2018年2月7日
雑情報 (63-3)
ヒートショックを和らげるため浴室、洗面所及びトイレに暖房機を設置しよう
要旨
1.人が死ぬのは冬 * 冬季は夏季と比較すると3割程度死亡率が高い。 2.心疾患、脳血管疾患の予防 * 寒さが予測される場合には不必要な外出を控え、十分な防寒対策を取る。 * 寒い風呂場やトイレに行く際、居間との温度差を小さくすることがヒートショックによる脳卒中、心筋梗塞などを発症しない対策となる。 * 高血圧者は朝の起床時から2時間ほどの間は急激な温度差、運動は避ける。 3.既存の浴室(暖房機がない)の防寒対策 * 浴室内の寒さによるヒートショックを受けないよう、浴槽内やシャワーのお湯を浴室の壁などをかけるなどしてすぐに浴室内の温度を上げる。 4.浴槽内でおぼれないように * 浴槽内でおぼれる事例は12,000件/年発生し9割程度が65歳以上。 * 浴槽内での高齢者の溺死を防ぐため、冬場は事前に浴室を暖める、お湯の温度は41℃以下、浴槽につかっている時間は5分程度。高齢者は熱さに対する感覚が鈍くなっているため浴槽に長くつかっていると熱中症の恐れがある。 * 同居している場合、高齢者が風呂に入る際には連絡し、かつ時々声をかけ浴室内で倒れたり、おぼれていないことを確認しあうことが大事。 5.浴室と洗面所の防寒対策 * 風呂に入る際の防寒対策のポイントは、浴室と洗面所共に入浴前に暖かくしておくことに尽きる。 6.浴室暖房乾燥機の設置と使い方 * 浴室暖房機は暖房、換気、洗濯物を乾かす機能がある。 * 浴室暖房機は入浴の15分前からに入れ、入浴中も継続して使う。 7.洗面所に洗面所用暖房機の取り付け * 洗面所は、24時間連続換気を行っているため冬場は寒い。 * 洗面所用暖房機の要件は①小型である、②火災、感電、やけどをしない、③すぐに室内が暖かくなる、④騒音が小さい * 洗面所用暖房機はセラミックファンヒータに絞られるが、安全性をより確保するなら壁掛け式セラミックファンヒータになる。 8.トイレの防寒対策 * トイレ用暖房機は、床置き式セラミックファンヒータが適している。 |
1.人が死ぬのは冬
人間は男女とも冬季に死亡率が増え、夏季には減少する。
冬季は夏季と比較すると3割程度死亡率が高い(図1)。気温の低下により4大死因(脳血管疾患、心疾患、肺炎及び悪性新物質)中の心筋梗塞、脳卒中などの心疾患、脳血管疾患、インフルエンザや風邪に起因した肺炎により亡くなる人が増えるためである。ガンのような悪性新生物による死亡は季節の影響を受けず一年を通して一定である。
この統計から、四季が明確な日本に住んでいる高齢者は冬を越せれば、春先に桜の開花を眺めることができ、翌年の冬まで長生きできる可能性が高い。
図12 主な死因別にみた月別1日平均死亡指数(1月=100) -平成16年-
図1 死因別による月ごとの死亡率比較
厚生労働省、心疾患、死亡統計の概況、人口動態統計特殊報告から引用
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/sinno05/9.html
★ライブドアニュース(NEWSポストセブン)、1年のうち12~2月に死亡数が急激に上昇 その理由を医師解説、2013年11月24日、
http://news.livedoor.com/article/detail/8282012/
2.心疾患、脳血管疾患の予防
1)冬場は心疾患、脳血管疾患の発生しやすい温度
冬季に死亡率が上がる心疾患と脳血管疾患は、冬場の気温低下の影響を大きく受ける。
冬場は天気予報に注意し、寒波の襲来、寒さとともに急激な温度変化が予想される場合には不必要な外出を控え、十分な防寒対策を取ることにより心疾患、脳血管疾患の発生を抑えることができる。
★日経Gooday、「脳梗塞」リスクの上昇 気温や気圧がどう影響?
