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人生と生活に役立つトレンディな情報マガジン(愛称:人生トレマガ)

目次 家族(絆 家系図 自叙伝)

番号

タイトル

情報番号

サブタイトル

発行年月日

84

家系図

家族

雑情報 (16-2)

家系図を作成しよう  その2

2010812

46

家系図

家族

雑情報 (16)

家系図を作成しよう

2009829

27

自叙伝

作成

雑情報 (12)

自叙伝の作成について

20081213

94

帰省 お土産

会社

雑情報 (37)

出張時の職場、帰省時の実家への手土産は?

20101211

83

家族 帰省

お土産

雑情報 (35-3)

帰省時に家族の絆を強めよう  その3

帰省時のお土産、実家でのマナー

2010811

82

家族

帰省

雑情報 (35-2)

帰省時に家族の絆を強めよう  その2

葬儀と相続

2010810

81

家族

帰省

雑情報 (35)

帰省時に家族の絆を強めよう

高齢者と介護の実態

2010810


  1. 2017年06月21日 17:37 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

自叙伝の作成について

20081213
雑情報 (12)
    自叙伝の作成について
 
本「自叙伝の作成について」は、団塊の世代以前の年代(55歳以下)では、年齢的に考慮する必要がないため、読む必要はない。
 
要旨
1.  自叙伝の作成
動機:誰しも年をとると、自分の人生を振り返り、自分の生きてきた証(あかし)を残したい、自分の家族や子供達に自分が今までやってきたことを知って欲しいと思うようになる。
年齢:自叙伝作成の年齢は、早くても60歳を過ぎてからである。
自叙伝:自叙伝は自分の人生を家族に知ってもらうため、自分が過ごしてきた人生を事実に基づき書くもの。自叙伝は人に読まれることを前提としている。
内容:自叙伝はできるだけありのまま書くのが良いが、自叙伝に書いた結果、存命中の家族などが不幸にならないようにするのが絶対条件。
自叙伝と遺書とは本質的にまったく違ったもの。
自叙伝により自分の存在価値を知る。
人間にとって、広い意味での勝ち組は、長生きできた人間である。若くして死んでしまえば、長生きしているものと比較すると負け組みである。
 
2.  自叙伝の書き方から保存まで
自叙伝は思いつくまま書いていく。自叙伝は数日で書き終えるものではなく、数ヶ月かけて何度も読み直し、そのたびに追記、修正が行われ、次第により正確な内容が充実した自叙伝となる。
小説ではないので、正確さも大切。
パソコンを使うと追記、修正が容易なため、ある程度作成したあと、読み直しのたびに新たな記憶を呼び起こすことにより、新たに昔の出来事を思い出し追記することが簡単にできる。
探していた資料を一つ見つけると同時に関連した資料が一緒に見つかり、それを発端として新たな自叙伝の一こまが追加される場合も多い。
校正は配偶者や子供が行うと文章、言い回しなどを客観的な観点から見る事ができるので望ましい。
自叙伝はCD-Rに焼き付けかつ紙に印刷して保存する。
 
3. ネット情報、自費出版には要注意
ネット情報や自叙伝(自分史)など自費出版に関わるトラブルが急増しているので注意する。
自費出版をしようとの妄想は打ち消そう! 

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前書き
1)  父の自叙伝
昨年(2007年)4月、私の父がふと思いついて自叙伝を400字詰め原稿用紙に書き始め、12月にパソコンのワード形式で「私の八十五年(自叙伝)」全53枚として完成した。
 
父は85歳になり初めてパソコンを触ったが、ワードの機能を覚えるのは難しいため、原稿はすべてテキスト形式で作成した。初めはキーボードの配置が覚えられず、わずか5行の文章を作成するのに、3時間程度かかっていたが、しだいにパソコンに慣れ、半年ほどかけてA450枚程度の原稿を書き上げた。
当初、原稿はA430枚程度だったが、家族による校正を9回行う間に、父は原稿を何度も読み直したことで、書き加えたい内容がしだいに増え、最終的に50枚を超えた。校正はオリジナルの内容や方言は変えないことを原則としたが、不明確な点についての内容確認、昔の言い回しを現代風に変える、用語の統一、保有写真の入手と選定、テキスト形式からワードへの文書の貼り付け、関連写真や資料をネット上から入手して貼り付けなどを行った。
自叙伝を巡り9ヶ月間、父との打ち合わせ、何度も原稿の授受を行った経験から、自叙伝の作成についていろいろな知見を得たので、今後、自叙伝を作成する場合の参考となればと思いこの資料を作成した。
 
2013221日追記)
「私の八十五年(自叙伝)」を書いた父は、現在91歳を越えたが、毎日タブレット型パソコンを操作し、ニュース、動画を楽しんでいる。
 
 130221自叙伝の例図1修正後 

1 自叙伝の例 CD-Rに焼き付けた「私の八十五年(自叙伝)」
 

2)  竹内まりやの「人生の扉」
父が自叙伝を作成している最中(20075月)、竹内まりやのCDアルバム「Denim」に「人生の扉」が発表され中高年を中心に大ヒットした。
「人生の扉」には、今まで生きてきた時代、今後来る未来を短い適格な単語で表現しており、まさに、歌と歌詞でつづる自叙伝である。
 
Goo.音楽のサイトに人生の扉の歌詞が載っているので参照。
 
Goo 音楽、人生の扉-竹内まりや
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND52277/index.html
 
なお、ユーチューブには、竹内まりやが「人生の扉」を歌っている動画も投稿されており、グーグルで検索すると見ることができる。
 
 
1. 自叙伝の作成
1)  自叙伝作成の動機
誰しも年をとると、自分の人生を振り返り、自分の生きてきた証(あかし、証拠)を残したい、自分の家族や子供達に自分が今までやってきたことを知って欲しいと思うようになる。
 
自叙伝を書きたいと強く思うようになる時期は会社を辞め、働くことに一区切りがつき、かつ時間的な余裕ができ、すべての時間を自分や家族のために使うことができるようになった場合が多いようである。
そのほか、家族の一員、何でも相談できるほど親密に付き合っていた友人が突然亡くなった場合、遺族を含め近親者の誰もが、亡くなった人の人生をほとんど知らないことを知り、自分の人生は自叙伝に残しておきたいと思うようである。
 
