番号 | タイトル | 情報番号 | サブタイトル | 発行年月日 |
307 | トイレ、暑さ対策、壁掛け扇風機、DIY | 雑情報 (77-3) |
| 2023年8月14日 |
306 | 和室、畳、ウッドカーペット、害虫駆除 | 雑情報(90) |
| 2023年9月12日追記 2023年7月17日 |
305 | 独立キッチン、暑さ対策、壁掛け扇風機、DIY | 雑情報(77-2) |
| 2023年7月3日 |
301 | 電気火災、家電製品、コンセント、プラグ、スマート家電 | 雑情報(89) |
| 2023年3月9日 |
293 | 事務イス、張替え、補強枠、DIY | 雑情報(88-3) |
| 2022年8月7日 |
292 | ダイニングチェア、椅子、張替え、材料セット、DIY | 雑情報(88-2) |
| 2022年7月9日 |
291 | ダイニングチェア、座面、たわむ、補強、DIY | 雑情報(88-1) |
| 2022年6月27日 |
298 | 小型家具、マガジンラック、木製、DIY | 雑情報(87-8) |
| 2023年1月11日 |
297 | 小型家具、リモコンラック、木製、DIY | 雑情報(87-7) |
| 2022年12月6日 |
290 | 小型家具、キッチン用ゴミ箱、分別収集、木製、DIY | 雑情報(87-6) |
| 2022年6月10日 |
289 | 小型家具、卓上書類トレー、整理整頓、DIY | 雑情報(87-5) |
| 2022年5月20日 |
285 | 小型家具、蛍光灯、シェード、プラダン、DIY | 雑情報(87-4) |
| 2022年2月25日 |
273 | 小型家具、ソファ用サイドテーブル、DIY | 雑情報(87-3) |
| 2021年7月4日 |
272 | 小型家具、掃除機、収納ボックス、DIY | 雑情報(86-5) |
| 2021年5月26日 |
271 | 小型家具、キャスター付き台車傘立て、キャスター、DIY | 雑情報(87-2) |
| 2021年5月8日 |
270 | 小型家具、傘立て、キャスター、DIY | 雑情報(87) |
| 2021年4月6日 |
299 | 玄関土間、防寒対策、タイルカーペット、ザ・スリム、保温シート、DIY | 雑情報(82-6) |
| 2023年1月20日 |
269 | 玄関ドア枠、防寒対策、ザ・スリム、DIY | 雑情報(82-5) |
| 2021年3月3日 |
267 | 玄関ドア、防寒対策、パッキン交換、DIY | 雑情報(82-4) | 2021年1月22日 | |
266 | 三段ボックス、扉の取り付け、分別収集ボックス、DIY | 雑情報(86-4) | 2020年12月9日 | |
265 | 三段ボックス、扉の取り付け、電話台兼ルータ置場、DIY | 雑情報 (86-3) | 2020年11月30日 | |
264 | 三段ボックス、扉の取り付け、テレビ台、DIY | 雑情報 (86-2) | 2020年11月23日 | |
263 | 三段ボックス、扉の取り付け、サイドデスク、DIY | 雑情報 (86) | 2020年11月18日 | |
260 | エアコン、室外機、ルーバー、日よけ、DIY | 雑情報 (84) | 2020年7月18日 | |
252 | 家電製品、設備、長く使う、清掃、メンテナンス | 雑情報 (63-4) | 家電製品、設備を使い続けるには清掃が欠かせない (エアコン、換気扇、布団乾燥機、ファン式暖房機) | 2019年8月31日 |
251 | 浴室ドア、パッキン交換、DIY、後付ビート | 雑情報 (74-2) | 2019年7月3日 | |
248 | 玄関、廊下が寒い、仕切りカーテン、DIY | 雑情報 (82-3) | 雑情報 (82-3) 玄関ドアに通じる廊下にカーテンを取り付け(冬場の防寒対策、冷暖房費の低減) | 2019年3月12日 |
246 | 玄関ドア・カッティングシート、貼り付け、DIY | 雑情報 (82-2) | 玄関ドアにカッティングシートを貼りつけ (薄手のカッティングシートは貼り付けが難しい) | 2019年1月27日 |
245 | 玄関・廊下が寒い、断熱材、貼り付け、DIY | 雑情報 (82) | 2018年12月14日 | |
240 | 物干し竿、カバー、ヒシチューブ、張り替え、ステンレス巻きスチール製 | 雑情報 (78) | 2018年8月26日 | |
239 | 洗面所、扇風機、DIY、入適、転倒防止 | 雑情報 (77) | 2018年8月17日 | |
238 | 什器、棚、塗装、DIY、下地処理 | 雑情報 (76) | 2018年7月11日 | |
237 | 洗面所、棚、取り付け、DIY | 雑情報 (75) | 2018年7月5日 | |
236 | 浴室、手すり、DIY、補助金、タイル、穴あけ | 雑情報 (74) | 2018年6月20日 | |
235 | マンション、内窓、吸気口、換気口、サイレンサー、DIY | 雑情報 (73) | 2018年6月12日 | |
234 | カーテン、遮光性、睡眠、カーテンボックス、DIY | 雑情報 (72-2) | 2018年5月10日 | |
233 | カーテン、遮光性、睡眠、後付け、裏地カーテン | 雑情報 (72) | 2018年4月27日 | |
31 | ヒートショック、浴室、洗面所、トイレ、暖房機の設置 | 雑情報 (63-3) | 2018年2月7日 | |
283 | 窓、断熱対策、アルミサッシ、サッシ枠断熱テープ | 雑情報 (68-5) |
| 2022年1月30日 |
281 | 室内、断熱対策、内窓、玄関ドア、まとめ | 雑情報 (68-4) |
| 2022年1月20日 |
280 | 内窓、キッチン、ガラスブロッ、断熱化、中空ポリカ | 雑情報 (68-3) |
| 2022年1月16日 |
279 | 内窓、断熱化、簡易内窓セット、中空ポリカ | 雑情報 (68-2) |
| 2022年1月9日 |