2017年12月24日
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24535060S7A211C1000000?channel=DF140920160927
★朝日新聞デジタル、寒い部屋、血管つまり心筋梗塞リスク 高齢者対象に調査、2017年12月16日
https://www.asahi.com/articles/ASKDC52PWKDCULZU015.html
2)防寒対策
冬は寒さを我慢せず、寒い日には適切に暖房を使うことを心がけ、身体を暖かく保てる衣服を身につけることにより快適に過ごすことができる。
寒い日に外出する時には厚手のコートをはおり、マフラーを首に巻きつけ極力肌を外気にさらさないようにする。
3)ヒートショックを避ける
暖かい居間などにいても、寒い洗面所、浴室及びトイレに行く際、居間と洗面所、浴室、トイレとの気温差が大きいため、極力その温度差を小さくすることがヒートショック(急激な温度差による体が受ける影響)による脳卒中、心筋梗塞などの発症を減らす対策となる。
更に、高血圧の高齢者は朝の起床時から2時間ほどの間は急激な温度差、運動は血圧を上げる危険な時間帯のため無理をしないことも重要となる。
特に高血圧の高齢者は自ら用心することが長生きの秘訣であり、家族が高齢者の介護で身体的、金銭的に苦労をしないことにもつながる。
高齢者は時間に追われることもなく、自分で事前に十分な防寒対策を取ることができるため、無理をせず、あわてず、無謀なこと、危険と思われることをしないように心がけよう。
3.既存の浴室(暖房機がない)での防寒対策
脱衣前にまず浴槽の蓋を開ける。次にシャワーで温水を壁にかけ、次にシャワーの高い位置から温水を浴槽内へ入れると数分で浴槽内が暖まる。その後、脱衣して浴室へ入ると寒さによるヒートショックを緩和できる。
あるいは、脱衣して浴室に入ったらすぐに浴槽のお湯あるいはシャワーを浴室の壁にかけて浴室内を暖めること。浴槽のお湯を均一にかき回す時に、お湯を洗面器で1mほど上に持ち上げ、浴槽に落下させることを5、6回繰り返すと、浴槽内が蒸気でもうもうとして暖まり、かつ浴槽内のお湯が均一の温度になる。
4.浴槽内でおぼれないようにしよう
1)浴槽内での溺死が多い
冬季の寒さに起因した心、脳血管疾患の発生は浴室暖房機の設置や風呂に入る前に浴室内を暖かくしておくことで防ぐことができるが、もう一つ風呂に入る場合、重大な危険が潜んでいる。
浴槽に入り、身体をお湯に沈めていい気持ちになっていると、体温の上昇により血圧の上昇や低下が急速に起こるため、脳や心臓などの臓器の血流が減って意識障害を起こしたり、血液の流れが悪くなり脳梗塞や心筋梗塞の引き金となりやすい。
その結果、浴槽内でおぼれる事例が12,000件/年発生し、交通事故5,000件の倍以上亡くなっている。そのうち約9割を65歳以上の高齢者が占めている。
2)浴槽内での高齢者の溺死防止
浴槽内での高齢者の溺死を防ぐため、冬場には事前に浴室を暖める、お湯の温度は41℃以下、浴槽につかって時間は5分程度としたい。浴槽内は滑らないように気をつけ、浴室の周囲に手すりを設けることも転倒防止に役立つ。高齢者は熱さに対する感覚が鈍くなっているため浴槽に長くつかっていると熱中症の危険もある。
また、2世帯あるいは3世帯家族が同居している場合、高齢者が風呂に入る場合には声をかけ、浴室に入っていることを家族の誰かが確認し、かつ時々声をかけ浴室内で倒れたり、おぼれていないことを確認しあうことが大事である。
★AllAbout、避けたい入浴中の死亡事故…冬場の入浴心得5か条、2017年11月5日
https://allabout.co.jp/gm/gc/465992/
5.浴室と洗面所の防寒対策
