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歯磨きの新常識!歯磨きは食後30分空けてから

2012216
雑情報 (6-4)
    歯磨きの新常識!歯磨きは食後30分空けてから
 
要旨
1.  歯磨きの常識が変わる
従来の歯磨きの標語「333」のうち、歯磨きのタイミング、食後3分以内に磨くはやってはいけない!
 
2.  歯のエナメル質は常時入れ替わっている
歯は常時、カルシウムなどの溶け出しと取り込みを繰り返している。
食事中、口の中は酸性物質によりエナメル質がやわらかくなっている。
食後、口の中では唾液により30分かけてエナメル質の修復が行われる。
食後すぐに歯を磨くと、唾液により口の中を中性にし、かつエナメル質を復活させている役割をフイにするばかりか、酸性物質により溶け出し柔らかくなったエナメル質をごしごしと磨くことにより更に損傷させ、知覚過敏を引き起こしたり、むし歯を促進させる要因となる。
歯磨きの時に知覚過敏のような痛みを感じたら酸蝕歯になりつつある可能性。
 
3.  歯を守りつつ食生活を楽しむ
日常的に飲食している飲料品の酸性度は、ほとんどがpH5.5以下。
健康によい飲料品であっても歯にとっては強敵で歯のエナメル質を溶かす。
歯を大切にしながら食生活を楽しむために、
酸性度が高い飲食品を飲食する際には、口の中に必要以上に長くとどめない。
酸性度が高い飲食品を食べた後、水やお茶などで口の中をすすぐ。あるいは、食後すぐに水でうがいをする。
食後の歯を磨くタイミングは食後30分以上経過してから行う。
 
4.  歯磨きの新常識
就寝中に口の中に発生した菌を洗い流すため、起床時にすぐ歯磨きをする
睡眠中の菌の繁殖をできるだけ抑えるため就寝前に歯磨きをする
就寝前の歯磨きは徹底的に行い、食べ物のかすをきちんと取り除き歯垢の発生を抑えるのみならず、口の中を清潔にする。
日中は唾液が出ているため、歯磨きは食べ物のかすを取り除く程度でよい。
食後の歯磨きは、歯のエナメル質を守るため食後30分経過してから行う。
歯垢は歯磨きでは取り除けないため、半年~1年に1回は歯医者に歯垢除去と歯の状態をチェックしてもらう 

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1. 歯磨きの常識が変わる
歯磨きの標語「333」は今まで金科玉条*1)とされてきた。すなわち歯磨きの回数は1日に3回、歯磨きの時間は3分間、歯磨きのタイミングは食後3分間以内が理想であると、誰もが信じてきた。
法律やマナーが時代と共に変わっていくのはだれもが経験しており、それほど驚かないが、科学技術や医療に関しては理論や事実に基づいて構築されているためあまり大きな変化はない。
しかし、この分野でも発見、発明、実証、各種データの蓄積など、従来の常識をくつがえす新たな知見により少しずつ変わってきている。
歯磨きの新常識も医療分野から得られた新たな知見の一つである。
 
    *1)  金科玉条(きんかぎょくじょう)
「金」「玉」は貴重なもの、「科」「条」は法律などの条文の意味から、人が絶対に守らなければならない規則や法律を示す。
 

2. 歯のエナメル質は常時入れ替わっている
1)  歯は常時、カルシウムなどの溶け出しと取り込みを繰り返している
通常時、歯は口の中が酸性になるとエナメル質(カルシウムとリン酸から構成される)からカルシウムとリン酸が溶け出し(医学用語で「脱灰」)エナメル質が柔らかくなる。逆に中性になるとエナメル質はカルシウムとリン酸を取り込む(医学用語で「再石灰化」)ことにより現状の歯を維持している。
 
口の中の酸性度がpH5.5以下となると、歯のエナメル質は常時溶け出した状態となり、初期むし歯(医学用語で「う蝕」)となる。しかし、初期のう蝕なら再石灰化により元の歯へ戻すことができる。
 
おかもと歯科、酸性食品に気をつけて、歯が溶けだす?
http://www.h2.dion.ne.jp/~okamoto/sub104.htm
 
2) 食事中と食後の歯の状態
a)  食事中、口の中は酸性物質によりエナメル質がやわらかくなっている
食生活の欧米化によりpH5.5以下、すなわち酸性の飲食物を多く摂取するようになったことから、口の中において歯のエナメル質が酸性物質により溶け出し、柔らかくなる現象が起こっている。
 
b)  食後、口の中では唾液により30分かけてエナメル質の修復が行われる
食事した後、口の中は酸性となるが唾液が出てきて中和させ、その結果溶け出したエナメル質を取り込んでいる。唾液によりエナメル質を元の状態へ戻すには30分程度の時間がかかる。
 
c)  食後すぐに歯を磨くと、やわらかくなったエナメル質を損傷する
ここで、食後すぐに歯を磨くと、せっかく唾液により口の中を中性にし、かつエナメル質を復活させている役割をフイにするばかりか、酸性物質により溶け出し柔らかくなったエナメル質をごしごしと磨くことにより更に損傷させ、知覚過敏を引き起こしたり、むし歯を促進させる要因となる。
 