221 | 内窓、断熱化、中空ポリカ | 雑情報 (68) | 2017年8月9日 | |
220 | エアコン、省エネ、内窓、扇風機、すだれ、緑のカーテン | 雑情報 (67-2) | 2017年7月17日 | |
219 | 内窓、断熱、防音、ネット購入、DIY | 雑情報 (67) | 2017年5月24日 |
2022年8月7日
雑情報 (88-3)
DIYで手持ちのイスの補強、イスの張替え その3
事務イスの張替え
要旨
1.事務イスの張替えを検討 * ダイニングチェアの張替えセットを購入し座板のシート、クッションなどを交換。 * 交換後クッションはふかふか、座り心地も最高で、もっと早く交換すればよかった。 2.事務イスの背もたれ、座板のクッションがひどい状況 * 事務イスは長期間の使用により背もたれ、座面のシートに使われている布が破れる、クッション性が悪くなった。 * ダイニングチェアの張替えに関する材料、取り換えの方法までネット上に情報があふれているが、事務イスの張替えの情報はほとんどない。 3.事務イスの張替え * 事務イスの張替えは、ダイニングチェアの張替えを行ったばかりなので、張替えのやり方、工具の使い方を経験している。 * クッション材にダイニングチェア張替え時に不要となったクッションを流用。 * 背もたれと座板の表面を覆う布は、手持ちの使っていないカーテンの生地を流用。 * 背もたれ、座板の解体時に合成ゴム製の補強枠を取り外した。 * 補強枠を背もたれ、座板に固定するため、ガンタッカによりステープル針を打ち込む作業は大変である。 * 現在、補強枠を背もたれ、座板に固定する方法として行われていない理由の一つがこの作業の大変さに起因する。 4.事務イスの張替え後の状況(2022年8月) * 事務イスの張替えにより、ボロボロの背もたれ、座板の見栄えが改善された。 * 1か月ほど使っていたら、懸念した座板の補強枠がゆるみ、端部が外れてきた。 * 今後、補強枠を取り除き座ってみて座り心地、特に自分の脚の内側が座板にあたる箇所の感触を探り、そのまま使えるかどうかを検証する。 * 座り心地が悪いようなら、ダイニングチェアの張替えと同様の張替えを行う。 Before After |
1.事務イスの張替えを検討
前回、ダイニングチェアの座板のクッションの破れ、へたっているのが判明したので椅子の張替えセットを購入し座板のシート、クッションなどを交換した。
交換後クッションはふかふかとなり座り心地も最高で、もっと早く交換すればよかったと感じている。
★人生と生活に役立つトレンディな情報マガジン DIYで手持ちのイスの補強、椅子の張替え その2 ダイニングチェアの椅子の張替え (fc2.com)、2022年7月9日
DIYでダイニングチェアの張替えがうまくいったことから、ダイニングチェアより前から使い続けている事務イスの背もたれと座板のクッションがひどい状況なので、これを張替えることにした。
2.事務イスの背もたれ、座板のクッションがひどい状況
1)事務イスの背もたれ、座面のシートの破損(画像1)
事務イスを40年以上使っているが、長期間の使用により背もたれ、座面のシートに使われている布が破れる、クッション性が悪くなった。
画像1 事務イスの背もたれ、座板の布が破れている
2)イスの張替えの情報
①ダイニングチェアの情報
ダイニングチェア(ダイニングイス)など家庭で使用しているイスの張替えはDIYで行う例が多いため、張替えに必要な材料から、取り換えの方法までネット上に情報があふれている。
★椅子の張り替えをDIYでする方法 [テーブル・椅子] All About、2022年6月28日
★まるで新品!ダイニングチェアの座面をDIYで張替えてみました|LIMIA (リミア)、2020年2月4日
★初心者が椅子の張替えキットで自宅でDIYに挑戦するための準備とは | かおりごと★まったり主婦の自分磨きと日日アロマ【ヒロブロ】 (hirohi3.com)、2021年5月25日
★椅子の座面の張り替えをDIYしてみた - もんちの木 (gbizcon.net)、2018年10月11日
②事務イスの情報
事務イスの張替えの情報は少ない。
事務イスの大半は企業が購入している。イスは償却を終えると資産価値がなくなるため、わざわざ修理して使い続ける必要がない。
ネット上から見つけた、事務イスの情報を以下に示す。
★コツコツ のんびり 収納 回転イスの張り替え (fc2.com)、2010年6月1日
★【DIY】オフィスチェア(椅子)を自分で張り替える方法|所要時間60分 - でょおのぼっちブログ (dyoblog.com)、2018年8月27日
3.事務イスの張替え
1)事務イスの張替え時に手持ちの材料を流用
事務イスの張替えは、ダイニングチェア4脚の張替えを行った後なので、張替えのやり方、工具の使い方を経験している上、ダイニングチェア張替え時に不要となったクッションが余っている。
また、事務イスの背もたれと座板の表面を覆う布は、手持ちの使っていないカーテンの生地があるので流用することにした。
2)背もたれ、座板の解体
①背もたれ、座板の取り外し(画像2)
事務イスはプラスドライバーを使い背もたれ、座面と脚部に解体した。
解体する際に再組立てを想定してネジのサイズ、長さ毎に分け、誤った組立をしないように注意した。
画像2 事務イスから背もたれ、座板を取り外した
上部:背もたれ、座板を取り外した脚部
左下:座板 下中央:背もたれ 右下:取り外したネジなど
②背もたれ、座面の分解(画像3、4)
背もたれ、座面は最初に布を固定している合成ゴム製の補強枠を取り外す
画像3 背もたれの布を固定している補強枠の取り外し
画像4 取り外した補強枠
補強枠はステープル針で留めているためマイナスドライバーで簡単に外れる
3)背もたれ、座板のクッション材の張付け(画像5~7)
背もたれは、素材のベニヤ板の縁がはがれていたのでボンドで接着した。
座板は破損がなかったのでそのまま使える。
画像5 背もたれの破損した箇所を補修
