雑情報 (64-4)
2020年(令和元年分)の確定申告はe-Taxの利用が便利要旨
1.確定申告(申告・納税)の時期になった * 2020年(令和元年分)の確定申告(以降、申告と呼ぶ)の提出期間は、2020年2月17日(月)~4月16日(木)。(提出期間が変更となった。2020年2月27日変更) * 2019年(平成31年)1月1日~令和元年12月31日)に発生した所得を申告する。 2.e-Taxを利用した確定申告が便利 * 今年からスマホによる申告が相当便利になり、自宅にいながらパソコン、スマホのいずれかを用いると24時間いつでも申告が可能となった。 * e-Taxの利用手続きがより簡単になり、①マイナンバーカード方式に加え、②ID・パスワード方式でも手続きができる。 * ①マイナンバーカード方式は、マイナンバーカードとICカードリーダの両方を事前に取得しておく必要があるため、手間と費用がかかる。 * ②ID・パスワード方式は、マイナンバーカードを取得していなくてもe-Tax申告ができる。今年から税務署で発行されたID・パスワード方式の届出完了通知を利用してe-Taxができる。 * スマホ申告は、昨年と比較するとスマホで作成できる内容が拡大し便利になった。 * 将来を見越すと、何年利用できるかわからない過渡期のID・パスワード方式より、パソコン、スマホを使ったマイナンバーカード方式でのe-Tax申告を勧める。 3.確定申告時の注意事項 * 医療費控除は明細書の様式が若干変わった。 * ふるさと納税を行ったサラリーマン、年金生活者は申告を忘れないように! 4.我が家の確定申告・納税 * 今年(令和元年分)の申告・納税は、パソコンを用いマイナンバーカード方式によるe-Tax申告により、確定申告期間前に済ませた。所要時間は2時間程度。 * 申告書を作成するブラウザーがWindows10、エッジに変更になったことにより事前準備が必要。 5.(参考)パソコンのOSをWindows7からWindows10へ変更 * 昨年(2019年)7月と12月に自宅の2台のパソコンのOSをWindows7からWindows10へ無償アップグレードし使用している。 6.(参考)マイナンバーカードの普及率 * マイナンバーカードの普及率は令和元年(2019年)7月時点で13.5%と低い。 * 政府はマイナンバーカードの普及を図るためマイナポイント制度を今年の9月から始める予定である。還元率25%、最大5,000円分貯まる。 |
1.確定申告(申告・納税)の時期になった
2020年(令和元年分)の確定申告(以降、申告と呼ぶ)の提出期間は、2020年2月17日(月)~4月16日(木)。 (2020年2月27日変更)
この期間に申告するのは、2019年(平成31年)1月1日~令和元年12月31日)に発生した所得である。
★国税庁、令和元年分特集確定申告、(2020年2月18日)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm
2.e-Taxを利用した確定申告・納税が便利
パソコン、スマホを保有しているとe-Taxを利用できるので、わざわざ税務署へ足を運び申告書を作成・提出する、あるいは自宅で作成した申告書の郵送などの手間を省くことができる。
特記すべきことは、今年度からスマホによる申告が相当便利になり、自宅にいながらパソコン、スマホのいずれかを用いると24時間いつでも申告が可能となった。
ちなみに、昨年度のスマホを使った申告は医療費控除など一部に限定され、すべての申告をスマホだけで済ますことはできず、パソコンが必要であった。
★令和元年分確定申告特集、スマートフォンでの申告が更に便利に!(2020年2月18日) https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-smartphone-etax.htm
1)e-Taxの利用手続き
e-Taxの利用手続きがより簡単になり、①マイナンバーカード方式の他 ②ID・パスワード方式で申告ができる。
①マイナンバーカード方式
マイナンバーカードとICカードリーダの両方を事前に取得しておく必要があるため、手間と費用がかかる。
それらの入手が済んでいると、申告の手続きが簡単にできる。
★令和元年分確定申告特集、マイナンバーカード方式で申告するための準備、(2020年2月18日)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei-mnc.htm