3)  第三の歯の病気、酸蝕歯(さんしょくし)
酸蝕歯は歯が酸により冒される現象で、従来の歯の病気のむし歯、歯周病に続く第三の歯の病気となっている。食生活の変化により酸性物質の摂取が増えるにつれ酸蝕歯が問題となってきたが、進行が遅いため気がつかないことが多い。もし、歯磨きの時に知覚過敏のような痛みを感じたら酸蝕歯になりつつある可能性があるのですぐに対応しよう。
 
酸蝕歯は酸性の飲食物を良く食べることから起きる歯の病気であるが、類似な例として過食症があげられる。過食症の患者は大量に食べ、食べたものをトイレで吐き出してはまた食べることを繰り返す。このため、胃の中に入った飲食物を吐き出す際、pH12の塩酸主体の胃酸も同時に吐き出されるため歯がボロボロになっている。
 

3. 歯を守りつつ食生活を楽しむ
1)  飲食品の酸性度は高い
1に日本医科歯科大学が調査した飲食品(大半が飲料品)の酸性度を示す。
 
1 飲食物の酸性度
分 類
品 名
pH
果物
ミカン
3.5
オレンジ
3.5
レモン
2.1
グレープフルーツ
3.2
果実飲料
リンゴジュース
3.6
オレンジジュース
3.4
トマトジュース
5.0
野菜・果実ミックスジュース
3.9
コーヒー飲料
缶コーヒー
6.2
紅茶飲料
紅茶飲料
5.5
茶系飲料
緑茶
6.2
ウーロン茶
6.0
炭酸飲料
コーラ
2.2
サイダー
3.4
乳飲料
ヨーグルト
4.1
乳酸飲料
3.4
栄養ドリンク
栄養ドリンク
2.5
スポーツドリンク
3.5
アルコール
ワイン
3.4
ビール
4.3
ウイスキー
5.0
カップ酒
4.4
焼酎
4.9
ジン
8.3
調味料
しょうゆ
4.7
和風調味料
4.0
ポン酢
3.8
ゆずポン
3.4
イタリアンドレッシング
3.4
牛乳
牛乳
6.8
ミネラルウオーター
7.0
豆乳飲料
調整豆乳
7.3
健康アルコール飲料
黒酢飲料
3.1
梅酒
2.9
第21回日本歯科医学総会2008年11月14日T003pHでみるカリエスリスク
東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野 北迫勇一他より引用
 
この表から、日常的に飲食している飲料品の酸性度は、ほとんどがpH5.5以下のため、口の中に入ると歯のエナメル質を溶かす状況となっている。例外は牛乳、お茶、紅茶、コーヒーなどわずかである。
また、果物は思ったより酸性度が高く、レモン、コーラ、栄養ドリンク、梅酒は強酸性を示している。当然、果実ジュースの酸性度も高いし、酸の名前がつく乳酸飲料、酢を材料とした黒酢飲料、ポン酢などの調味料、アルコール発酵させたワイン、ビール、酒類も酸性度が高い。ちょっと意外なのは、運動する際、熱中症や脱水症防止のために飲まれているスポーツドリンクの酸性度が以外に高いことである。
 
2)  健康によい飲料品であっても歯にとっては強敵
ビタミンCを含む果実やジュース、腸内の状況を整えるヨーグルトなどの乳酸品、スポーツマン、サラリーマンが愛飲するスポーツ、健康ドリンクなど身体の健康維持ためによい飲料であっても、歯にとっては酸性値が高いため歯のエナメル質を溶かす強敵である。
 
3)  歯を大切にしながら食生活を楽しむ
酸性度が高い飲食品は歯にとって好ましくないが、だからと言って、だれも人生にとって大きな楽しみの一つである食生活から好物の果実、コーラ、ジュース、アルコール類、料理にうまみを増す調味料の使用を控えようとは考えない。
 
しかし、飲食品の酸性度が高いことを知った以上、日々の生活の中に歯を守る習慣を取り入れよう。
 
その習慣とは
酸性度が高い飲食品を飲食する際には、口の中に必要以上に長くとどめない。
酸性度が高い飲食品を食べた後、水やお茶などで口の中をすすぐ。あるいは、食後すぐに水でうがいをする。
食後すぐ歯を磨くことを習慣にしている場合、今後は歯を磨くタイミングを食後30分以上経過してから行う。
 
毎食後、欠かさず歯を磨いていた人は強い信念を持って習慣づけていただろうから、30分待ってから磨くことはすぐに変更でき、新たな習慣となろう。

 
4. 歯磨きの新常識
1)  唾液の役割
口の中は唾液によりpHが中性にして菌の活動が抑えている。
食事中は盛んに唾液が発生し口の中を中性に保ち、それ以外も日中は常に唾液が出ているため口の中が酸性となったり、菌が発生することは少ない。
 