1)冬季の浴室の状況
従来の一軒屋、マンションは浴室と洗面所(脱衣場は洗面所と兼用していることが多いため、以降、洗面所と呼ぶ)は暖房していなく、風呂に入る際、暖かい居間と洗面所、浴室との温度差が大きく高齢者にはヒートショックを受ける危険な場所となる。
2)浴室と洗面所の両方の防寒対策が必要
一般的に浴室の暖房を最初に行い、その後、洗面所に暖房機を入れる例が多い。
浴室だけを暖かくしておいても、洗面所で脱衣する際にヒートショックを受けるため片手落ちとなる。
風呂に入る際の防寒対策のポイントは、浴室と洗面所共に入浴前に暖かくしておくことに尽きる。
6.浴室暖房乾燥機の設置と使い方
1)国内外の浴室暖房乾燥機の普及率
最近の新築一戸建てやマンションは浴室を入浴前に温めることができる浴室暖房乾燥機(以降、浴室暖房機と呼ぶ)を二重ガラス窓(複層ガラス窓)、新洗浄方式の節水トイレ、温水洗浄便座と同様に設置するのが一般的である。
海外の浴室暖房機の普及率はドイツ、スウェーデンでは95%以上、アメリカは9割、韓国でも5割となっている。
冬場これらの国は、日本より寒く暖房設備がないと暮らせないためスチームなどの暖房設備が整っている。かつ、浴室はトイレと一緒のため広く、他の部屋と同様にスチーム、温水などの暖房により暖めている。
日本は浴室暖房機の普及が遅れていたが、ここにきて既存の住宅でも導入が進みつつあり、現在全体普及率が3割程度になった。
2)日本の浴室暖房機の機能
浴室暖房機は暖房の機能の他に常時浴室から換気し湿気を除去する、併設したトイレの臭気の排気なども行っている。
また、浴室暖房機は浴室を使って洗濯物を乾かす機能もあり、洗濯機で洗った洗濯物を4時間ほどで乾燥させることができる。
バルコニーに洗濯物を干すことによる美観問題、冬場や梅雨時には屋外干しでは生乾きの問題、花粉症にかかった家族がいる家庭では屋外干しによる洗濯物への花粉の付着などを解決できるため、マンション住まいの家庭は浴室暖房機が必需品になりつつある。
アンケートの結果によると、住宅に採用して良かった設備機器はオール電化、浴室暖房機、食器洗い乾燥機がベスト3となっている。
画像1 浴室暖房乾燥機
TOTO製 TYB3011GA
TOTO製 TYB3011GA
★TOTO 浴室換気暖房乾燥機
http://www.toto.co.jp/products/bath/04.htm
3)浴室暖房機の費用
浴室暖房機は自分で取りつけることができないため、エアコンと同様、家電販売店に据え付け込みで依頼する。
費用は機器費、本体の据え付け、換気ダクトの取り付け、電気配線工事込みで100,000~150,000円。
★価格com. 浴室乾燥機、(2018年2月7日)
http://kakaku.com/search_results/%97%81%8E%BA%92g%96%5B%8B%40/
4)浴室暖房機の効果的な使い方
入浴の15分ぐらいに前に浴室暖房機の入浴前スイッチを入れておくと浴室へ入る際、寒さを感じることはない。
入浴中は浴室暖房機のスイッチを入浴中に切り替えておくと冷えを感じないで快適に入浴できる。
5)入浴始めの壁、床面の冷たさ対策
浴室暖房機を使っていても、浴室へ入った瞬間、浴室の床面が冷たいので足がヒヤリとする。
浴槽のお湯あるいはシャワーのお湯を浴室の壁(床面だけでもよいが)にかけると、壁がすぐに暖まりかつ壁を流れ落ちたお湯が床を暖めるので冷たさを感じない。
ちょっとしたことで、入浴始めの寒さの感触をなくすことができる。
7.洗面所に洗面所用暖房機の取り付け
1)洗面所が入浴前、入浴後に寒い
浴室内のヒートショック対策、寒さ防止は浴室暖房機を入浴前、入浴中に使うことで改善できる。
しかし、浴室へ入る前に洗面所で脱衣する際、洗面所が寒くて震えてしまう。