次にダイニングチェアの張替えをした際に、不要となった既存のクッション材が使える状況だったので背もたれ、座板のクッション材として流用した。
張り付けに当たり、クッション材が浮き上がらないようベニヤ板、クッション材双方に液体スプレーを吹き付けて接着させた。
画像6 背もたれのベニヤ板に流用したクッション材を張付け
画像7 座板に既存のクッション材を液体スプレーで張付け
4)背もたれ、座板のクッション材を布で覆う(画像8~11)
背もたれ、座板に張付けたクッション材を手持ちのカーテン用布で覆った。
布の固定はダイニングチェアの張替え時に使用したガンタッカとステープル針。
画像8 背もたれの背中に触れる箇所を布で覆う(表側)
画像9 背もたれの外側の部分を布で覆う(裏側)
ベニヤ板なので液体スプレーで張付け
画像10 座板に布を張付け(裏側)
張付けた布はガンタッカを用いステープル針で固定
画像11 座板に布を張付け(表側)
5)背もたれ、座板を補強枠で固定する(画像12、13)
背もたれ、座板の外周を元のように補強枠で固定するが、補強枠に突き刺さっているステープル針はそのまま流用することはできない。
当初、ステープル針が残っているまま補強枠をプラスチックハンマで背もたれ、座板に固定しようとしたが、ステープル針がベニヤ板に突き刺さらずに曲がってしまい固定できなかった。
その後、補強枠からステープル針をすべて抜き、背もたれ、座板の周囲に沿って順に少しずつガンタッカでステープル針を打ち込むことで補強枠を固定することができた。
この作業、相当大変なのでDIYで行う作業として適していない。
今回はなんとかやり遂げたが、多分専用工具(治具)でも持っていない限り確実にきれいに仕上げることは難しい。
特別な専用工具を必要とする補強枠が使われなくなるのは当然と思える。
現在、補強枠を使ったイスがほとんど販売されていない状況から、今後も補強枠を使うこの方法が使われることはないだろう。
画像12 補強枠をステープル針で固定
画像13 背もたれ、座板の周囲を補強枠で固定
上:補強枠で固定した背もたれ 下:同様の座板
6)背もたれ、座板の再組立て、完成(画像14、15)
クッション、布を張替えた背もたれ、座板を脚部に取り付けた。
画像14 背もたれ、座板を脚に取り付け
画像15 背もたれ、座板の張替えを完了
7)事務イスの張替えに要した費用(表1)
事務イスの張替えに使用した材料の仕様と費用を示す。
ダイニングチェアの張替えの際に購入した道具、小物、不用品の流用などにより要した費用は0円。
表1 チェア4脚のシートの張替えに係る材料の仕様、価格
番号 | 項目 | メーカ名、品名など | 個数 | 単価 円 | 合計 円 | 備考 |
1 | クッション | ダイニングチェア解体時のクッション | - | - | 流用品 | |
2 | 布 | カーテンの生地 | - | - | 手持ち | |
3 | 道具 | マイナスドライバー、ペンチガンタッカなど | 1式 | - | - | 手持ち |
4 | 小物 | ステープル針 T3-10MB | 1 | - | - | 手持ち |
5 | 接着剤 | 液体スプレー 3Mスプレーのり99 | 1 | - | - | 手持ち |
合 計 | - | - | -- | 0 | - |
注)価格はすべて輸送費、税込金額
4.事務イスの張替え後の状況(2022年8月)
事務イスの張替えにより、ボロボロの背もたれ、座板の見栄えが改善された。
クッション性は以前とほとんどかわらない。
1か月ほど使っていたところ、懸念した座板の補強枠がゆるみ、端部が外れてきた。
背もたれ部の補強枠は緩まずに固定したままである。
プラスチックハンマで叩くと一応落ち着くが、1日経過するとまた緩んでくる。
原因はステープル針がベニヤ板側面に打ち込まれているが、側面のためきちんと固定できていないためである。
足の長さ10mmを13mmのステープル針に変えても、そのうち緩んでくるだろう。
ステープル針をベニヤ板の側面(積層面)に打ち込んで止める設計が理にかなっていないためである。
やはり、ダイニングチェアの張替えのようにクッション材で座板を覆うように張り付け、布も同様に覆えば、ステープル針は座板のベニヤ板に打てるので緩むことはない。
今後、補強枠を取り除き座ってみて、座り心地、特に自分の脚の内側が座板にあたる箇所の感触を探り、そのまま使えるかどうかを検証する。
座り心地が悪いようなら、ダイニングチェアの張替えと同様の張替えを行う。
事務イスの張替えを通して補強枠が使われなくなった理由がわかった。
△ページトップへ戻る2022年7月9日
雑情報 (88-2)
DIYで手持ちのイスの補強、椅子の張替え その2
ダイニングチェアの椅子の張替え
要旨
1.自宅で過ごす時間が増えDIYに励んでいる * 前回、ダイニングチェアの座板が破損、座る時に座板が下がり座り心地が悪くなったため、DIYで座板を補強した。 2.ダイニングチェアのシートの破損、クッション性の悪化 * ダイニングチェア(以降、チェアと呼ぶ)を40年以上使用してきたが、経年変化によりシートに使われている合成皮革が破れる他、クッション性が悪くなった。 * チェアの椅子(シート)の張替えはDIYで実施する例が多いため、椅子の張替えに必要な材料から、取り換えの方法までネット上に情報があふれている。 3.椅子の張替えセット * 椅子の張替セットとして、ビッグモリーズ社の「自分でできる!椅子の張替え材料セット」を購入。 * 椅子の張替え時に動画として“詳しく解説!CHAIRFORM椅子の張り替え方法” YouTube、2021年6月21日“を何度も視聴した。 【厳守すべき安全対策】 * 座板の解体時にマイナスドライバーでステープル針を抜く際、絶対にマイナスドライバーの刃先の方向に自分の左指、左手(右利きの場合)を置かないこと! * 子供など家族が作業を近くで見学すると危険なので周囲に近づかせない。 【床面の傷つけ防止】 * 作業を室内で行う場合、床面のフローリングにキズをつけないよう、段ボールの空き箱を床面に敷いて作業をする。 * 座板からステープル針を抜くのは大変。 * ステープル針を抜く方法の中で、使える道具はホチキスリムーバ、普通のマイナスドライバー、ペンチの3つの組み合わせだった。 * ホチキスリムーバの代わりに刃先の厚さが0.5mm、刃先幅2.5mmの薄い刃先のマイナスドライバーも使うことができる。 * 長年使用してきた座板はベニヤ板の一部が剥がれており、補修しないと座板の強度を保てないため、破損した箇所をボンドで接着した。 * チップウレタン、ウレタン、レザー、不織布カバーの加工と取り付けは動画を参考にすれば作業に戸惑うことはない。 * 椅子の張替えも4脚目になると無駄がなくなり、時間短縮ができ、上出来の製品が得られる。 * チェアの張替えに要した費用は4脚で12,757円、1脚当たり3,190円。 4.椅子の張替え後の状況 * チェア4脚の張替えたことにより、クッション性が飛躍的に改善し座り心地が大変良くなった。 * 1か月ほど使っているが、快適さは変わらない。 Before After |
1.自宅で過ごす時間が増えDIYに励んでいる
コロナ感染者がじわじわ増加し再拡大が感じられる中、室内で過ごす時間を利用し不用品を減らしている。平行して収納家具、家電製品が使いやすくなるようDIYで改造、製作している。
コロナ禍の巣ごもり期間中に行ったDIYを紹介する。
三段ボックスなどオープンのまま使っていた家具に扉を取り付け、ほこりが家具の内部へ入り込まない、美観を改善した事例が4つ。
①サイドデスク、②テレビ台、③電話台兼ルータ置場、④分別収集ボックス
使いやすさの向上を狙って既存の家具を改造、新規に製作したものが6つ。
⑤傘立てを小さくした、⑥キャスター付き台車、⑦ソファ用サイドテーブル、⑧蛍光灯にシェードを取り付け、⑨卓上書類トレーの製作、⑩キッチン用ゴミ箱の製作
1年半前からDIYで製作、改造した家具10点はいずれも生活の中で利用しており、使わなくなる、廃棄したものはない。
前回、ダイニングチェアの座板が破損、座る時に座板が下がり座り心地が悪くなったため、DIYで座板を補強した例を紹介。
その後、座板のクッションの破れ、へたっているのが判明したので座板のシート、クッションなどを交換した。
以下にそれらの経緯を説明する。
1)ダイニングチェアのシートの破損など(画像1)
ダイニングチェア(以降、ダイニングチェアをチェアと呼ぶ)を40年以上使用してきたが、経年変化によりシートに使われている合成皮革が破れる他、クッション性が悪くなった。当初クッションの厚さは4cmあったのに2.5cmまでペシャンコになった。
画像1 使用中のチェア シートの表面が破れている
2)椅子の張替えの情報
チェアの椅子(シート)の張替えはDIYで実施する例が多いため、椅子の張替えに必要な材料から、取り換えの方法までネット上に情報があふれている。
★椅子の張り替えをDIYでする方法 [テーブル・椅子] All About、2022年6月28日
★まるで新品!ダイニングチェアの座面をDIYで張替えてみました|LIMIA (リミア)、2020年2月4日
★初心者が椅子の張替えキットで自宅でDIYに挑戦するための準備とは | かおりごと★まったり主婦の自分磨きと日日アロマ【ヒロブロ】 (hirohi3.com)、2021年5月25日
★椅子の座面の張り替えをDIYしてみた - もんちの木 (gbizcon.net)、2018年10月11日
その前に(チェア)イスの各部の名称を知っていると内容が理解しやすいので画像2に示す。
画像2 チェア(イス)各部の名称
引用元:椅子の各部名称 | リーベルクラフト (shopinfo.jp)、2019年9月10日
3.椅子の張替えセット
1)椅子の張替えセットの購入
①椅子の張替えセット
レザーは強度があり、テーブルからチェアへ水などをこぼしても汚れにくい合成皮革とし、色はチェアと同系色とした。
購入に当たり、既存のチェアのクッションがへたってしまったのでクッション材の厚さを通常の4cmから5cmに厚くした。
価格は1脚当たり、3,000~4,000円を目安とした。
業者へ座板のみを輸送して張替えてもらうと、その数倍の費用がかかるので、DIYで張替えるのは自然な流れかもしれない。
②ビッグモリーズ社の椅子の張替えセットを購入
前記の条件に合う椅子の張替セットとして、ビッグモリーズ社の「自分でできる!椅子の張替え材料セット」を購入した。
ビッグモリーズ社に決めた理由は、椅子の張替えセットの説明が素人にわかりやすい、レザー、クッションなどの選択肢が多い、手持ちのチェアのサイズ、意向に沿った材料を選ぶことができたからである。
椅子の張替え、材料セットの仕様
・座板:50cm×50cmのサイズ
・レザー:合成皮革
・カラー:キャラメル
・クッション:5cm厚(ウレタン3cm、チップウレタン2cm)
・不織布:黒色
・4脚分
・価格:11,000円 (税込、送料込)
ネットで手配後はビッグモリーズからの連絡、対応が大変良く、手配品の到着まで安心できた。
画像2 ビッグモリーズから入手した椅子の張替えセット 4脚分
上からレザー、不織布、チップウレタン、ウレタンがそれぞれ4つずつ
2)椅子の張替え時に参考にした動画
椅子の張替えの手順、途中経過、注意事項などはビッグモリーズのセットに添付されていた説明書1枚、動画を見ればわかる。
参考にした椅子の張替えの動画は、ユーチューブの中で一番わかりやすいと感じた以下のサイトを4脚のチェア張替え時、何回も視聴した。
★詳しく解説!CHAIRFORM椅子の張り替え方法 - YouTube、2021年6月21日
3)座板の解体(紹介した動画を参照)
【厳守すべき安全対策】
自分と家族の怪我を防ぐために絶対に守ること!
けがをした後では手遅れ!
座板の解体作業は、初めての作業に使い慣れない道具を使うのみならず、座板に突き刺さったステープル針(=ガンタッカ用針)を腕力で抜く作業が1脚当たり1時間程度かかる。
マイナスドライバーでステープル針を抜く際、絶対にマイナスドライバーの刃先の方向に自分の左指、左手(右利きの場合)を置かないこと!