また、最近、家族や親族の家系図を作ることがちょっとしたブームとなっており、家系図を作成するついでに、自叙伝も作成したいようである。
 
しかし、動機はあっても60歳ではまだまだ若く、自由な時間は無限にある(単なる幻想で、日々、体力的に自分の意思で活動できる時間は着実に減少している)と思っているため、自叙伝はもっと年をとってから書こうと思い、結局、何もしないまま毎日を過ごしている。
 
2)  自叙伝作成に適した年齢
自叙伝作成の動機はいろいろあるが、日本人の平均寿命、男性で78歳、女性で86歳を勘案すると60歳より若い時代、男性は仕事、女性も仕事、家事、子育て及び子供の教育に忙しく、とてもじゃないけれど自叙伝を作成する気持ちにならない。
 
実際、自叙伝を書き始めるのは体力的に衰え、外へでかけることも億劫になり、自分の親族が次々と亡くなり、同年齢の家族や学生時代の同窓、昔の仕事仲間の訃報が増え、自分の身辺整理をしなくてはと思うころである。男性なら70歳、女性も75歳を超えた年齢である。
この年齢になってから、自叙伝を書き始めるとなると、記憶が多少あやふやとなり、かつ、転居、子供達の独立や結婚、年末などの整理などで裏付けとなる資料の大部分が廃棄されており、自叙伝の中身が多少正確さに欠けるおそれがある。
 
また、人間、何事も無意味なこと、ばかげたこと、無駄なことは本質的に行動に移さないので、これらを考慮すると自叙伝作成の年齢は、早くても60歳を過ぎてからであろう。
 
3)  自叙伝と日記の差異
自叙伝は自分の人生を家族に知ってもらうため、自分が過ごしてきた人生を事実に基づき書くものである。
 
自叙伝は一見、日記と似ているが、日記とは大きな差異がある。
日記は基本的に自分だけが読むものであり、他人に読まれることを前提としていないため、ありのままに何でも書く場合が多い。
しかし、自叙伝は人に読まれることを前提としており、他人の目を意識しているため、事実であっても美化したり、事実の一部あるいは全部を削除したりいろいろ加工が施されており、書く内容は日記とは大きな差がある。
 
4)  自叙伝と遺書の差異
自叙伝は、自分の人生について作成したものであり、家族などへ公開した時点では、また本人は生存している。
 
遺書は自分が生存中に蓄積した財産を配偶者や子供、その他血縁関係の有無に関わらず、自分の裁量により死後に配分する内容を記載するが、遺言の効力を発揮するためには、法的に整った書式とする必要が有る。ただし、財産の配分に関しては民法の規定により遺留分があり、遺留分権者から遺留分の請求がある場合には、遺言どおりの遺産配分とはならない。
また、遺書は本人の死後、関係者のみに開封される。
 
このように、自叙伝と遺書とは本質的にまったく違ったものである。
 
5)  自叙伝に書くべきでない内容
自叙伝はできるだけありのまま書くのが良い。
 
ただし、記載した内容が、まだ存命している配偶者、子供、孫たち、あるいは自叙伝を読む可能性がある親族や親しい友人にとって、身体、精神、経済的に多大な影響を与えるような内容(犯罪、不倫、出生、戸籍、遺伝的な病気、身体、精神に関わる内容、宗教、所属団体、資産や借金の状況、遺産配分など)ことは書くべきではない。
高齢者が若者より早く死ぬ現実から、上記のことを自叙伝に書いた結果、存命中の家族などが不幸にならないようにするのが絶対条件である。
だれしも、子供やあとの世代が今の自分よりも良い暮らしをして、ますます繁栄して欲しいと思うのは、人間の本能である。自分のあとに続く子供達を不幸にする内容なら、たとえ事実であっても、一人でそれらの事実を封印したまま墓場まで持っていくべきである。
当たり前のことであるが、自叙伝を書いた本人が生きている間、家族などから不当な扱いを受けないような内容とすべきであろう。
 
6)  自叙伝により自分の存在価値を知る
自叙伝は自分が生きている間、読み直しながら自分の人生を振り返り、昔を思い出し、若いころの良き、楽しい、あるいは苦労したことを懐かしむことにより、自分の存在や生きてきた価値を知ることであろう。
 
人間にとって、広い意味での勝ち組は、長生きできた人間であろう。いくら立派な業績を残しても、名誉を得ても、映画のヒイローやヒロインのような美男、美人と結婚しても、莫大な財産を得て贅沢三昧をしても、若くして死んでしまえば、長生きしているものと比較すると負け組みである。
人間にとって、日々平穏に健康的に過ごし長生きすることにより、家族、地域、国家、世界が日々発展し日を追うごとに素晴らしい世の中になっていくことを共有できるのは長生きできてこそ得ることができる喜びである。
 
極々小さい存在だけれど、自分が生きてきたことにより、地域に住んで生活し、会社へ勤めることにより、社会の一員として自分なりに一生懸命働いてきたことにより、地域、社会、日本、広くは世界の発展に少しでも役に立ったであろうことを考えると、自分の存在が広い意味での社会的貢献をしたことになろう。
 
また、自叙伝は自分が死んだあとは、自分の生きた証、家族の一員として生きてきたことを配偶者、子供、孫たちが、後々〇〇家にこのようなことをした先祖がいたことと代々受け継がれてもらえると良いかも・・・
 
 
2. 自叙伝の書き方から保存まで
1)  自叙伝は思いつくまま書いていく
自叙伝は自分思いつくままに、昔のことを思いだしながら、書いていく。
 
自叙伝は数日で書き終えるものではなく、数ヶ月かけて何度も読み直し、そのたびに追記、修正が行われ、次第により正確な、かつ内容が充実した自叙伝となる。読み返すたびに、関連したその当時の場所、友人、出来事が新たに思い出され、そのたびに枚数が増えていく。
 
サラリーマンとして自分の人生の大半を過ごした場合、会社での仕事のことから書き始めると、無理なく書き続けることができる。専業主婦なら子育てや家庭のやりくりのことなど、実際に日々体験したことをそのまま文章にすれば無理なく自叙伝が出来上がる。
 
