2019年3月12日
雑情報 (82-3)
玄関ドアに通じる廊下にカーテンを取り付け
(冬場の防寒対策、冷暖房費の低減)
要旨
1.玄関ドア、廊下のダメ押しの防寒対策 * 玄関に続く廊下、階段をカーテンで仕切り冷気の侵入を防止、減少する対策は、費用もそれほどかからないので採用。 2.廊下にカーテンを取り付ける * カーテンの取り付け場所は、廊下を玄関部とリビング、洗面所、トイレなどとを区画できる位置。 * 玄関に続く廊下の幅は0.9~1.4m、高さは2.0~2.5mのため、廊下を仕切るカーテンのは、窓用の標準サイズ長さ1.8mのカーテンは使えない。 * 長いカーテンは好みのデザインのカーテンが少ない、価格が高いが手間がかからないので使わざるを得ない。 * カーテンの幅(公称)は廊下の幅と同じとするが、実幅寸法(カーテンの下方の寸法)は廊下の幅の1.5倍程度にすると隙間ができない。 * カーテンの長さは公称寸法+7cmにすると床面に隙間ができず、かつ長すぎてカーテンを踏むこともない。 * カーテンは、生地の織り目が密で空気が透過しにくいもの、すなわち厚手で重みがあるカーテンとする。 * ネット商品の巧みな宣伝にうまく乗せられて、仕切りや断熱性とは程遠い薄手のペラペラのカーテンを買い損ねないようにしたい。 3.実際の仕切りカーテンの取り付け * 仕切りカーテンを取り付ける廊下などの寸法を測定。 * 廊下の天井にカーテンレール取り付けるため、埋め込みアンカーを設置。 * 埋め込みアンカーのネジ部に合わせてカーテンレールを取り付け。 * 所定の幅、長さのカーテンにアジャスターフックを取り付け。 * アジャスターフックの高さの調整によりカーテンの上部と天井の隙間がない、カーテンの下部(すそ)は床面に5cm程度かぶるようにする。 4.仕切りカーテン取り付け後の状況 * 玄関ドアとドア枠から冬場の北風による風圧と室内外の気温差から生じる隙間風の侵入(ドラフト:エアコンをつけた際に身体に感じる風)はほぼ解消された。 * 仕切りカーテンの開閉は問題なし。 * 玄関ドアからの冷気の侵入防止のため一連の作業を完了したが、今現在、ザ・スリムの剥がれなどのトラブルの発生はない。 * 唯一気になるのがカッティングシートのしわ、ふくれで見栄えが悪い。 * カッティングシートを購入する際、素人は薄手(厚さ0.1mm程度)のカッティングシートを使うべきではないことを痛感。 |
1.玄関ドア、廊下のダメ押しの防寒対策
1)玄関ドアの防寒対策は完了
玄関ドアの防寒対策として、玄関ドアに断熱材のザ・スリムの貼り付けと美観をよくするためザ・スリムの表面にカッティングシートの貼り付けた。
DIYの途中、玄関ドアに取り付いている郵便受けの撤去(マンション住まいでエントランスに共用の郵便受けがあり、玄関の郵便受けは使用していない場合にのみ採用できる)をした。
完了後は玄関ドアに近づいても寒さが増すことはなく、ドアに触れても冷たさはまったく感じない。
ひとまず、玄関と廊下の防寒対策は終わった。
★雑情報 (82)、玄関ドアに断熱材(ザ・スリム 4mm)を貼りつけ廊下の寒さを軽減する、2018年12月14日 http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-355.html
★雑情報 (82-2)、玄関ドアにカッティングシートを貼りつけ(薄手のカッティングシートは貼り付けが難しい)、2019年1月27日
http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
2)廊下を仕切る
玄関ドアの防寒対策を検討する際にネット上からいろいろな情報を入手した。
その中に玄関ドアの直近にカーテン、ビニールシートの取り付ける方法がある。
しかし、玄関ドアからの出入りに不便なこととビニールシートは美観が悪いことから採用しなかった。
関連して、玄関に続く廊下、階段をカーテンで仕切り冷気の侵入を防止、減少する対策がある。