また、入浴を終え浴室から洗面所へ出る時、温まった身体が洗面所の寒さによりヒヤッとし、早々と衣類を着ないと風邪をひきそう。
原因は洗面所の天井に24時間常時換気扇が動いており、玄関の隙間から漏れこむ冷気を廊下から洗面所へ吸引しているためである。
一時的に24時間換気を止めても、洗面所の室温は低いまま。
これらから、洗面所に何らかの暖房機がないと冬場の寒さから逃れられない。
2)洗面所用暖房機の条件
洗面所の換気扇は原則24時間止めることはできないため、ヒートショック対策として洗面所用にも暖房機を取り付けよう。
洗面所用暖房機の必須の条件は、狭い洗面所を短時間で暖める機能がある。
電気代は、冬季のみの使用、かつ運転時間が1日に1時間程度のため重要ではない。
洗面所用暖房機の要件は4つ。
①小型である
②火災、感電、やけどをしない
③すぐに室内が暖かくなる
④騒音が小さい
以降にそれぞれについて説明する。
①小型である
洗面所は洗面台、洗濯機置き場、洗濯機用脱衣入れなどがあり空きスペースが少ないため、暖房機は小型でないとじゃまになる。
②火災、感電、やけどの懸念がない
床置きの暖房機は、不注意に転倒させる、脱いだ衣類を誤って暖房機に覆いかぶせる、暖房機の近くに可燃物を置くなどにより火災のおそれがある。
洗面所は洗面、洗濯、入浴など水と接する場所なので、暖房機に水がかかると感電の発生がありうる。
幼児が暖房器に触りやけどをするかもしれない。
これらから、洗面所に使用する暖房機は。加熱するヒータが露出していない、熱風をファンで送るセラミックファンヒータに絞られる。
以降は、セラミックファンヒータを洗面所で使う場合の注意点を示す。
③すぐに室内が暖かくなる
洗面所で顔を洗う、歯を磨く、風呂に入る前に脱衣するなどは、洗面所に入ってすぐに行動をおこすため、洗面所に入った直後に暖房機が稼働し室内を暖めることができる暖房性能を持つことが必須の条件である。
関東地域より以南の地域ではセラミックファンヒータの電気容量1,200Wの機種を選定する。暖房機の切り替えスイッチにより600W、1,200Wと切りかえて使える機種が多い。
また、暖房機のスイッチの入り切りは手動でもよいが、人感センサーにより人が洗面所に入ったら電源が自動で入り、退出すると電源が切れる機能があると便利である。
電源の切り忘れを防止するため起動後1時間経過すると自動停止の機能も電気代節約のため役立つ。
④騒音が少ない
狭い洗面所で暖房機を使用するため、大きな騒音を発生するメーカの製品は好ましくない。
セラミックファンヒータは、熱風を送るためファンを用いておりファンの音が気になる人もいる。
音は人により感じ方が異なるので、音に敏感な場合は事前に家電販売店の店頭やカタログの騒音値を確認しておくことが大事。
ゼピール製 DWC-A1204-WH
★S.T.Cの制作探求クラブ、【購入までの経緯】脱衣所・トイレ用としてセラミックヒーターを検討する、2016年12月16日
http://www.shitenchou.com/entry/2016/12/16/005930
★ママのぎもん、脱衣所の暖房器具、おすすめはコレ! 2016年11月8日
http://ママのぎもん.com/archives/3029.html
3)洗面所用暖房機(セラミックファンヒータ)の費用
洗面所で使うセラミックファンヒータの価格は5,000~10,000円。
①床置き式セラミックファンヒータ
床置き式セラミックファンヒータ(以降は床置き式ヒータ)の価格は壁掛け式セラミックファンヒータより安い。
しかし、床置き式ヒータは床に置くため、誤って衣類がかぶさるとファンの熱気により火災が起きるかもしれない。
人感スイッチ式だと、衣類が人感スイッチのセンサーに反応し運転が止まらないかも?
