2023年1月20日
雑情報 (82-6)
1.玄関ドア周りの防寒対策 * 玄関ドア周辺の防寒対策をDIYでいろいろ行った。 ①玄関ドア枠のパッキン(エアタイトゴム)交換 ②玄関ドアに断熱材スリムを張り付け及びカッティングシートの上貼り ③玄関ドアに通じる廊下にカーテンを設置 ④玄関ドア枠にスリムを張り付け * 今回、新たに玄関土間の寒さ対策が必要なことが分かり実施した。 2.日本の玄関土間の位置づけ * 日本の建屋の基本、生活習慣になっている土間で靴を脱ぎ、靴下あるいはスリッパをはいて室内に入ることにより土間は室内外の境界となっている。 * 従来のフロアタイルを張り付けた玄関土間は強度があり、掃除が簡単である反面、断熱性がないため床下からの寒さを防ぐことができない。 3.フロアタイル張り付けた玄関土間の寒さ対策 * 高級ホテルはコンクリート床面に断熱材を敷き詰め、その上に玄関から客室に至るまでフロアカーペットが敷き詰めているため、床面からの寒さは感じない。 * 一軒家、マンションの玄関土間にフロアカーペット、クッションフロア、コルクマットなどの床材を張り付けた例がある。 4.玄関土間の断熱化 * 現在の玄関土間は土間コンクリートの上にフロアタイルを張り付けているだけなので冬場、玄関床の温度は低い。 * 一般住宅で玄関土間の寒さ対策を行った事例は少ない。 * 住宅完成後の断熱対策として、土間の上に①断熱材:ザ・スリム、中空ポリカ、②保温シート:銀色のマット、③支持材:べニア板、板材、④仕上げ材:タイルカーペット、クッションフロア、コルクマット、フローリング材を敷き詰めている。 * 計画した断熱対策は、フロアタイルの上に②保温シート、厚さ4mmを敷き詰め、その上に①断熱材、厚さ7mmザ・スリムを張り付ける。一番上に④仕上げ材、500mm角×厚さ6mmのタイルカーペットを張り付けた。③支持材は土間にクッション性を持たせるため使用しない。 * 留意事項は、材料の敷き詰め時に接着剤などは使わなかったが敷き詰め後、上記の材料のずれ、たわみはなく隙間があくこともなかった。 * 断熱シートは厚さ4mmのクッション面を下、銀色の光沢面を上にして、土間の形状にカットして敷いた。 * フロアカーペットの敷き詰めはネットのカット方法を参考にすると隙間なくきれいに張れる。 * 土間の断熱化に要した費用はDIYで製作したため4,470円で済んだ。 5.玄関土間の断熱対策後の状況(2023年1月) * 施工後、玄関の上下間の温度差がなくなり足元の寒さが低減した。 * 玄関部の各種対策により、寒さの要因となる冷える場所(コールドスポット)、冷たい空気が流れ込む隙間がなくなり断熱、密閉が強化された。 |
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1.玄関ドア周りの防寒対策
玄関周辺の防寒対策は6年前の2016年に玄関ドアのパッキンの交換を手始めに2021年に玄関ドア枠にスリムを張り付けたことで終わった感があった。
昨年(2022年)末にネットを閲覧し玄関土間の寒さ対策が必要なことが分かった。
現在までに実施した防寒対策
①玄関ドア枠のパッキン(エアタイトゴム)交換
★人生と生活に役立つ情報マガジン 雑情報 (82-4) 防寒対策として玄関ドアのパッキン(エアタイトゴム)を交換 (fc2.com)、2021年1月22日
②玄関ドアに断熱材スリムを張り付け及びカッティングシート(化粧シート)の上貼り
★人生と生活に役立つ情報マガジン 雑情報 (82) 玄関ドアに断熱材(ザ・スリム 4mm)を張り付け廊下の寒さを軽減する (fc2.com)、2018年12月14日
★人生と生活に役立つ情報マガジン 雑情報 (82-2) 玄関ドアにカッティングシートを貼りつけ (fc2.com)、2019年1月27日
③玄関ドアに通じる廊下にカーテンを設置
★人生と生活に役立つ情報マガジン 雑情報 (82-3) 玄関ドアに通じる廊下にカーテンを取り付け (fc2.com)、2019年3月12日
④玄関ドア枠にスリムを張り付け