しかし、就寝中は唾液の発生が少なくなるため菌が口の中で次第に増殖し、朝は口の中は繁殖した菌でもっとも汚い状況となっている。
 
2)  歯磨きのタイミング
唾液は口の中の環境を良好に保つように活動していることから、歯磨きは唾液の活動を妨げないようにする。
そのため唾液の活動が少なくなる就寝中に口の中の菌を増やさないよう、寝る前に歯磨きをして菌を少なくすることが重要となってくる。
また、起床したらすぐに歯磨きをして就寝中に増殖した菌を減らすことがもう一つのポイントである。
 
また、食事中は唾液がたくさん出し酸性物質を中和しているため、食後すぐに歯磨きをすると、前記で説明したように酸性物質により柔らかくなった歯のエナメル質を傷めるのみならず、唾液を洗い流すこととなるため控えたほうが良い。
歯磨きのタイミングは食後30分経過してから行うのがベストの方法である。
 
3)  歯磨きは歯を守るうえで必須
唾液は口の中の環境を保つうえで重要な役割をしているが、唾液だけでは歯は守れない。歯磨きが歯を守るうえで重要であることを知ろう。
 
歯磨きの目的は歯垢を取り除くことであるが、むし歯や歯周病の原因となる歯垢は、歯ブラシでは60%程度しか落とせない。デンタルフロスを使うと86%まで歯垢を落とすことができる。
食べ物のかすが歯垢になるまでに23日かかるので、1日に1回きちんと歯磨きをすれば歯垢の生成を抑えることができる。
 
4)  歯磨きの新常識
今まで説明したことから歯磨きの新常識をまとめる。表2を参照。
 
①  就寝中に口の中に発生した菌を洗い流すため、起床時にすぐ歯磨きをする
②  睡眠中の菌の繁殖をできるだけ抑えるため就寝前に歯磨きをする
③  就寝前の歯磨きは徹底的に行い、食べ物のかすをきちんと取り除き歯垢の発生を抑えるのみならず、口の中を清潔にする。
④  日中は唾液が常時出ているため、歯磨きは食べ物のかすを取り除く程度でよい。
⑤  食後の歯磨きは、食事により柔らかくなった歯のエナメル質を守るため食後30分経過してからすること。
⑥  歯垢は歯磨きでは取り除けないため、半年~1年に1回は歯医者へ行き歯垢除去と歯の状態をチェックしてもらう。
 
2 歯磨きの新常識
歯磨きの新常識の内容
時間帯
タイミング
目的、理由及び実際
起床後すぐ
朝起きた際、口の中は菌で汚れており、菌を洗い流すために歯磨きをする
食事後
食後30分経過してから
食後の歯磨きは食べ物のかすを取り除くために行う。
よって、長時間ごしごし歯ブラシで歯をこするのは歯を摩耗させるのでの避けたほうがよい。
食後は飲食物の酸性物質により歯のエナメル質がやわらかくなっているため、食後30分経過しエナメル質が普通の状態に戻ってから歯磨きをする。食事後、すぐの歯磨きは歯のエナメル質を傷めるので不可。
日中は唾液が出ているので歯の環境は良好に保たれており、あまり神経質に歯磨きをすることはない。
就寝前
就寝中は唾液が減り口の中に菌が増えるため、就寝前に歯磨きをしてできるだけ菌を少なくする
就寝前に徹底的に歯磨きをして汚れを落とすことが歯垢の発生を抑える上で重要。
  
exiteニュース、201122日、朝の歯磨きのベストタイミングって?
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1295888146379.html?_p=1

 
5. ガムの役割
食事後に歯を磨くことができない場合、ガムをかむと唾液が出るのを促し口の中の汚れを流す。最近のガムはむし歯の原因となる砂糖を含まないものがほとんどなので歯磨き代わりとして効果がある。
ただし、ガムは歯磨きの代用にはならないので、毎日の歯磨きは欠かせない。
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
1. 歯磨きの常識が変わる
歯科医/歯科情報の歯チャンネル88、歯磨き教室、歯磨きの回数と時間
http://www.ha-channel-88.com/hamigaki-kyousitu/kaisuu.html
 
SmileGarden村尾孝子のいつもワクワクAlways Smiling!”、歯磨きの常識?
http://smilegrdn.exblog.jp/16866002/
 
おかもと歯科、トピックス vol.64、酸性食品について
http://www.h2.dion.ne.jp/~okamoto/sub104.htm
 
かずのつぶやき、体にいいはずに黒酢やレモン、歯を溶かす
http://ameblo.jp/kaz3541/entry-10825358955.html
 
4. 歯磨きの新常識
★日本経済新聞 2012211    変わる歯磨きの常識
                                                        食後30分間空けて
                                                        11回しっかり
                                                        歯磨き粉はたっぷりと
                                                        忙しい時、ガムをかむ手も
 
★日本経済新聞 20111120  健康生活 ヘルスこの一手
                                                        甘いものを食べた後は
                                                        水やお茶を飲む習慣を
 
★日本経済新聞  201173     健康 今どき健康学
                                                        口内の粘り、肺炎誘発も
 
5. ガムの役割
★日本経済新聞  2011611   健康生活 ヘルスこの一手
                                                        ガムにも一定の効果
                                                        唾液分泌促し歯を守る

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  1. 2013年01月21日 18:31 |
  2. 健康(ライフプラン 保険)