洗面所は衣類などの可燃物がある、水を扱う場所である、床置き式ヒータを誤って転倒させることもある。
②壁掛け式セラミックヒータ
壁掛け式セラミックヒータ(以降、壁掛け式ヒータと呼ぶ)は、値段が床置き式より高いが、使用する上での安全性は格段に優っている。
洗面所の壁に壁掛け式ヒータを取り付けるスペースを確保できない、ファンの風向きが悪い、使い勝手がよくない等不都合なことがない限り、壁掛け式ヒータを勧める。
壁掛け式ヒータは家電販売店、DIY、ネット上から10,000円程度で購入でき、自分で取り付けができる。
洗面所の壁掛け式ヒータは浴室暖房機の1割程度の費用で済み簡単に取り付けができるので、一緒に設置しよう。
8.トイレの防寒対策
1)トイレは寒い
通常、浴室と洗面所は一体として設置され室内の玄関に向かう通路に洗面所とトイレがある構造となっている。
浴室と洗面所の防寒対策が終わったら、残るのはトイレの防寒対策である。
ここ数年、高齢者の増加、ヒートショック対策としてトイレ内に暖房機を取り付ける家庭が増えてきている。
2)トイレ用暖房機の条件
トイレ用暖房機は洗面所と同様に入ったらすぐに暖かくならないと使い物にならない。
また、トイレ用暖房機は、座ってトイレを使うことを勘案すると、トイレの床上に置き、脚部に向けて温風を吹き出すタイプが使い勝手がよい。
トイレ用暖房機に必要な機能は
①小型
トイレのスペースは洗面所より狭いため、小型でないと置けない。
②火災、感電、やけどの懸念がない
トイレの中には可燃性のトイレットペーパーやその紙粉もあるため熱源が露出しているヒータは火災のおそれがあり危険である。
トイレには水があり、トイレ使用後に手を洗う際に水しぶきが周囲に飛び散る。
暖房機のヒータが露出していると子供が誤って触ることもありうる。
これらから、トイレ用暖房機は、床置き式セラミックファンヒータが適している。
③すぐに暖まる
トイレに入ったら間髪入れずに電源が入り、強力なヒータとファンによりトイレ内を暖める性能がかかせない。
ヒータの容量は、関東以南で使用するなら1,000W程度の機種を選定する。
トイレの使用状況から、人感センサー付きでトイレに人が入ると自動で稼働し、入っている間は暖房がはいったままで、人がいなくなると3分後に電源が切れる機種は便利。
④騒音が大きくない
トイレ内をすぐに暖めるにはファンの回転数が速くないとだめなので、その代償として、ある程度の騒音がするのは避けられない。
更にトイレ内は狭い密室のため、音を大きく感じる。
トイレにいる時間は、せいぜい5分程度なのでよほど音に敏感な人以外はファンの騒音は許容範囲であろう。
3)トイレ用暖房機の価格
トイレ用暖房機のセラミックファンヒータの価格は、5,000~8,000円と手ごろである。
アイリスオーヤマ製 JCH-125T-P
9.我が家の浴室、洗面所及びトイレの暖房機
転居したマンションの浴室、洗面所、トイレに新規に暖房機を設置したので紹介する。
暖房機の選定に当たり、暖房機のタイプ、容量、メーカ選定、機種決定までネットで性能、使い勝手、購入したユーザのコメントなどを調べた。
購入するメーカ、機種名を決めた後は、価格とサービス内容の比較検討をするだけである。
基準になる価格com.の値段を参考に、地域の家電量販店、ネット販売業者のアマゾン、ビックカメラ、ヨドバシカメラの価格を比較して最終的に業者を決定、購入した(表1)。
表1 設置した暖房機の仕様、メーカ、価格など
項目 | 浴室暖房機 | 洗面所用暖房機 | トイレ用暖房機 |
製造メーカ | TOTO | ゼピール | アイリスオーヤマ |
機器名 | 浴室暖房乾燥機 | 脱衣所ヒータ 人感センサー付き | セラミックファン ヒータ 人感センサー付き |
機種 | TYB3011GA *1 | DWC-A1204-WH *2 | JCH-125T-P *3 |
外観 | 画像1,2 | 画像3 | 画像4 |
機能 | 暖房、乾燥、換気 | 暖房 | 暖房 |
設置場所 | 浴室 | 洗面所 | トイレ |
部屋の大きさ 縦×横×高さ | 1.4m×1.8m×1. 9m | 1.6m×2.1m×2.1m | 1.0m×1.5m×2.1m |
部屋の面積 | 2.5 m2 | 3.4 m2 | 1.5 m2 |
部屋の容積 | 4.8 m3 | 7.1 m3 | 3.2 m3 |
設置位置 | 天井 | 壁 | 床 |
電気容量 | 1,210 W | 1,200 W | 1,100 W |