座板を回しながら常にマイナスドライバーの刃先が自分の左指、左手に向かわないようにする。
慣れてくるとこの程度なら大丈夫だろう、あるいはうっかり左手をマイナスドライバーの刃先に置くことがありうるので、常に安全に心がけて行う。
子供など家族が作業を近くで見学すると危険なので周囲に近づかせない。
ステープル針を抜く作業中は、抜いたステープル針が周囲に飛び散り、それを素足で踏むと足に突き刺さるので大変危険である。
座板解体作業を終了後、掃除が終了しステープル針が床に落ちていないことを確認するまで、家族を近づけないことがけがの防止対策となる。
【床面の傷つけ防止】
椅子の張替え時、カッターナイフ、ガンタッカ、ホチキスリムーバ、マイナスドライバー、ハンマ、ボンド、液体スプレーなどを使用し、材料の切断・接着、ステープル針を抜く・差し込む、叩くなどの作業がある。
これらの作業を室内で行う場合、床面のフローリングにキズをつけないよう、段ボールの空き箱を床面に敷いて作業をする。
段ボールを広げると床面の傷つけ防止の他、ステープル針の飛散防止、掃除も簡単になる。
①座板の解体に使用した道具
既存の座板を解体するにあたり、ペンチ、ニッパ、マイナスドライバー、ホチキスリムーバ、ネジザウルスなどを準備した。
画像3 座板の解体に使用した道具
②座板からステープル針を抜くのは大変
座板にシートを止めているT3ステープル針(幅13mm×長さ10mmのコの字形の釘)約100本を抜くのに大変てこずった。
最初にマイナスドラーバーをステープル針の中心部の下に差し込み、浮かせて抜こうとしたが、マイナスドライバーの刃先(刃先の厚さ1mm×刃幅6mm)が大きいためステープル針に食い込めない。
次にマイナスドライバーを差し込む場所をステープル針の左右のいずれかの浮いている箇所に差し込み、何回か試みるとやっとステープル針が数ミリ持ち上がる。
その後、マイナスドラーバーを座板のベニヤに梃(てこ)の原理で持ち上げるとステープル針が持ち上がる。しかし、ステープル針はベニヤに強固に突き刺さっているため完全に抜けず、ペンチでステープル針を上部、左右に振るとやっと抜けた。
1本のステープル針を抜くのに1~2分かかり、このままでは全100本以上抜くのに腕力と時間がかかりすぎ、なんとかしないとばててしまう。
ここで代役として登場するのが100均で購入したホチキスリムーバ。
ホチキスリムーバは刃先が0.3mmと薄く、刃幅も先端が尖がっているのでステープル針の隙間に容易に食い込めステープル針を持ち上げることができる。その後、マイナスドライバーでステープル針を持ち上げ、最後にペンチで抜けば終了。
3種の道具を持ち替えればステープル針1本当たり20秒で抜けることがわかった。
ステープル針1本ごとに道具を持ち替える手間を省くため、ステープル針20本程度を1セットで抜いていき、道具を交換することにより流れ作業的にステープル針を抜くことができるようになった。
③ステープル針を抜くのに使った3点セット
様々なステープル針を抜く方法を試した中で、使える道具はホチキスリムーバ、普通のマイナスドライバー、ペンチの3つの組み合わせだった。
また、ホチキスリムーバの代わりに刃先の厚さが0.5mm、刃先幅2.5mmの薄い刃先のマイナスドライバーも使うことができる。
注意事項として、100均のホチキスリムーバはフレームの厚みが薄いので、何度も抜いているうちにフレームが破損するので、無理な力をかけすぎないこと。
予備のホチキスリムーバを準備しておくと、破損した場合に戸惑うことがない。
一方、薄い刃先のマイナスドライバーは強固なので破損の心配は少ない。
画像4 座板の解体に使える3点セットの道具
ステープル針はホチキスリムーバ(あるいは、刃先が薄く刃幅が狭いマイナスドライバー)、普通のマイナスドライバー、ペンチの3点セットで抜くことができる
画像5 ステープル針抜きのために試した道具
左から①ホチキスリムーバ、②刃先が薄く刃幅が狭いマイナスドライバー、③別タイプのホチキスリムーバ、④普通のマイナスドライバー、⑤携帯ナイフキット、⑥小さいナイフキット
この中で、ステープル針を抜くことができたのは、①ホチキスリムーバと②刃先が薄く刃幅が狭いマイナスドライバーだけだった。
他の道具は道具の刃先がステープル針に食い込めないので使えない。
なお、裁縫に使用する千枚通しは、容易にステープル針に食い込ませることができるが、持ち上げる時に刃先が折れ(焼き入れのため)使い物にならない。
④座板解体後
座板を解体したら、レザーの下には4cm厚のウレタンのみで経年変化によりクッションの厚さが2.5cmまでへたっていた。
また、チップウレタン、不織布は使われていなかった。
今回、クッションの厚さのうち2cm厚のチップウレタンと3cm厚のウレタンを使用し合計5cm厚となるので、既存ほどのへたりにはならないと思われる。
時代と共に新しい技術、材質、方法が採用され、安くて良い製品となる良い手本かもしれない。
画像6 座板解体後の状況
左からレザー、ウレタン、座板になっている
4)座板の補修(紹介した動画を参照)
ステープル針を抜いた後、座板に抜けなかったステープル針が残っている。
ハンマの頭で座板のステープル針があった個所を横に滑らし、金属音がすればステープル針が飛び出ている証拠なので、ハンマでステープル針を座板に打ち込み表に出ないようにした。
長年使用してきた座板はベニヤ板の一部が剥がれており、補修しないと座板の強度を保てないため、破損した箇所をボンドで接着した。
ボンドがくっつくまでに時間かかるのでその間シャコ万力、クランプで圧縮し接着させた。
最後にステープル針を抜いた後の小さい穴にボンドを注入し穴をふさいだ。
画像7 座板の補修
ボンドで破損個所を接着しシャコ万力、クランプで圧縮中
5)クッション材の加工と取り付け(紹介した動画を参照)
①チップウレタンの加工
購入したチップウレタンの上に座板を置き、座板に沿って黒で線を引く。
次に、黒の線の外側2~5mmの箇所に赤のマジックで赤の線を引く。
次は赤の線の上から、切れ味の良いカッターナイフの刃を全部出し、チップウレタンに浅い確度で切り込みを入れ、チップウレタンの下部まで切れているのを確認したら線に沿ってカッターナイフで切断する。
画像8 購入したチップウレタン(50cm角×2cm厚)
黒の線は座板の外形をなぞったもの
赤の線は黒の線より2~5mmの外側にある。
画像9 カッターナイフで赤い線の上を切断したチップウレタン
②ウレタンの加工
購入したウレタンの上にカットしたチップウレタンを載せ、外周を黒のマジックで線を引く。
次に、黒のマジック線の外側4~5cmの所に赤い点を黒い線にそってドットを付ける。
