
その結果、既存の窓へ後づけにより簡単に取り付けられる窓ガラスが開発された。
 
2)  後づけ二重窓が人気
最近、手軽にそれほど高くない費用で窓の断熱性を高める製品、一般名称「後づけ二重窓」が大手サッシメーカなどから続々と発売され、かなりの人気となっている。
後づけ二重窓のブランド名は、トステム「インプラス」、YKK AP「プラマードU」、旭硝子「まどまど」となっている。
今一番人気となっている二重窓大手各社のネットを参照。
 
トステム 防音・断熱内窓/インプラス 
http://www.tostem.co.jp/lineup/sash/reform/inplus/
 
エコ内窓「プラマードUYKK AP株式会社
http://www.ykkap.co.jp/products/reform/plamadou/index.asp
 
商品の特徴(まどまど)旭硝子のGlass Plaza
http://www.asahiglassplaza.net/gp/reglass/products/madomado/
 
3)  後づけ二重窓の施工、費用
後づけ二重窓の取り付け方法は、既存のアルミサッシ窓枠の内側に新たに樹脂性の窓枠付きのガラスを取り付け二重窓とする方法である。
 
しかし、既存の窓の内側に新規にサッシ付きの35mmの窓ガラスを取り付けるだけなので、施工は簡単である。日曜大工が得意なら素人でも後づけ二重窓を購入し取り付けることができる。所要時間は1つの窓に約1時間。
もちろん、専門業者に依頼して取り付けを依頼することもできる。
費用は、開口面が横170cm×高さ180cmの開き戸形式の場合、定価は75,000円。ネットで購入すると55,000円程度で入手できる。ただし、輸送費として10,000円程度かかる。これらから、数面同時に購入する場合、後づけ二重窓を概略60,000/面で購入できる。
 
なお後づけ二重窓を施工業者へ依頼すると、工事費が1面につき15,000円程度加算され、概略、1面当たり、後づけ二重窓+施工費込みで80,000円程度である。
 
4)  住宅エコポイントが使える
 
2013123日追加)
本件に記載の住宅エコポイントは既に終了しているため、以下の内容(取り消し線で示した箇所)は使えない。
 
今回、政府のエコポイント制度の認定の範囲が広がり、従来の液晶テレビ、エアコン、冷蔵庫の家電製品や燃費によい自動車へつけられていたエコポイントが付いており、専門業者へ後付け二重窓の発注と施工を依頼すると住宅エコポイントをもらうことができる。
 
よって、自分で後づけ二重窓をネットで購入し、自分で施工する場合には施工証明書の入手ができないためエコポイントはもらえない。
このため、確実にエコポイントを受領するためには、施工業者*1)へ後づけ二重窓の製品の購入、施工してもらい各種必要書類を受領すること。エコポイント申請は自分あるいは施工業者に代理申請してもらう必要がある。
 
*1) 家電、自動車、住宅のエコポイントは、これらを生産している業界及び工事業者の受注が増え、仕事を増やし、ひいては日本経済の活性化を目的としているため、やむを得ないであろうが、一部の業界やユーザの利益ために税金を投入してよいのかとの意見もある。
 
 
受領できるエコポイントは概略窓1面当たり10,000円程度なので、業者へ依頼した場合の金額80,000円-10,000円=70,000円となる。
 
やはり、自分で後づけ二重窓をネットで購入し、取り付けると60,000円程度で済むため安くつく。よって、自分で後づけ二重窓を施工できるのなら、自分で施工するのが最も得である。
 
しかし、自分で取り付けるのは面倒、日曜大工はやったことがない、専門業者へ一括して依頼したいのなら、エコポイントが受領できる今年はグッドタイミングである。
ただし、施工業者によっては、エコポイントをうたい文句に施工費、交通費、エコポイント資料作成費、管理費などのわけのわからないたくさんの名目を並べて見積が高くなるケースもある。後づけ二重窓の施工を業者へ依頼したら、追加費用などが発生しトータルの施工金額がいつのまにか、世間相場の1面、80,000円より相当高くなることもありうるので、業者を選定する場合には良く調べて、慎重に決めたいものである。
近隣の大手DIYの店舗には、後づけ二重窓の施工の相談、見積を行っているので、これらの店舗へ出向いて相談すると、まず、ぼられる心配はない。
 
住宅エコポイントを概要、ポイント、受領するための要領などは、国土交通省の以下のネットを参照のこと。
 
★国土交通省 住宅エコポイントの概要について
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000017.html#(6
 
★住宅エコポイント 201038日申請受付開始
http://jutaku.eco-points.jp/
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
2. 冬物衣料ではヒートテックの一人勝ち
★日本経済新聞    2010129    ウオームビズはもう死語に?
                                                          発熱肌着で事足りた
 
5. 後づけガラス窓
NIKKEI BUSINESS  2010118
                                                         情報源 売れ筋探偵団
                                                             後づけ二重窓で家計も防寒
 
★朝日新聞          201017       断熱住宅商機の期待 
                                                                                 エコポイント導入 新築なら30万円分
 
★日本経済新聞   201038      住宅版エコポイント 
                                                                                 家窓など「特需」期待高く
 
★読売新聞          201038       住宅版エコポイント受け付け開始 
                                                                                  新築は30万ポイント 市場刺激狙う
△ページトップへ戻る
  1. 2013年01月23日 10:21 |
  2. 節約(税金 方法 防寒)