気楽に時間を気にせずに、ゆったりした気持ちで長期戦の感覚で自叙伝を作成しよう。
 
2)  正確さも大切
自叙伝は配偶者、子供及び孫たちに自分の人生を知ってもらうためのものなので、多少の間違いがあっても、別にかまわないと思う反面、小説ではないので、書いた内容の年代や名前は極力正確さを期したい。
 
3)  パソコンの利用
自叙伝の作成にパソコンを使うと、追記、修正が容易なため、ある程度作成したあと、読み直しのたびに新たな記憶を呼び起こすことにより、新たに昔の出来事を思い出し追記したりすることが簡単にできる。
パソコンを使うと写真が添付できる、家族による自叙伝のチェックができる、追記・校正が容易、不明確な事項をネットで調べて確認することができるなどの機能を持っているためパソコンを使うのは必須と言える。パソコンは高齢になってから習得するのは難しいため、会社に勤務している時期や子育てが終わる頃までにはネット検索、メールの活用、ワードが使えるようになっておこう。
 
これらから、自叙伝は会社を辞める、子育てが終わったなど大きな人生の節目に到達したら、自叙伝の骨格となる大まかな出来事をパソコンのワードを使い作成するとよい。
書き始めたら、一挙に書き上げてもよいが、昔の裏付け資料を探したりするのは結構大変なので、初めは頭の中だけで覚えている昔の出来事を思い出しながら、書き始めるのがよい。
50ページ程度の自叙伝を作成する場合、ワードで文章を作成するだけでも20時間以上を必要とする上、思い出しながら作成するとその倍の時間はかかるであろう。
よって、自叙伝を数日で書き上げるのは難しく、自叙伝に割ける時間として1週間に12日、数時間充てると良い。
 
4)  古い資料の探索
パソコンで自叙伝を作成し始めると、途中で思い出せない、あやふやな人名や場所などが見つかる。それらを確認するため古い写真や住所録、日記、メモなどを探し出し、不明確な箇所を埋めていくこととなる。
 
昔の資料を探し出すのに結構、手間と時間がかかる。それらが書棚やダンボールにきちんと収められていれば探し出すのは簡単かもしれないが・・・、年をとると、古い写真や住所録をまだ保有しているか、あるいは廃棄したのかがあやふやとなり、どこに収納したのかなどの記憶が薄れてしまっている。
 
また、探していた資料を一つ見つけると、同時に関連した資料が一緒に見つかり、それを発端として新たな自叙伝の一こまが追加される場合も多い。
このようにして、昔の出来事が、時系列的にジグソーパズルを組み立てるように、次第に埋まっていく。
見つからないパズルや少ないパズルの断片は、何事もなく平穏な時代であったことを示しているのであろう。逆に記憶に強く残っている出来事は波乱万丈の時代を示しているため、たくさんのパズルの破片により構成されている。その当時の難局をいかに乗り切ったかが、その人の自叙伝の核心、醍醐味である。
 
5)  残っている古い資料
60歳を過ぎた年齢に到達し自叙伝を書き始める場合、昔の資料で残っているのは、親が撮った中学生程度までのアルバム及び小、中、高等学校の卒業写真ぐらいであろう。
物持ちのよい家庭では母子手帳、卒業文集、成績表、表彰状、卒業証書、おけいこ事の資格証、絵や書道、同窓の住所録、先生や友人からの年賀状程度は残っている。
会社時代の仕事の記録は学生時代と比較するとびっくりするほど少なく、残っているのは、会社の所属していた部門の住所録、任命書(昇進通達)、新入社員時代の研修写真、忘年会、送別会、出張時にたまたま写した写真程度であろう。仕事で交わした名刺、仕事仲間の名前、仕事内容を記録した書類などは手元にあればよいが、会社を退職する際にすべて会社へ返還あるいは廃棄しているため、まずないであろう。
 
6)  自叙伝の校正
ワードを使い本文を作成し、文章の途中に写真を加えたり、参考資料をネット上から取り込んだりして、自叙伝がほぼ出来上がったら、引き続き校正を行う。
校正は自分で行ってもよいが、配偶者や子供が行うと文章、言い回しなどを客観的な観点から見る事ができるので望ましい。
 
7)  自叙伝の保存
自叙伝はワードで保存しておけば、パソコンでいつでも読むことができる。ただし、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)は故障によりデータの消失する可能性があるので、必ずCD-Rに焼き付けて保存しておくこと。
 
また、将来、パソコンのオペレーションシステム(ウィンドウズなど)が無くなっている可能性もある、CD-Rは劣化して読み出せなくなる、CD-Rドライブ自体がもはや時代遅れとなり、故障するともはや入手できない可能性もあるため、自叙伝は必ず紙に印刷して保存しておくこと。
 
太古の昔からパピルス、竹片、紙に書かれた文章は数百年、数千年の時間の経過に耐えて残っている。ただし、今の紙は酸性紙のため100年は持たないといわれているが・・・、紙での保存はパソコンやCD-Rで保存するより、より長持ちする。
数十年前から、記録媒体として使われてきたカセットテープ、5インチフロッピーディスク、2.5インチフロッピーディスク、CD-RDVD-R、ブルーレイへは矢継ぎ早に出現しては、あっというまにその役目を終えて、もはやその記録媒体も読み取る機器も入手できない。
ITを使った記録媒体へ保存したデータは、次々と新しい記録媒体へコピーし続けないと、データを読みだすことができない運命。
何千年もの風雪に耐え、いつでも読めるのは、やはり紙への記録だけ。
 
 
3. ネット情報、自費出版には要注意
1)  ネット情報に要注意
今回、自叙伝の作成についての資料を作成するにあたり、ネットで関連情報を検索したところ、自叙伝、自分史を紹介したほとんどのサイトは最終的に有料で自叙伝作成の手助けをする、自費出版へ導くことで利益を上げようとの魂胆が見え隠れしている。
 