その後、赤い点をつないで赤の線とする。
次は赤い線が引かれたウレタンをカッターナイフで切っていく。
ウレタンは柔らかいので、カッターナイフの切り込み角度を小さくするとすぐに切断できる。この時に、赤い線の真下でカットするように注意する。
③チップウレタンとウレタンを座板に張り付け
カットを終えたウレタン、チップウレタン、座板を下から順に重ねて取り付け位置、加工サイズが合っているかを確認する。
合っていれば、最初に座板とチップウレタンが接触する面にそれぞれに液体スプレーを噴霧し、30秒から1分ぐらい接着するまで手で押さえつける。
座板とチップウレタンの接着が終わったら、次にチップウレタンとウレタンの接着を行う。
チップウレタンとウレタンの接触する面に液体スプレーを噴霧しそれらを接着する。
その後、座板からはみでているウレタンを座板に接着するため、ウレタンの周囲と座板部に液体スプレーを吹き付け、30秒~2分ぐらい手で固定すると接着する。
画像10 座板、チップウレタン、ウレタンを重ねた
画像11 座板の下にチップウレタン、ウレタンを重ねて接着
ウレタンは座板の周りを囲むように液体スプレーで接着した
画像12 座板に接着したチップウレタン、ウレタン
座板、チップウレタンはウレタンの下にあるので見えない
6)レザーの取り付け(紹介した動画を参照)
ウレタンの外側を覆うレザーの取り付けを行った。
レザーはかなり厚みが有り、引っ張っても伸ばしても丈夫である。
レザーを裏側に向け、その上にウレタンで覆った座板を載せる。
あとは、動画の指示通り、角4隅にガンタッカで仮のステープル針で留め、次に順次レザーにたるみがないよう、側面にしわがよらないよう、クッションの当たりが均一になるようにステープル針を止めていく。
ステープル針の留める場所は座板の外側から5cm内側にすると、この後、不織布カバーでステープル針を隠す際に都合がよい。
ステープル針がうまく座板に止められない場合は、ステープル針を止める際に浮き上がっているので、ガンタッカのヘッドの部分を抑えればよいが、右手でガンタッカ、左手でレザーを引っ張っているので、なかなか大変である。
それでも、何度もガンタッカでステープル針を打ち込んでいくと要領がわかり、レザーのゆるみ、しわがなく、クッションの当たりが良い位置へステープル針を打ち込むことができる。
1脚目のレザーをステープル針で固定する作業は40分程度かかっていたが、4脚目はその半分ぐらいの時間で終わり、仕上がり具合も断然良い。
何事も経験を繰り返すと無駄がなくなり、時間短縮ができ、上出来の成果が得られる。
画像13 座板に接着したチップウレタン、ウレタンをレザーで覆う
最下部の裏返したレザーに裏返したウレタン、座板などを載せる
画像14 座板、チップウレタン、ウレタンをレザーで覆う
画像15 ガンタッカとステープル針
左上から:ステープル針T3-13MBステープル針の幅13mm×長さ13mm
T3-10MB ステープル針の幅13mm×長さ10mm
T3-6MB ステープル針の幅13mm×長さ6mm
右:ガンタッカ
画像16 座板へステープル針によりレザーを固定した後、余分なレザーをハサミでカット
続いて、浮いているステープル針をハンマで叩いて座板に固定
7)不織布カバーの取り付け(紹介した動画を参照)
チェアに座る際にチェアの両側面の下部(裏側)を手で持ち上げてチェアを移動させる。その時に側面下部にステープル針が飛び出ていると指先をけがすることが有りうるので危険である。
そのため、ステープル針が指先にあたることがないよう、不織布カバーで覆ってしまう。
不織布カバーをステープル針で固定する場合、不織布カバーが落下しない程度のステープル針で押さえればよい。
このステープル針も不織布カバーから出っ張らないよう、最後はハンマで叩いて座面に打ち込んでおく、
また、座板とイスを取り付ける孔、ここではだぼの(一般的にネジ)位置が、レザー、不織布カバーで隠れてしまうと、後で、穴の位置を探すのが大変なので、レザー、不織布カバーをステープル針で留める前の段階で穴の位置がわかるよう印をつけるなどをしておく。
画像17 レザーの不織布カバーをステープル針で固定した
8)チェアの側幕板へ張替えたシートの取り付け(紹介した動画を参照)
チェアの側幕板へ張替えたシートを取り付ける。
側幕板に座板を固定するだぼ(ネジ)の位置が合っていると、座板を押し込むと固定される。
画像18 左右の側幕板に埋め込んだだぼに座板を載せる
だぼが左右に2つずつある。側幕板と直角に2本の座板補強板がある。
補強板は前回のブログで紹介済み。
画像19チェアの張替えを完了
チェアの横幕板に座板の位置を合わせて押し込んで完成。
9)チェアの張替えに要した費用(表1)
チェア4脚の張替えに使用した材料の仕様と費用を示す。
4脚で12,757円かかり、1脚当たり3,190円だった。
表1 チェア4脚のシートの張替えに係る材料の仕様、価格
番号 | 項目 | メーカ名、品名など | 個数 | 単価 円 | 合計 円 | 備考 |
1 | 椅子の張替え | 椅子の張替え材料セット (レザー、チップウレタン、ウレタン、不織布) | 4 | 2,750 | 11,000 | ビッグモリーズ社 |
2 | 道具 | ホチキスリムーバ、マイナスドライバー、ペンチなど | 1式 | - | - | 手持ち |
3 | 道具 | ガンタッカ | 1 | - | - | 手持ち |
4 | 小物 | ステープル針 T3-10MB | 1 | 130 | 130 | ホームセンター |
5 | 接着剤 | 液体スプレー 3Mスプレーのり99 | 1 | 1,627 | 1,627 | アマゾン |
合 計 | - | - | -- | 12,757 | - |
注)価格はすべて輸送費、税込金額
4.椅子の張替え後の状況(2022年7月)
チェア4脚の張替えたことにより、クッション性が飛躍的に改善し座り心地が大変良くなった。
椅子の張替えセットに弾力性が失われにくいチップウレタン2cm厚さを採用、ウレタンの厚さ3cmが快適な座りを保っていると思われる。
1か月ほど使っているが、快適さは変わらない。
この結果、今までへたったクッション性を補うためにイス用のクッションを2枚重ねて使っていたが、不要になった。
椅子のへたり、レザーの破れなどが気になったら、椅子の張替えセットを購入しDIYで張替えすることを勧める。
張替え時に最も活躍するガンタッカを持っていなければ100均で300円、ホームセンターでは1,500~2,000円で購入できる。
何度も強調しているが、DIY時に自分の左手、指(右利きの場合)をケガしないため、右手でマイナスドラーバーなどを使う際はマイナスドラーバーの先端方向に左手指をおかないこと。