切り替えスイッチ | 入浴前、入浴中 | 500,800,1,200 | 強、弱 |
人感スイッチ | 無し | 有り | 有り |
停止タイマー | 0.5~4時間(任意) | 1~4時間(任意) | センサー無反応後3分で停止 |
安全装置 | - | - | 転倒センサー |
据え付け、電気工事 | 地元の専門店 | 自分でDIY | 置くだけ |
購入先 | 地元の専門店 | アマゾン | アマゾン |
購入日 | 2017年6月 | 2016年12月 | 2017年11月 |
工事込価格(税含む) | 108,000円 | 9,267円 | 5,699円 |
*1 TOTO:https://jp.toto.com/products/bath/sankanou/index.htm
*2 ゼピール(電響社):
*3 アイリスオーヤマ:
https://www.irisohyama.co.jp/seasonal/ceramic_heater/jch-125t.html
暖房機の使用状況と使い勝手から、購入した暖房機を評価した(表2)。
選定した暖房機はいずれも期待したどおりの機能、性能を持っていた。あとは耐用年数として10年を期待する。
表2 暖房機の使用状況と評価
項目 | 浴室暖房機 | 洗面所用暖房機 | トイレ用暖房機 |
製造メーカ | TOTO | ゼピール | アイリスオーヤマ |
機器名 | 浴室暖房乾燥機 | 脱衣所ヒータ 人感センサー付き (セラミックファンヒータ) | セラミックファン ヒータ 人感センサー付き |
機種 | TYB3011GA *1 | DWC-A1204-WH *2 | JCH-125T-P *3 |
使用開始時期 | 2017年12月 | 2016年12月 | 2017年12月 |
使用状況 | 浴室の入浴前から家族が入浴を終わる迄 | 浴室の入浴前から家族が入浴を終わる迄 | トイレを使う際 |
1日の使用時間 | 連続1時間半 | 入浴:連続1時間半 | 間欠的に1時間 |
暖かさ | 入浴中、暖房が効いているので快適 | 入浴前の脱衣、入浴後の着衣時の冷えがない | トイレ使用時の寒さがかなり軽減される |
部屋の温度 外気温0~10℃時 | 使用前:20℃ 運転開始後15分以降:25℃ (浴室のみ24時間換気は自動停止) | 使用前:20℃ 運転開始後15分以降は25℃ (24時間換気は運転) | 使用前:20℃ 運転開始5分で24℃、10分で28℃ (24時間換気は運転) |
トラブル | 無し | 一昨年の使用当初から1か月間プラスチック臭がしたが、今年はまったく無し | 無し |
改良の余地 | 価格を下げる | ファンの騒音を小さくする 使用条件から、洗面所に入室してすぐに運転する必要がないため、人感センサーは1回も使っていない 人感センサーは不要かも? | トイレ内で暖かさを感じるのは入ってから3分後。 温度の立ち上がりがもっと速いとよいが、熱源の容量、ファンの騒音、価格から難しそう。 ファンの騒音を小さくする。 |
期待する耐用年数 | 衣類乾燥機、暖房機として10年以上の耐用年数を期待 | 価格は安いが、冬季しか使わないことを考慮しても10年以上使えることを期待 | 価格は安いが、冬季しか使わないことを考慮しても10年以上使えることを期待 |
全体の評価 | 性能、機能ともに優 | 性能、機能ともに優 | 暖房性能は良、 機能は優 |
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌、サイトなどの出典元、年月日、タイトルを載せる。
本ブログは、
★雑情報(22-4)温かく冬を過ごす方法、その4 健康法&防寒対策、
2011年1月16日 http://composttec.blog.fc2.com/blog-entry-72.html
の内容を、新規の情報を基に追記、削除(血圧上昇と気圧は関係ない)などの修正を加えたものである。
概略過半のコンテンツを改めた。
★日本経済新聞、2009年11月30日、健康 高血圧冬こそ警戒
寒さで上がりやすく、朝の2時間」余裕を
★YomiDr, 冬でも熱中症!? 入浴中に夫婦死亡…夏と同様に警戒を、
2017年1月20日 https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170120-OYTET50021/
★ヤフーニュース、「温泉で亡くなる人が続出」は本当か 冬場の安全な入浴のポイントとは? 2017年12月26日
Author:当仁覆面士
専 門:機械技術者