一例として、自分史について書かれたサイトを読むと、これをしなくていけない、あれも必要、これもやったほうがよいとかあまりにやることが盛りたくさんで、嫌になりそうである。
たぶん、これだけやらないと駄目で、素人が自分で自叙伝を作成するのは難しいので、お金を払ってプロに任せなさい、そうすると自主出版できますよとそそのかしている。
ネット上には、懇切丁寧に教えるふりをして、サイトを訪れたユーザを引き付け、実態はお金をせしめるサイトがあふれているので、注意しよう。
 
自叙伝(自分史)は、自分の気の向いたまま自分の様式で作成すればよい。
サイト上のこれらの情報を見る場合には、あくまでも自叙伝を自分で作成するところまで読み、それ以降の体裁、CD-R化、自費出版などは無視すること。 
 
2)  自費出版に関わるトラブル急増
自叙伝(自分史)など自費出版に関わるトラブルが急増しているので注意のこと。
パソコンの普及で、誰もが自分の考えや知識を簡単に表現し公開できるようになったが、単に文章を書けるだけでは、本にはならない。
 
自費出版しても、本人以外誰も手に取らない、読まない本が自宅でスペースを食い、あとで悔いを残すだけとなる。
自費出版をしようとの妄想は打ち消そう!
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
3. ネット情報、自費出版には要注意
日本経済新聞    200771      家族会議 夫が「本を自費出版したい」
                                                          後輩に経験伝えたい
                                                          コストや筆力が心配
 
日本経済新聞    20071110  自費出版トラブル急増
                                                          「いい作品」「先生」とヨイショ  
                                                          高齢者 高額払い本できず
 
日本経済新聞    2008129    自費出版・海外不動産でトラブル
                                                                              団塊退職者にも被害 狙われるシニアの夢
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  1. 2013年02月21日 23:17 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

家系図を作成しよう その2

2010812
雑情報 (16-2)
    家系図を作成しようその2
 
雑情報(16) 家系図を作成しよう 2009829日発行 の追加資料である。
 
家系図を作成するための情報を入手するための、「依頼書」の参考例及び無料の家系図作成ソフト「家系図ツールズ」により作成した家系図を印刷、コピーする方法を追加した。
 
要旨
1.  家系図は簡単にできる
 
2.  家系図の作成依頼
家系図を作成するに当たり自分や両親だけの情報では作成範囲に限度がある。
自分のできうる範囲でお金をかけずに家系図を作成するのが目的である。
お盆、春分、秋分の時期に実家へ帰省やお墓参りをしたおり、あるいは子供や親戚の結婚式、身内の葬式などの機会に親族に対して家系図の作成依頼をすると、手間をかけずに情報を入手できる。
情報を入手するに当たり、家系図の作成依頼書といっしょに、途中でも良いから家系図が一部でも出来上がっていると、それらをセットで渡すと依頼された方も快く引き受けてくれるはずである。
 
3.  家系図の印刷方法
1)   家系図ツールズの有料印刷
家系図ツールズの印刷機能は1枚で全体像、あるいは家族ごとにしか印刷できないため、家族の数が多くなると、11人が小さくしか印刷できず、実用上使いにならない。
2)   少人数の場合の印刷方法
前回紹介した“画面コピー”の機能を使うとお金を払うことなく印刷が可能である。
3)   大人数の場合の印刷方法
家系図に載せる人の数が増えた場合、画面コピーの方法などに多少の工夫をすると簡単に家系図を印刷することができる。

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1. 家系図は簡単にできる
昨年(20098月)に家系図作成ソフト「家系図ツールズ」を使い、我が家の家系図を作成した。当初は手持ちの住所録を元にしただけだったので、わずかに15名ほどしか家系図に載せることができなかったが、翌年(2010)の正月明けには、親族(血族、姻族)などからも情報が寄せられたことにより、最新の我が家の家系図には110名が載っている    (写真1)。

130221家系図 その2写真1
写真1 家系図の例
 
 
2. 家系図の作成依頼
家系図を作成するにあたり自分や両親だけの情報では作成範囲に限度がある。
お金をかければ自分で戸籍謄本を入手する、専門の業者へ依頼することも可能であるが、今まで家系図がなかったのが、あれば便利とのことで作成し始めたのなら、それほど厳密で見栄えの良い家系図は不必要であろう。
 
自分のできうる範囲でお金をかけずに家系図を作成するのが目的である。
 
自分以外の血族や姻族から家系に関する情報を入手することが必要となるが、お盆、春分、秋分の時期に実家へ帰省やお墓参りをしたおり、あるいは子供や親戚の結婚式、身内の葬式などの機会に親族へ依頼すると、手間をかけずに入手できる。
 
情報を入手するに当たり、添付のような家系図の作成依頼書、もし途中でも良いから家系図が一部でも出来上がっていると、それらをセットで渡すと、依頼された方も快く引き受けてくれるはずである。
 
以下の家系図作成依頼書汎用例を参照のこと。
なお、この汎用例は別途ワード形式で添付(添付していない)しているため、自分で簡単に内容の追記、変更ができる。
 

-------------------------------------------------------------------------------------------------------
100812 家系図作成依頼書汎用例01
成○○年○○月○○
○○
家系図作成の依頼書
○○ ○○氏名)
全1枚
1.  家系図を作成中
現在、○○家の家系図を作成中です。
パソコンで家系図を作るのに無料で使えるソフト
家系図ツールズ”  http://tadamatu0001.web.fc2.com/
を使いました。
手持ち資料などから、今までに○名ほどの家系図ができあがっています。
○○さんへ、最新版の○○家 家系図を2部送ります。
1部は自分の控えとして保存してください。
残りの1部は、家系図の内容について追記、修正などが見つかりましたら、お手数ですが返送していただきますようお願いします。
 
2.  追記、修正の依頼
記載内容の追加と正確さを記すことと並行して、まだ漏れている親族を付け加えたいと考えています。
つきましては、分かる範囲で結構ですので、家系図に追記、修正をお願いします。
追記、修正時に連絡していだく内容は
 a) 氏名及びふりがな
 b) 生年月日   (年号でも西暦でも良い)
 c) 死亡年月日 (年号でも西暦でも良い)
 d) 親子、配偶者などの関係(父は○○、母は○○、配偶者は○○)
生年月日、死亡年月日は分かる範囲で良く、年だけでも年月だけでもかまいません。
 