これさえ厳守すれば、1脚の椅子の張替えに4時間程度で終わり、良いDIYの経験になるだろう。
★100均のタッカー3選!ダイソー・セリア別!ガンカッター/工具 | BELCY、2019年6月21日
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DIYで手持ちのイスの補強、シートの張替 その1
ダイニングチェアの座面の補強
1.自宅で過ごす時間が増えDIYに励んでいる * コロナは収束の気配がある中、室内で過ごす時間を利用し不用品を減らしている。 * 平行して収納家具、家電製品が使いやすくなるようDIYで改造、製作している。 * DIYしたものは、①サイドデスク、②テレビ台、③電話台兼ルータ置場、④分別収集ボックス、⑤傘立てを小さくした、⑥キャスター付き台車、⑦ソファ用サイドテーブル、⑧蛍光灯にシェードを取り付け、⑨卓上書類トレーの製作、⑩キッチン用ゴミ箱の製作 2.ダイニングチェアの座板が破損した * 40年以上ダイニングテーブルとチェアを食事、歓談、作業などに使用。 * 年に数回、天井の蛍光管の取り換え、高い位置にある棚、天袋などに置いてある品物を出し入れする時にチェアを持っていき、チェアの上に立って作業をしていた。 * 長年の立ち作業によりチェアの座板がたわみ、立ち作業が不可能になるばかりか、座る際に座面がへこみ座り心地が悪くなった。 * これ以降、高所作業が必要な場合は、玄関横にある倉庫から三脚を取り出して対処している。 * 高所作業の度に大きくて、重い三脚を倉庫からの出し入れは面倒であるばかりか、三脚の扱いに慣れていないと使いづらい。 * 解決策として、チェアの破損した座板を下から支えられるように4角形の幕板に補強材を追加するのが手っ取り早いと考えた。 * 座板の補強材として、大人がチェアの上に立っても耐えられるよう断面のサイズが大きい、入手が容易、価格が安いワンバイ材を使用することにした。 3.補強材の購入から製作、取り付け * ワンバイ材は背の高い方(高さ38mm)を座板に接触させるようにすること! * 背の低い方(厚さ19mm)を座板に接触させると強度が弱くなるので必ず背の高い方を荷重がかかる方向に使用する。 * ワンバイ材を側幕板へ取り付ける方法は、前幕板と平行にワンバイ材を2本取り付ける。ワンバイ材は座板に面で支えるよう、接触面を座板の湾曲に合わせて加工。 * ワンバイ材を木ネジで側幕板に固定。木ネジは皿木ネジ、座グリをしておき皿木ネジの頭が側幕板からはみ出ないようにした。 * チェア4脚の座面の補強に要した費用は1,120円。 4.座面を補強したあとの状況 * チェア4脚の座面を補強材で支えたことにより、座った際に座面がたわみに下がることがなくなり、通常とおりチェアが使えるようになった。 * チェアの台座の上に立ってみたが、座面がたわむことはまったくなく安定して立ち続けることができた。 * 今後、高所作業をする際にチェアが使えるようになり利便性が復活した。 |
1.自宅で過ごす時間が増えDIYに励んでいる
コロナ禍は収束の気配が感じられる中、室内で過ごす時間を利用し不用品を減らしている。平行して収納家具、家電製品が使いやすくなるようDIYで改造、製作。
巣ごもり期間中にDIYしたことを紹介する。
三段ボックスなどオープンのまま使っていた家具に扉を取り付け、ほこりが家具の内部へ入り込まない、美観を改善した事例が4つ。
①サイドデスク
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の各種ボックスにDIYで扉を取り付け(その1) (fc2.com) 、2020年11月18日
②テレビ台
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の各種ボックスにDIYで扉を取り付け (その2、テレビ台) (fc2.com) 、2020年11月23日
③電話台兼ルータ置場
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の各種ボックスにDIYで扉を取り付け (その3、電話台兼ルータ置場) (fc2.com) 、2020年11月30日
④分別収集ボックス
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の各種ボックスにDIYで扉を取り付け (その4、分別収集ボックス) (fc2.com) 、2020年12月9日
使いやすさの向上を狙って既存の家具を改造、新規に製作したものが6つ。
⑤傘立てを小さくした
★人生と生活に役立つ情報マガジン室内の小型家具をDIY その1、傘立ての改造 (fc2.com)、2021年4月5日
⑥キャスター付き台車
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の小型家具をDIY その2、キャスター付き台車 (fc2.com) 、2021年5月8日
⑦ソファ用サイドテーブル
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の小型家具をDIY その3、ソファ用サイドテーブル (fc2.com) 、2021年7月4日
⑧蛍光灯にシェードを取り付け
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の小型家具をDIY その4、蛍光灯にシェードを取り付け (fc2.com)、2022年2月25日
⑨卓上書類トレーの製作
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の小型家具をDIY その5、卓上書類トレーの製作 (fc2.com) 、2022年5月20日
⑩キッチン用ゴミ箱の製作
★人生と生活に役立つ情報マガジン 室内の小型家具をDIY その6、キッチン用ゴミ箱の製作 (fc2.com)、2022年6月10日
今回、ダイニングチェアの座板が破損、座る時に座面が下がり座り心地が悪くなったので、DIYで座面を補強することにした。
以降に検討から部材の手配、製作、その後の状況を説明する。
1)ダイニングチェアの座面が破損するまでの経緯とその対策
ダイニングチェア(以降、ダイニングチェアをチェアと呼ぶ)を高所作業の踏み台として使ったことによりチェアの座面が破損、たわみが大きくなり、立ち作業ができなくなった。加えて、チェアの座り心地が悪くなり対策を講じないといけなくなった。
これらの経緯を以下に紹介する。