★人生と生活に役立つ情報マガジン 雑情報 (82-5) 防寒対策として玄関ドア枠に断熱材(ザ・スリム)を張り付け (fc2.com)、2021年3月3日
今回、玄関土間の防寒対策を行う計画を立て、実施したので経緯を紹介する。
2.日本の玄関土間の位置づけ
1)日本人の習慣
日本の建屋の基本、生活習慣になっている土間で靴を脱ぎ、靴下あるいはスリッパをはいて室内に入ることにより土間は室内外の境界となっている。
西洋の習慣となっている室内外とも土足で暮らす生活と一線を画している。
2)フロアタイルを張り付けた玄関土間のメリットとデメリット
①メリット
居住しているマンションの玄関土間はコンクリートの上にフロアタイルを張り付けただけである。コンクリートとフロアタイルは強度があり、外部から靴底に付着して持ち込まれる土砂、ほこりは簡単に掃除できるので使い勝手が良い。
また、雨が降った後の泥が残留した土間は水拭きすると汚れを除去できる。
②デメリット
コンクリート、フロアタイルは断熱性がないため、土間施工時に床下などに断熱材を埋め込んでないと床下からの寒さを防ぐことができない。
3.フロアタイル張り付けた玄関土間の寒さ対策
1)高級ホテルの防寒対策
高級ホテルは玄関土間から廊下、客室内に至るまでフロアカーペットが敷き詰められている。カーペットはクッション性、模様がデザインされているため高級感がある。
靴底に付いて持ち込まれる泥、ほこりは掃除機をかけることにより清潔さが保たれている。
当然フロアカーペットを敷く前にコンクリート床面に厚い断熱材を敷き詰めているため、床面からの寒さは感じない。
2)住宅の防寒対策
ネットを調べると一軒家、マンションの玄関土間にフロアカーペット、クッションフロア、コルクマットなどの床材を張り付けた例があるのでそれらを参考に玄関土間の寒さ対策を計画、実施することにした。
★玄関土間をスタイロフォームで断熱するDIY | nohmiso.com、2022年12月3日
★玄関タイルの寒さ熱橋対策【中空ポリカ下敷き】 - YouTube、(2023年1月16日)
★使い勝手はそのままで!とても寒い冬の玄関をDIYで改善した|Nobuki Inoue|note、(2023年1月16日)
★玄関土間をコルクマットで断熱する | レオハウスで建てた家と子育ての話 (reogress.net)、2022年11月14日
4.玄関土間の断熱化
1)玄関土間の現状
玄関土間は外観から土間コンクリートの上にフロアタイルを張り付けている。
断熱材は床に使われていなく冬場、玄関床の温度は低い。
土間の寸法:幅1,050mm×奥行1,260mm
上がり框(かまち)の高さ:たたきと玄関ホールの高さ:65~75mm
★上がり框(あがりかまち)とは?高さの目安、ない場合のメリット・デメリット。式台や手すりをつけるときの注意点 | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp)、2021年11月30日
2)玄関土間の寒さ対策
一般住宅で玄関土間の寒さ対策を行った事例は少ない。
住宅完成後に施工した断熱対策は土間の上に以下を敷き詰めている。
①断熱材:ザ・スリム(スタイロフォーム)、中空ポリカ
②保温シート:銀色の断熱シート
③支持材:べニア板、板材
④仕上げ材:タイルカーペット(マット)、クッションフロア、コルクマット、フローリング材
3)実施した断熱計画
計画した断熱対策は、
フロアタイルの上に②保温シート、厚さ4mmを敷き詰め、その上に①断熱材、厚さ7mmザ・スリムを張り付ける。一番上に④仕上げ材、500mm角×厚さ6mmのタイルカーペットを張り付けた。
③支持材は土間にクッション性を持たせるため使用しない。
4)材料の入手
材料はホームセンターから購入した。
画像1 保温シート
保温シートの厚さ4mm
画像2 ザ・スリム(スタイロフォーム)
幅910mm×長さ1,820mm×厚さ7mm
幅500mm×長さ500mm×厚さ6mm
5)取り付け前の準備