廊下、階段を仕切ると廊下に面しているリビング、洗面所、トイレの防寒対策のみならず、リビングの暖冷房費の節減となるのは誰しも知っている。最も効果的な方法は室内ドアであるが、後付けでドアを取り付けると十万円程度の費用がかかるので検討外。
カーテンを取り付ける方法は費用もそれほどかからないので採用した。
2.廊下にカーテンを取り付ける
カーテンを取り付けるに当たり検討することは、最初にカーテンの取り付け場所を定め、次にカーテンの長さ、カーテンの仕様である。
1)カーテンの取り付け場所
カーテンの取り付け場所は、廊下を玄関部とリビング、洗面所、トイレなどとを区画できる位置にする。
廊下の幅が変化している場合、廊下の狭い個所がカーテンの幅が小さくて済むので適している。
2)カーテンの条件
概略、玄関に続く廊下の幅は0.9~1.4m、高さは2.0~2.5m。
廊下の幅は引っ越し時に家具、大型家電製品の出し入れができるように定められており、廊下の高さは居室と同じ高さが普通となっている。
このため、廊下を仕切るカーテンのは、通常窓に取り付けるカーテンの長さ1.8mより長くなる。
高さ1.8mの窓に使われている標準サイズのカーテンなら色、デザインがたくさんあり、価格も手ごろである。
しかし、サイズが標準と異なると売れ筋から外れるため、気に入ったデザイン、仕様が格段に少なく、価格もかなり高くなる。特に大きなサイズになると買い手が極端に減るのでバカ高い。反面、小さなサイズは標準サイズを小さくするだけなので最悪でも標準価格と同じ。
標準サイズのカーテンを使うため、廊下のカーテンを吊るす位置の上部に、べニア(コンパネ)、木材、プラスチック板で囲い、その下にカーテンを取り付ける方法がある。
コンパネ、木材はカーテンの重量、開閉時の力に耐えられるだけの強度になるよう壁や取り付け部材を補強するなどの対策が必要となる。
廊下天井の上方に仕切り壁を作るのは一見簡単に思えるが、実際にきちんとしたものを取り付けるのは結構大変。
素人がDIYで施工するには手間がかかるうえ、下部にカーテンを取り付けられるようにしなくてはならないので、やめた方がよさそう。
好みのカーテンが少ない、価格が高くとも長いカーテンを購入するのが手っ取り早い。
①カーテンの幅、長さ
カーテンの幅は、廊下の幅にカーテンのひだ(ドレープ)分を加算しないと閉めた時に壁とカーテンの間に隙間が空く。カーテンの上部は廊下の幅(公称)とするが、カーテンの下方の寸法は廊下の幅の1.5倍程度を確保するとよい。
カーテンの長さは床面に引きずる程度の長さにしておくと、床とカーテンの隙間からの冷気の侵入を防止できる。カーテンの長さ(公称)+7cmにすると床面に隙間ができず、かつ長すぎてカーテンを踏むこともない。
廊下のカーテンの開閉する頻度はそれほど多くないので、カーテンのすそ(下部)のほころびを心配は不要である。
②カーテンの仕様
仕切りカーテンの目的は、冷気を進入させない、暖冷房の効きを良くするためである。
その趣旨に沿ったカーテンの仕様は、生地の織り目が密で空気が透過しにくいもの、すなわち厚手で重みがあるカーテンとなる。
③カーテンの購入(ネット販売されている粗悪なカーテンを避ける)
ネットで販売されている廊下、通路、階段を仕切るカーテンの評価を読むと、薄手のため透けて見える、購入したらレースのカーテンのようだったなど、購入して失敗したとのコメントが多々あった。
ネットで宣伝、販売されている幅90cm、高さ180cmの箇所に取り付ける仕切りカーテンは2,000円程度と安いが薄手なので仕切りの機能を果たしていないようである。
一般にカーテンは、高級で値段が高いカーテンほど厚み、重量がある。
実際に日用品販売店、DIY店などで、手に取って繊維の織り、厚み、重さを実際に手に取って確認しよう。
常識的に幅90cm、高さ180cmの箇所を仕切る厚手のカーテンの費用は安くても5,000円はかかる。
ネット商品の巧みな宣伝にうまく乗せられて、仕切りや断熱性とは程遠い薄手のペラペラのカーテンを買い損ねないようにしたい。
3.実際の仕切りカーテンの取り付け