3.  最新の家系図の送付
家系図の追記、修正の情報をお寄せ下った方、親族で○○家の家系図の入手希望者には、最新の家系図を郵送します。ネットを使用しておればメールに添付して送ります。
これを元にすれば、各家庭において自分の家族家系図を作成することができます。
 
4.  連絡先
〒              :
住所          :
名前          :
電話&FAX:
E-mail        :
-------------------------------------------------------------------------------------------------------  


 
3. 家系図の印刷方法
1)  家系図ツールズの有料印刷
家系図ツールズの作成者へ1,000円を支払うと、印刷することができるが、内容を調べると全画面を縮小して1枚に印刷するか、家族ごとに印刷することが可能である。
このため、全体の画面を見やすい大きさに印刷するためには、縮小画面を拡大する(たぶん拡大機能を使うと文字や輪郭がぼやけると思われる)か、家族ごとに印刷するしかない。
家族ごとの印刷では、記載した全員がいずれかの家族に所属してなければならず、必ずしも全員が印刷できるとは限らないようである。
家系図ツールズでは、1枚の印刷用紙に全体しか印刷できないため、家族数が多くなると、家庭用プリンターのA4サイズに印刷すると11人のスペースが小さくなりすぎて読めなくなり、実用上使いものにならない。
 
2)  少人数の場合の印刷方法
前回紹介した“画面コピー”の機能を使うとお金を払うことなく印刷が可能である。
家系図に載せる人数が少ない場合はこの方法により一画面に印刷することができる。
しかし、人数が10名を超えると一画面では記載した全員を一度に印刷することはできない。
 
3)  大人数の場合の印刷方法
家系図に載せる人の数が増えた場合、画面コピーの方法などに多少の工夫をすると、意外と簡単に家系図を印刷することができる。
その方法を以下に示す。
 
3.1)  印刷
(1)まず、家系図ツールズで、画面いっぱいに家系図が表示できるように、個人蘭を右端へ追いやる。
(2)その後、家系図全部を印刷するため、画面の左上から右へ順にコピー貼り付けを行う。
(3)まず、最初に画面左上の画面を表示し、プリントスクリーンをクリック。
(4)次に、ペイントへの画面にその画面を貼り付ける。
(5)次にペイントに貼り付けられた画面には、プリントスクリーン上の上下、左右の余分な蘭が含まれているため、これらを除去することとする。
(6)ペイントの破線の蘭をクリックすると、矢印がでてくるので、それを使って、家系図だけを点線で囲む。
この時に、家系図の全画面を囲むようにすること。右端と下方のレンジバーを動かして、家系図全体を囲むこと。
(7)囲み終わったら、右クリックでコピーを表示し、コピーを行い、次にワードの画面に貼り付ける。
(8)ワードの画面では、ページ設定の上下左右の間隔を2mm程度としてなるべく画面いっぱいに家系図を貼り付けられるようにしておくと良い。
(9)ワードの画面にいくつかの画面を貼り付けるには、当初、ワードに画面に何もないときに、クリックを繰り返し、行を10個ほど確保しておくこと。
このようにしておくと、次々に新しい家系図をコピーした画面を次々に貼り付けていくことができる。
10)家系図すべてを分割してワードへ取り込んだら、タイトルをつけてファイルに保存する。
11)いくつかに分割された家系図を順番に印刷する。
印刷はカラーでも良いし白黒でも良い。
 
3.2)  編集、貼り付け
(1)印刷後、家系図の画面を見てダブりがないように分割して印刷された家系図をセロテープで貼り付けていくと原紙が完成する。
1 家系図の例はこのようにして作成した原紙である。
たぶん原紙のサイズはA1,A2サイズ程度(横100cm程度、縦70cm程度)と家庭用のプリンターでコピー可能なA4サイズでは68分割してコピーしないといけない。そのあと、貼り付け作業がある。
(2)原紙を分割してコピーしてもよいが、コピーする家系図の部数が多いと貼り付けの手間がおっくうとなる。
(3)それなら、コンビニへ原紙を持っていき、汎用コピー機を用いるとA3サイズでコピーできるので、貼り付けの手間などは半分となる。
A3のコピー代は白黒なら10/枚、A3カラーは5080/枚なので、コンビニで白黒コピーするのがベストの方法であろう。

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  1. 2013年02月21日 15:53 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

家系図を作成しよう

2009829
雑情報 (16)
    家系図を作成しよう
 
要旨
1.  家系図作成の勧め
* 自分や義理の親族の家系図があれば、お墓参り、結婚、葬式などの冠婚葬祭時に役立つ。
* パソコンで無料かつ簡単に家系図を作成することができると知ったら、家系図を作っても損はないのでは・・・
 
2.  家系図作成ソフト
* 無料で使える家系図ソフトの中で使い勝手が良いのは「家系図ツールズ」
* 「家系図ツールズ」を使うと簡単に家系図の作成、保存ができる。印刷はパソコンの画面コピー機能を使うと代用できる。
 
3.  家系図ツールズ
* 使い方は簡単なので、家系図ツールズのチュートリアル(基本操作)に従い作成する。
 
4.  画面コピー
* パソコンへ保存した家系図は、画面コピーの機能、ペイント、ワードを使うと印刷ができる。
* 画面コピー、ペイント、ワードの使い方は、サイトの印刷などにも応用できるのでこの方法を覚えておくと役立つ。

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1.  家系図作成の勧め
1)  自叙伝の作成は60歳を過ぎてから
本資料に関連する
雑情報(13)  自叙伝の作成について20081213日発行
は、自分が60歳以上、いや70歳以上かもしれないが・・・、になってからおもむろに自叙伝を書こうかな?と考えた時に参考になるもので、若い世代にはまったく読む必要が無い。
 