②ID・パスワード方式
マイナンバーカードを取得していなくても、ID・パスワード方式ならe-Taxにより申告ができる。
ID・パスワード方式を利用するには、税務署の職員と対面による本人確認を行って発行された「ID・パスワード方式の届出完了通知」が必要となる。
平成30年1月以降、申告者本人が確定申告会場などでパソコンにより申告書を作成して提出している場合、申告書の控えとともに「ID・パスワード方式の届出完了通知」を保有している。
「ID・パスワード方式の届出完了通知」持ってなく発行を希望する場合、運転免許証などの本人確認書類を持参の上、所轄の税務署に出向くと受領できる。
★令和元年分確定申告特集、ID・パスワード方式で申告するための準備、(2020年2月18日) https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei-idp.htm
2)スマホを使った確定申告が便利になった
パソコン、スマホを持っていると確定申告書等作成コーナーの画面の案内に従うと申告書の作成やe-Taxによる送信(提出)ができる。
また、マイナンバーカードとマイナンバーカード対応のスマートフォンを使用するとスマホからから所得税の申告書をe-Taxで送信(提出)できる。
昨年と比較するとスマホで作成できる内容が拡大し便利になった。
3)将来を見越した確定申告
今後、申告は暫定的なスマホを使ったID・パスワード方式から、パソコン、スマホを用いたマイナンバーカード方式に一本化される。
今後何年利用できるかわからない過渡期のID・パスワード方式より、パソコン、スマホを使ったマイナンバーカード方式でのe-Tax申告を勧める。
3.確定申告時の注意事項
1)医療費控除は明細書の様式が若干変わった
昨年(平成30年分)の申告で大きく変わった医療費控除は内容に変更はなく、明細書の様式が少し変わっただけ。
①医療費控除の提出資料
i) 医療費の領収書の提出又は提示が不要。ただし、領収書は5年間保存する。
ii) 医療費控除の明細書の提出が必要。
②セルフメディケーション税制
健康の保持増進及び疾病の予防のため12,000円以上の対象医薬品を購入した場合、「セルフメディケーション税制」を受けることができる。
ただし、医療費控除とセルフメディケーション税制のどちらかを選択しなくてはならず、ダブって申告できない
★AllAbout マネー、2020年の医療費控除申告の変更点は?領収書提出が不要、スマホで申告できる?(2020年2月18日) https://allabout.co.jp/gm/gc/472678/
2)ふるさと納税の申告
ふるさと納税を行ったサラリーマン、年金生活者は、申告を忘れないように!
「確定申告書等作成コーナー」に載っている、寄付金控除のふるさと納税(寄付)に従い申告する。
申告後、ふるさと納税の総額が納税金額より少ないかどうかを確認しよう。
ふるさと納税額が納税金額より少なければ問題ない。
多かった場合、来年度のふるさと納税額を納税予想金額より減らさないと、過剰な寄付をすることとなる。
4.我が家の確定申告と納税
1)2020年(令和元年分)の確定申告
2017年からe-Tax申告をしており、今年は申告期間前の2月11日に申告と納税を済ませた。
①申告手続き
当初納税証明書などが揃う1月下旬にマイナンバーカード方式で申告しようとした。
②Windows10のエッジを使う
しかし、確定申告書コーナーを開くと、Windows10のパソコンのブラウザー、エッジでの申告は1月31日以降からの受付だったので、2月2日にエッジを用い申告手続きをした。
確定申告コーナーからエッジに対応したソフトをインストールしその後マイナンバーカードの認証手続きをした。
今後、Windows7で使われていたブラウザー、IE11は使われなくなり、Windows10のエッジのみになる。
③カードリーダライタの設定、マイナンバーカードの認証
e-Tax申告に必要なカードリーダライタの設定、マイナンバーカードの認証必要な暗証番号(パスワード)を画面上の指示に従い入力した。
④申告、納税に要した時間
Windows10のエッジを用いた申告の準備に30分。
申告書の作成に1時間、申告書の内容確認に15分、申告書控えのプリントアウトに15分を要した後、納税の手続きを行った。
最後にe-Taxの申告、納税の状況をメッセージボックスで確認し確定申告・納税手続きを完了した。
すべてを終えるのにかかった時間は2時間、費用はゼロ。