その前に、(チェア)イスの各部の名称を知っていると内容が理解しやすいので画像1に示す。
画像1 チェア(イス)各部の名称
引用元:椅子の各部名称 | リーベルクラフト (shopinfo.jp)、2019年9月10日
①チェアの使い方
40年以上ダイニングテーブルとチェアを食事、歓談、作業などに使用している。
②チェアの上に立つ作業
通常、チェアは座って使っているが、年に数回、天井の蛍光管の取り換え、高い位置にある棚、天袋などに置いてある品物を出し入れする際にチェアを持っていき、チェアの上に立って作業をしていた。
③長年の立ち作業によりチェアの座板がたわむ
チェアが新しい間は、立ち作業をしても座板のベニヤは60kgの体重に耐えていた。
しかし、30年間使ってきた頃から、チェアの上に立つとベニヤ板が次第にたわむようになり、しだいに沈み込みが大きくなった。ついにチェアの上に立った瞬間、メリメリと音がしてたわみが急に大きくなった。
さすがに、このような状態ではチェアの上に立つのは危険なので、4脚あるチェアの中でたわみが少ないものを選び踏み台として使用してきた。
そのまま40年経過し、4脚のチェアすべてのたわみがひどくなった。チェアの上に立つことができなり、座る際にも座板が変形しているため座っただけでへこみ、座り心地が悪い。
④チェアにクッションを重ねて使用(画像2)
対策として、チェアの上にイス用のクッションを2枚重ねて座り心地を改善したが、抜本策ではなく、見栄えも悪いため新たな対応が求められる。
画像2 チェアの上にクッションを2枚重ねて使っている
⑤高所作業は三脚を使用
これ以降、高所作業が必要な場合は、玄関横にある倉庫から三脚を取り出して対処している。
しかし、高所作業の度に大きくて、重い三脚を倉庫へ取りに行き、使用後戻す工程は面倒であるばかりか、三脚の扱いに慣れていないため使いづらい。
その点、チェアは持ち運びが簡単、チェアの上に立っても安定感があり三脚と比較すると格段に便利である。
⑥チェアの座面を支える補強材を検討(画像3)
こられから、チェアの破損した座板を下から支えられるように4角形の幕板に補強材を追加するのが手っ取り早い解決策と考えた。
画像3 チェアを脚側から見た状況
画像の上部はチェアの前側
座板は4角形の幕板(前幕板、後幕板、左右の側幕板)で固定
座板のたわみ対策として考えられるのは、座板の交換であるが、交換するには、座板を覆っている合成皮革のカバー、クッション材を取り外さないとできないので、大がかりとなり、かつ費用がかかるのでこの方法は断念した。
良い方法はないかとネットを調べたが、似た例として座板が割れた場合は、座板の裏側に当て板で補強する方法があったが、座板のたわみを解消する事例は見つからなかった。
2)座板の補強材の検討
座板の補強材として、大人がチェアの上に立っても耐えられるよう断面のサイズが大きい、入手が容易、価格が安いワンバイ材を使用することにした。
座板の裏側に2本のワンバイ材を前幕板に平行して入れ、ワンバイ材の固定は左右の側幕板に木ネジで固定する。
3.補強材の購入から製作、取り付け
1)座板用補強材(ワンバイ材)の入手
①ワンバイ材の使い方
座板を2本の補強材で補強するために、厚さ19mm×高さ38mm×長さ91cmのワンバイ材を4本購入した(チェア4脚分)。
ワンバイ材は背の高い方(高さ38mm)を座板に接触させるようにすること!
背の低い方(厚さ19mm)を座板に接触させると強度が弱くなるので必ず背の高い方を荷重がかかる方向に使用する。
②ワンバイ材の加工、側幕板への取り付ける位置を決める(画像4、5)
ワンバイ材を側幕板へ取り付ける方法は、前幕板と平行にワンバイ材を2本取り付ける。ワンバイ材は座板に面で支えるよう、接触面を座板の湾曲に合わせて加工する。
画像4 ワンバイ材を加工し座板と接触する部位を丸くした
左2本:加工前のワンバイ材
右2本:中央部を丸く削ったワンバイ材(厚さ19mm×高さ38mm×長さ350mm、中央部の高さは概略32mm)
おおよそ接触面(ワンバイ材の中央部)をやすりで削ったら、チェアの左右の側幕板に木ネジで固定する位置を決めておく。その位置を基準にワンバイ材と座面の当たり具合を調整する。
座面のたわみ具合、場所により当たり面の高さが異なるので調整が必要となる。
この調整は一番時間がかかるが、一番大事な作業である。
画像5 ワンバイ材と座面の当たりを調整中
ワンバイ材を前幕板に平行して2個取り付ける
上部はチェアの前側(前幕板側)
③ワンバイ材を木ネジで側幕板に固定(画像6)
ワンバイ材を左右の側幕板へ固定するには、木ネジで締結し荷重に耐えられるよう直径3.8mm長さ51mmのコーススレッドを使用した。
木ネジは左右の側幕板の中央部付近とし、木ネジは皿木ネジ、座グリをしておき皿木ネジの頭が側幕板からはみ出ないようにした。
座グリをしていない場合、木ネジの頭が側幕板より出っ張るため、チェアに座る時に手でクッション部を持って動かす際、側幕板部へ指がいき、ケガをする恐れがある。
家庭で使用する家具、電化製品などは大人から子供まで誰が使っても安全に使用できることが大原則。
画像6 ワンバイ材2本を左右の側幕板へ木ネジで固定
木ネジの取り付け位置は側幕板高さのほぼ中央に2か所
④座面の補強の完成(画像7)
ワンバイ材を使った座面の補強を終了。
チェアの裏側は通常目にすることはないので、ワンバイ材の塗装はしない。
画像7 補強材2本を側幕板に木ネジで取り付けて完成
2)座面の補強に要した費用(表1)
4脚の座面の補強に使用した材料の仕様と費用を示す。
表1 ゴミ箱の製作に係る材料の仕様、価格
番号 | 項目 | メーカ名、品名など | 個数 | 単価 円 | 合計 円 | 備考 |
1 | 補強材 | ワンバイ材 W19mm×H38mm×L910mm | 4 | 280 | 1,120 | ホームセンター |
2 | 木ネジ | コーススレッド 半ネジ 3.8×51mm | 1式 | - | - | 手持ち |
合 計 | - | - | -- | 1,120 | - |
注)価格はすべて輸送費、税込金額
4.座面を補強したあとの状況(2022年6月)
チェア4脚の座面を補強材で支えたことにより、座った際に座面がたわみに下がることがなくなり、通常とおりチェアが使えるようになった。
試しにチェアの台座の上に立ってみたが、座面がたわむことはまったくなく安定して立ち続けることができた。
よって、今後、高所作業をする際にチェアが使えるようになり利便性が復活した。
もし、チェア、イスを高所作業時の台として使っていて、座面がたわむことがあったら、座面の下に補強材を取り付けることでたわみを抑えることができるので、参考になるだろう。
但し、