2)  家系図があると便利かも?
お盆、春分、秋分の時期に実家へ帰宅した時、お墓参りをしたおり、あるいは子供や親戚の結婚式、身内の葬式などの機会に自分や義理の親族などと会ったとき、なんとなく挨拶はしたが、はてどこの誰だったかな?挨拶した叔父さんの年齢は自分より年上のはずだが若く見える?しばらくぶりに会った従兄弟がいつの間にか大きくたくましくなっていた、やんちゃな女の子がすごい美人になっていた、葬式に参列したのは2番目の奥さんでは?つい先ごろ結婚したと聞いていた従姉妹はバツイチで実家に戻ってきている?等々に出くわすことがあったと思う。
このようなときに、自分や義理の親族の家系図があれば、お墓参り、結婚、葬式などの冠婚葬祭時に役立つ。
 
Nikkei BPnet    2008723  家系図ブームは来るか
                                                       団塊世代が家族や親戚を意識するとき
      http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/dankai/080723_kakeizu/index.html
 
3)  家系図より携帯電話番号が重要であるが・・・
家系図は由緒ある家柄や昔から商売をやっていた家庭では代々受け継がれて残っているであろう。しかし、サラリーマンなどの一般家庭では「遠くの親族より、近くの友人」の考えが普通のため、家系図よりも友人などの住所、携帯電話番号録のほうがよほど重要である。
 
4)  家系図は簡単に作成できる
血縁や姻戚は、普段は遠くにいて別々であっても冠婚葬祭時には友人関係とは比較にならないほどの重み(正当性、法律上)があり自分で勝手に縁を切ることはできない。
サラリーマンであっても、冠婚葬祭時には家族関係を知る必要あり、その時家系図があると便利である。また、一旦家系図を作ると、亡くなった親族の情報(名前、誕生、死亡日)は永久に変わることがなく一生使うことができる。
 
そうであっても、紙にゼロの状態から家系図を作成するのは敷居が高い。
しかし、パソコンを使い無料で簡単に家系図を作成することができると知ったら、家系図を作っても損はないのでは・・・
家系図作成用のフリーソフトを使ってみて、これは良い、便利だと感じたので紹介する。
 
 
2. 家系図作成ソフト
1)  お金を払うソフトは使わない
ネット上には、有料、無料の家系図ソフトがいくつか紹介されているが、大半のサラリーマンはお金を払ってまでして家系図作成をしようとは思わない。
無料で手軽に家系図ができるのなら、家系図を作成しても良いかも?と考えるのが普通である。
 
2)  家系図ソフトの比較
新聞記事で紹介されたソフトや新規の家系図作成ソフトをネットで検索した結果、無料かつ、簡単に家系図が作成でき、作成したデータの保存が可能なソフトをいくつか見つけた。これらの中で使い方、出来栄え、ネットでの評価などから「家系図ツールズ」が使えるソフトである。
 
家系図ソフトのリスト
a)家系図ツールズ 無料、印刷機能、その他の機能を使う場合には
                               1,000円、ただし1回支払えば継続して使える
             http://tadamatu0001.web.fc2.com/program/familytreetools/index.html
 
b)ルーツ2006        :ソフト代29,800
            http://ycr-kakeizu.com/
 
c)親戚マップ          :ソフト代3,200
            http://shinseki-map.jp/
 
d)ネットde家系図    無料、印刷する場合には印刷代金1回500
            http://www.ftree.jp/top/top
 
e)Family Search     無料、印刷などすべて無料であり、日本語化はできるが、英語が理解できないと使うのは難しそうである。ユーザは少なく評価できない。
             https://new.familysearch.org/ja/action/unsec/welcome
 
3)  家系図ツールズについて
家系図ツールズは無料で家系図の作成、保存ができるが、印刷したい場合には1,000円支払う必要がある。しかし、印刷はパソコンのプリント・スクリーン機能を使えば、画面をそのままコピーできるので、コピー後、ペイントを使いワードに貼り付ければ印刷が可能である。
 
この印刷方法は4.画面のコピーを参照、他でも使えるので、使い方を覚えると役に立つ。例として、ネット画面、ネット上のPDF画面は、そのままでは印刷ができない設定になっている場合がたまにあるが、この方法を使うとネットの表示画面を印刷できる。
 
家系図は一旦作成すると、年賀状と同様1年に1回、あるいは数年に1度の頻度で見直す程度で良い。
今回、自分の家系の家系図を最初に作成し、その後、親族へネットでメールする、パソコンが使えない高齢者の場合には印刷したあと郵送し内容の確認、追記、訂正を依頼し、返事がきたら修正すれば済む。
このようにして、少しずつ、親族、姻戚関係の家系図が出来上がる。
 
家系図は頻繁に使うものではないが、あると何かと役に立つので作成してみよう。
家系図ツールズの説明は以下のサイトを参照。
 
デジタルコンテンツ研究会、特集、家系図作りに挑戦してみよう
            http://www.ss-dc.com/tokusyu/tokusyu43.htm
 
 
3. 家系図ツールズの使い方
家系図ツールズの使い方について、まごつかないように要点を載せる。
実際に使ってみたところ簡単に家系図が作成できたので以下にその経緯を示す。
 
a)   家系図ツールズをインストールして、家族など15名の家系図を作成するまでに約1時間かかった。
b)   使い方を書いた取扱説明書(家系図ツールズでは、チュートリアル(基本操作)の名称)のある場所を探すのにちょっと戸惑った。
ヘルプのサイトに取扱説明書あるいは使い方、(マニュアル)などの名称で示せば誰もがまごつくことなくこのソフトが使えるのにと思ったしだい・・・わざわざチュートリアルのような、誰もが用語の意味を理解している用語は使わないほうが親切かな?
c)   その後、家族の名前、誕生日、死亡日、住所録、電話番号などを記録したノートを見ながら、家系図を作成した。
私の場合、これらのノートが手元にあったため親族だけの家系図はすぐに出来上がったが、姻戚関係を記録した書類は持っていないため、今後家系図を印刷したものを郵送あるいは帰省時に持参して追記してもらう予定。
d)   家系図に写真を貼り付けることができるので、自分の写真だけはすぐに挿入できたが、家族の写真は探すのに手間がかかりそうなので、暇な時に追加することとした。
 