その後、諸官庁などから入手・受領した源泉徴収票、健康保険、社会保険料、民間保険などの証明書、医療費などの領収書、ふるさと納税の寄付金証明書などをまとめて封筒に保存して終了。これらの添付書類は5年間保管する義務がある。
2)過去の確定申告
①2016年以前の確定申告
2005年頃から2016年まで自宅のパソコンで申告書を作成、印刷し申告提出期間に揃えた書類一式を所轄の税務署へ持参あるいは郵送していた。
②2017年(平成28年分)の確定申告
2017年の申告から、申告書の作成、提出方法をe-Taxに変えた。
前もってマイナンバーカートの取得、ICカードリーダを準備し、自宅のパソコンからe-Tax申告を行った。
e-Taxを利用したため申告期間前に申告が終わった。
経緯は以下を参照。
★雑情報 (64) e-Taxを利用し確定申告を自宅から行う (e-Taxを使うにはICカードリーダライタが必要) 2017年2月5日 http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-310.html
③2018年(平成29年分)の確定申告
2017年に引き続きマイナンバーカードとICカードリーダを使い、申告期間前にe-Tax申告を行った。
その過程は以下を参照。
★雑情報 (64-2) 2018年(平成30年)の確定申告はe-Taxを利用しよう、2018年2月1日 http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-333.html
④2019年(平成30年分)の確定申告
2017年から継続しているe-Tax申告を申告期間前の1月末に終えた。
今回のe-Tax申告は、事前準備が簡略化されていたため、自宅のパソコンを用いて申告の手続きを始めてから完了するまでに2時間程度で済んだ。
「確定申告書等作成コーナー」を利用したe-Tax申告に慣れたこともあるが、マイナンバーカードとICカードリーダによる事前準備が簡略化されたことも時間短縮につながった。
★雑情報 (64-3) 2019年(平成31年)の確定申告はe-Taxの利用が便利、2019年2月4日 http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-359.html
5.(参考)パソコンのOSをWindows7からWindows10へ変更
マイクロソフトの公式情報によると、Windows7からWindows10への無償アップグレード期間は2016年7月29日に終了している。
昨年(2019年)7月と12月中旬に自宅の2台のパソコンのOSをWindows7からWindows10へ無償アップグレードし、現在いずれのパソコンもトラブルなく使用できている。
無償アップグレードの際に参考にしたサイトは以下であるが、現在無償アップグレードができるかどうかは不明。
★ニューズメディア、あと1年でWindows 7も終了……2019年でもイケる! Windows 10への無償アップグレード大作戦、(2020年2月18日)https://reneeds.net/2019/01/15/win10-freeupg/
6.(参考)マイナンバーカードの普及率
マイナンバーカードの普及率は令和元年(2019年)7月時点で13.5%と低い。
★ICT未来図、マイナンバーカードの普及に行政・自治体が本格テコ入れ。
マイナンバーカードの行く末は? 2019年9月30日
https://www.ict-miraiz.com/column/security/4920/
政府はマイナンバーカードの普及を図るためマイナポイント制度を今年の9月から始める予定である。還元率25%、最大5,000円分貯まる。
良い機会なので、マイナンバーカードの取得をしよう。
自治体の担当部署が空いている5月ぐらいまでに足を運ぶのが良いかも?
マイナポイント始まる9月が近づくと担当部署が混みそうである。
マイナンバーカードの取得には手間と日数がかかるので自治体のマイナンバーカード取得の情報を前もって調べておくとよい。
★BCN+R、「マイナポイント」って知ってる? 仕組みや還元率を解説、
2020年1月4日 https://www.bcnretail.com/market/detail/20200104_150818.html
★日本経済新聞、ポイント賢者、マイナンバーカードでためる、2020年2月8日
最大5,000円、早めに準備を
Author:当仁覆面士
専 門:機械技術者