玄関ドアに近接して玄関用網戸が取り付けられている。
土間の床面に玄関用網戸のプラスチック板材があり、床のタイル材の隙間をコーキング材で埋めた。
画像4 玄関土間の清掃
施工前に玄関土間をコードレスクリーナで清掃
画像5 玄関に取り付けている玄関用網戸の板材とタイルの隙間をコーキング
プラスチック板材と床のタイル材の隙間をコーキング材で充填。
6)断熱対策工事
断熱工事に使った材料の断熱シート、断熱材のザ・スリム、タイルカーペットいずれも土間に敷き詰めただけで接着剤などは使用していない。
敷き詰めた後、上記の材料のずれ、たわみはなく隙間があくこともなかった。
画像6 断熱シートをタイルの上に敷く
断熱シートは厚さ4mmのクッション面を下、銀色の光沢面を上にして、土間の形状にカットして敷く
画像7 断熱材ザ・スリムを土間の形状に合わせてカット
厚さ7mmのザ・スリムを加工
画像8 断熱材、ザ・スリムを断熱シートの上に載せる
ザ・スリムと土間の立ち上がり部に隙間がないようにカット、微調整する。
画像9 フロアカーペットを断熱材の上に張り付け
フロアカーペットは500mm角なので、左下を起点として張り付けた。
張り付け時にフロアカーペット間、フロアカーペットと土間の間の隙間があかないようにカーペットのカッティングに注意した。
今回、土間の玄関ドア部の形状は凸凹していたが、以下の【壁際のタイルのカット】を参考にした結果、隙間なくきれいに張れた。
★基本的なタイル・床材の貼り方|DIY・リフォームのお手伝い壁紙屋本舗 (rakuten.ne.jp)、(2023年1月16日)
画像10 玄関土間の断熱対策の完了
7)玄関土間の断熱対策に要した費用(表1)
表1 玄関土間の断熱化に使用した材料の仕様、価格
番号 | 項目 | 品 名 | 個数 | 単価 円 | 合計 円 | 備考 |
1 | 保温 シート | ふわ暖マット、2畳用 厚さ4mm | 1 | 1,078 | 1,078 | ホームセンターから購入 |
2 | 断熱材 | ザ・スリム 幅910mm×長さ1,820mm ×厚さ7mm | 1 | 1,628 | 1,628 | |
3 | カーペット | フロアカーペット 幅500mm×長さ500mm ×厚さ6mm | 6 | 294 | 1,624 | |
4 | 消耗品 | コーキング材 | 1 | - | - | 手持ち |
合計 | - | - | - | - | 4,470 | - |
注)価格はすべて税込金額
DIYで製作したため4,470円で済んだ。
5.玄関土間の断熱対策後の状況(2023年1月)
玄関の防寒対策を実施し1か月経過した。
今までリビングルームからドアを開け玄関へ向かうと玄関土間のからの冷えが感じられたが、施工後は玄関の上下間の温度差がなくなり、足元の寒さが低減した。
玄関部の各種対策により、寒さの要因となる冷える場所(コールドスポット)、冷たい空気が流れ込む隙間がなくなり断熱、密閉が強化された。
防寒対策は小さな防寒、断熱対策の積み重ねにより成し遂げられる。
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌、サイトなどの出典元、年月日、タイトルを載せる。
★住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう | HAGS (ハグス) (hags-ec.com)、2022年11月11日
★「ウォームビズ」実験レポート寒い季節を少しでも快適に! 暮らしに取り入れやすい方法で、家の中の寒い場所に断熱対策をしてみました。|ウォームビズ(WARM BIZ) (env.go.jp)、(2023年1月16日)
★玄関の寒さ対策!マンションや賃貸でもできるDIYの方法は?|KURASU.labo(暮らすラボ) (home-renovation.jp)、(2023年1月16日)
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Author:当仁覆面士
専 門:機械技術者