家系図ツールズを使った経験から、誰もが惑わずに家系図が作成できるような方法を以降に示す。
 
1)  インストール
ベクターあるいは窓の杜(いずれもオンラインソフトの紹介サイト)から「家系図ツールズ」を検索、またはグーグルで家系図ツールズと検索すると入手できる。
フリー(無料)とシェアウェア(有料)の両方があるので、フリーをダウンロードすること。
 
Vector、家系図ツールズ
             http://www.vector.co.jp/soft/winnt/home/se422523.html
 
窓の杜(まどのもり)、ソフトライブラリー、家系図ツールズ
             http://www.forest.impress.co.jp/library/software/kakeizutools/
 
2)  使い方(使い方のマニュアルにたどり着ければ、できたのも同然)
家系図ツールズをインストール後の使い方について、
(1) 家系図ツールズのサイトを開く
ツールバー右上のヘルプをクリック→ヘルプ<オンライン>をクリック。
(2) 家系図ツールズ-ヘルプ
家系図ツールズ-ヘルプのサイトが開き、目次の上から2番目のチュートリアル(基本操作)(オレンジ色)をクリック
(3) 家系図ツールズ ヘルプ-チュートリアル(基本操作)の画面が開く。
あとはこの画面を見ながら対応すると家系図が作成できる。
 
3)  留意事項
(1) 家族ノート
家族の名前(正式の名前、読み方)、誕生日、死亡日などを記録したノートなどがあれば、家系図に載せる個人情報として十分である。
(2) 写真
家系図の各個人の写真を添付できるので、各人のできれば身分証明書に使うような画像データがあれば良い。家系図に写真入りで載っていれば、人物の特定に役立つので便利である。
(3) 住所、電話番号
家系図には個人の住所、電話番号なども保存できるので、暇があれば記入しても良いが、たぶんどこの家庭でも年賀状ソフトそれらは記録、保存されているので、だぶって家系図に加えるのは無駄かも?
(4) 生年月日
生年月日、死亡年月日が不明の場合でも、何らかの数値を入れないと年齢などが表示されない。
例として生年月日なら、11日、死亡年月日なら1231日と仮の数字を入れておき、後日、正しい年月日が判明したら修正すればよい。
(5) 故人の名前、生年、死亡年月日など
故人の名前、生年、死亡年月日などは近親者がまだ存命しているなら、聞けばわかるであろう。正確な内容を得たい場合には、戸籍を取り寄せることとなるが、一般の家庭において、そこまでやる意味があるかどうかは、それぞれの家庭の事情による。
生存者が覚えていないような故人のことを戸籍簿まで取り寄せてまで調べる必要があるとは思えないが・・・
生存者が記憶している範囲で家系図を作成するのなら、簡単に費用も手間もかからずに済むので、その範囲に留めるのが一番賢明かもしれない。
(6) DPI設定(普通のパソコンユーザはDPI設定を変更していないので無関係)
文字を情報表示領域へ入力する時に、画面設定を変更し拡大文字などにしている場合(DPI設定)には、うまく文字を入力できなかったり、表示がうまくできない。
このソフトには、DPI設定を変更した場合に補正する機能が組み込まれていないためで、きちんと文字入力、表示させたい場合には、DPI設定を標準の96DPIへ変更する必要がある。
 
 
4. 画面コピー
画面をそのままコピーする方法を分かりやすく示したサイトを紹介する。
この手法を知っていると役立つ。
 
ホームページを「作る」から「使う!」へ、パソコンの画面をそのまま画像として保存する方法
             http://www.lac-key.bz/tec/no45.htm
 
 
<追加資料>
ワードへ必要な箇所のみの貼り付け方法
 
上記のまま保存すると、パソコンの画面に表示されたタイトルなど不必要な画像も一緒に保存される。
自分が必要とする、家系図の画面だけを抜き出して保存したいなら、以下のように対応する。
 
(1)  ペイントの画面の左にある、点線で四角の項目の色が反転しているので、マウスを画面上でクリックし、自分が切り取りたい画面を四角で指定する。
(2)  画面指定が終わったら、マウスを右クリック→コピーをクリック。
(3)  次に、ワードをクリックし、ワードが開いたら、タイトル欄の新規作成をクリック→白紙の画面が開いたら、そこでマウスを右クリックし、タイトル中に貼り付けをクリックする。
(4)  ワードの新規画面に指定したペイントの画面が貼り付けられた。
(5)  次に、任意のタイトルをつけて保存すれば、ワードに自分の指定した画像が保存される。
(6)  印刷はワードに保存された画像を開き、印刷プレビューで印刷したい通りの画像がどうかを確認後、印刷をクリックすれば印刷が完了。
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
1.家系図作成の勧め
★日本経済新聞     200877   夏は家系図つくろう
                                                        サイトで簡単帰省の土産に
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  1. 2013年02月21日 14:24 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

出張時の職場、帰省時の実家への手土産は?

20101211
雑情報 (37)
    出張時の職場、帰省時の実家への手土産は?
 
要旨
1. 手土産はどうしている?
1)  手土産は心遣い
職場においては手土産を出張時や長期休暇後に持参するのが6。仕事の得意先には手土産を持参しないのが当たり前。
友人宅でのパーティには9割近くが手土産を持参。
帰省時の実家へは6割程度が手土産を持参。配偶者の実家への配慮から自分の実家よりも手土産を持参している割合が高い。
手土産は円滑な職場環境や人間関係を良好に保ち、気持ちよく過ごすための自然な心遣い。
2)  手土産のマナー&知っていると役立つ
手土産に持参する品物は相手先が喜んでもらえるものとし、事前に相手先の好みなどの情報を知っていると役立つ。
手土産は、相手先の近くの店では購入しない。
紙袋に入れたまま手土産を渡す場合には「袋のままで失礼します」と述べる。
手土産を渡す時に「つまらないものですが」の意味を知っておきたい。
「つまらないものですが」の代わりに、「気持ちですが」「心ばかりですが」「お口に合うかどうかわかりませんが」などを使うと差しさわりがない。
 