我が家の廊下に仕切りカーテンを取り付ける過程を紹介する。
1)廊下の計測
仕切りカーテンを取り付ける廊下などの寸法を測定した。
廊下の寸法 :幅 90cm×高さ220cm。
(玄関部の寸法:幅140cm×高さ220cm)
画像1 廊下部の状況(玄関側から廊下を見る)
2)カーテンとカーテンレールの入手
カーテンは、手持ちの厚手のカーテンを家内が幅、長さともカットし、ミシンで裁縫し廊下の寸法に合うようした。
カーテンの寸法: 幅170cm×長さ227cm
カーテンレールは100均から購入。
画像2 シングルのカーテンレール
100均から購入したカーテンレール(216円)
3)カーテンレールの取り付け
廊下の天井に、シングルのカーテンレール取り付けるための埋め込みアンカーを2か所に埋め込む。
埋め込みアンカーは、厚み12mmの石膏ボード板に5kg程度の重量物を載せる場合などに、簡単に固定できるので重宝する。
画像3 天井に取り付けた埋め込みアンカー(2か所)
画像4 カーテンレールの取り付け
埋め込みアンカーのネジ部に合わせてカーテンレールを取り付けた。
4)カーテンの取り付け
画像5 カーテンレールにカーテンを吊るす
画像6 仕切りカーテンの取り付けを完了
(室内側から見る)
カーテンレールのランナー(レール部を左右に移動する部品)にアジャスターフックを取り付けたカーテンを吊るしていく。
カーテンの上部と天井の隙間がない、カーテンの下部(すそ)は床面に5cm程度かぶるようにアジャスターフックの高さを調整する。
アジャスターフックの調整は、今後カーテンを洗濯するまで触ることがないので、手間はかかってもきちんと行うことが大事。
画像7 仕切りカーテンの取り付けを完了
(玄関側から見る)
5)仕切りカーテンの仕様と要した費用(表1)
表1 仕切りカーテン仕様、価格
番号 | 項 目 | 品 名 | 個数 | 単価 円 | 合計 円 | 備 考 |
1 | 仕切り カーテン | 廊下の寸法:90cm×220cm カーテンの実サイズ(下方):170cm×227cm 厚手のカーテン | 1 | - | - | 手持ちのカーテン |
2 | カーテン レール | シングル レール長:90~120cm伸縮 | 1 | 216 | 216 | ダイソーから購入 |
3 | アジャスターフック | 8個入り | 1 | 108 | 108 | ダイソーから購入 |
合 計 | - | - | - | 324 | - |
注)価格はすべて税込金額
4.仕切りカーテン取り付け後の状況
仕切りカーテンを取り付けて3週間ほど経過した。
1)隙間風によるドラフトの改善
玄関ドアに断熱材のザ・スリムを貼り付けた後は、玄関部、廊下の冷えは大幅の解消された。
また、玄関ドアとドア枠の隙間から、冬場の北風による風圧と室内外の気温差から生じる隙間風の侵入(ドラフト:エアコンとつけた際に身体に感じる風)はなくなった。
2)仕切りカーテンの開閉は問題なし
廊下から玄関への出入り時に仕切りカーテを開けなければならない。
玄関へ行く頻度は、5~10回/日1人なので、カーテンの開け閉めは苦にはならない。
ただし、カーテンを閉める際には、カーテンと壁の間に隙間ができないようにカーテンを引っ張ることをするが大したことはない。
仕切りカーテンを使うのは冬季の12月~翌年の3月、夏季の6月~9月の合計8か月のみ。それ以外の期間はカーテンは壁にくっつけて束ねるか、カーテンを取り外して保管しておけばよい。
3)その他
玄関ドアへのザ・スリムの貼り付けからカッティングシートの上張り、郵便受けの撤去、仕切りカーテンの取り付けの一連の作業を完了したが、今現在、ザ・スリムの剥がれなどのトラブルの発生はない。
玄関ドアを見るたびに気になるのは、カッティングシートのしわ、ふくれが当初からあり、見栄えが悪い。
カッティングシートを購入する際、素人は薄手(厚さ0.1mm程度)のカッティングシートを使うべきではないことを痛感した。
Author:当仁覆面士
専 門:機械技術者