2. 手土産の具体例
1)  実家への帰省時
実家へ帰るのは、離れて暮らす家族が全員元気なことを示すのがメインのため手土産は実用的な食べ品物が望ましい。
2)  業務として得意先(顧客)への手土産
仕事関係で手土産が必要なのは、工場見学とか契約締結後のお礼時程度。
3)  出張時の手土産
a)  出張後に職場へ手土産を持参するのはマナー
職場へ手土産を持参するのは出張の機会がない職員や女子社員への心遣い。
手土産は普段の業務への感謝のしるし及び職場での人間関係を良好に保つため。
b)  勘違いしている役職者
平社員は出張の頻度が多い会社員や役職者のために手土産を職場へ持参しているわけではないのに・・・、勘違いしている会社員や役職者も多い。
c)  手土産の選定基準
手土産を配る女子社員が手間をかけないで分けられるものを選定する。
 
3. お土産の最新事情
お土産の傾向は景気の低迷を反映し、実用本位で無駄を省いたものが増えた。

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1. 手土産はどうしている?
1)  手土産は心遣い
出張時の職場、帰省時の実家などへ手土産を持参するべきか、手ぶらとするかについて悩むことが多い。迷った場合、他人の動向を知っておくと参考になる。
 
手土産を持参するケースとして、
出張時の職場に
長期休暇の後に職場に
仕事の得意先に
友人宅でのパーティに
帰省時の自分の実家に
帰省時の配偶者の実家に
がある。
 
1 手土産を持参する、しないの調査結果
項 目
持参する
持参しない
必ず持参
ほとんど
持参する
ほとんど
持参しない
持参しない
出張時の職場に
55.9
44.1
19.9
36.0
23.9
20.2
長期休暇の後に職場に
54.7
45.3
19.4
35.3
23.5
21.8
仕事の得意先に
23.0
77.0
6.7
16.2
38.6
38.4
友人宅でのパーティに
86.8
13.2
51.6
35.2
8.9
4.3
帰省時の自分の実家に
59.8
40.2
33.2
26.5
28.9
11.3
帰省時の配偶者の実家に
65.2
34.8
42.9
22.3
23.3
11.6
日本経済新聞、2009年12月5日、ネット調査の結果は?あなたはどっち、
おみやげ、どうしてますか?から引用し編集
 
この結果から、職場においては手土産を出張時や長期休暇後に持参するのが6割を占めている。仕事の得意先には手土産を持参しないのが当たり前になっている。
友人宅でのパーティには9割近くが手土産を持参している。
帰省時の実家へは6割程度が手土産を持参し、配偶者の実家への配慮から自分の実家よりも手土産を持参している割合が高い。
 
誰もが、出張、長期休暇後に職場へ、友人宅へパーティに招待された時、帰省時に実家へ行く際に手土産を持参するのは、社会人として円滑な職場環境や人間関係を保ち、気持ちよく過ごすための自然な心遣いである。
 
2)  手土産のマナー&知っていると役立つ
a)手土産に持参する品物は相手先が喜んでもらえるものとする。事前に相手先の好みなどの情報を知っていると役立つ。
b)手土産は、相手先の近くの店では購入しないこと。近場で買うのは訪問する時にあわてて持参したようなのでマナー違反。
c)手土産は紙袋から出して渡すのが原則であるが、現在は紙袋に入れたまま渡すのも増えてきた。その場合は「袋のままで失礼します」と述べて渡すと良い。
d)手土産を渡す時に「つまらないものですが」を良く使う。マナー上まったく問題ないが、「つまらないものですが」の意味を知っておきたい
「つまらないものですが」の意味は新渡戸稲造(にとべいなぞう、5,000円札の人物)の著書「武士道」に、“自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、立派なあなたの前ではつまらないものに思えますと、謙遜がこめられている”と説明している。
e)「つまらないものですが」の代わりに、「気持ちですが」「心ばかりですが」「お口に合うかどうかわかりませんが」「お気に召すと嬉しいのですが」「評判と聞きましたので」を使うと差しさわりがない。
 
 
2. 手土産の具体例
1)  実家への帰省時
サラリーマン世帯では家族そろって長期休暇が取れるのは5月連休、夏休み、年末年始しかない。新幹線、飛行機などの公共交通機関は混む上に最高額の料金設定となり、安売りチケットは使えないことはわかっていても、やむなくこれらの時期に実家の祖父母や両親あるいは別に暮らしている兄弟姉妹に会うため、親元へ子供達と一緒に帰省する。
 
実家へ帰るのは、離れて暮らす家族が元気なことと子供達が成長した姿を自分の祖父母や両親へ見せるためであるが、もう一つ、普段付き合いが疎遠になりがちな配偶者の実家へあいさつする意味も含まれている。手土産は付随的に実家へ持参するだけなので格式ばったり、高価な品を持ち帰る必要はまったくなく、実家のみんなが一緒に食べる品物が望ましい。
 
雑情報 (35-3) 帰省時に家族の絆を強めよう その3
                        帰省時のお土産、実家でのマナー 2010811日発行
を参照。                                                
 
2)  業務として得意先(顧客)への手土産
手土産を持って行くケースは会社とプライベートでは異なる。
 
会社勤務の場合、交際費が潤沢に使えたバブルの頃までは営業が顧客のところへ出向く祭、あいさつ代わりに手土産を持って行くことがあったが、現在は様変わりし、会社の経費削減が徹底したことと、相手先においても業者との不明朗な関係を正すことから手土産の習慣はかなり少なくなった。
 
今でも仕事関係で手土産が必要なのは、公共施設や民間の工場を見学させてもらう場合に現場所長へお手土産を持参、新規あるいは大きな契約などを締結後に役職者が相手先へお礼に出向く、会社創立記念、新製品発表会などへ出席する際に持っていく程度である。
施設見学時の手土産は1,0002,000円程度の個別包装のお菓子を選ぶと、事務職員や作業員が休憩時間などにそれぞれ食べられる。
 
3) 出張時の手土産
a)  出張後に職場へ手土産を持参するのはマナー
出張者が所属する部署の職員や事務関係の女性へ土産を持参することは以前から営々と続いている。
 
出張後に職場へ手土産を持参する意味は、ほとんど出張の機会がない事務系職員、女子社員への心遣いである。
手土産を渡すのは普段から事務系職員、女性社員に様々な雑務をやってもらっており、それらに対する感謝のしるし及び同じ職場で仕事をする上での人間関係を良好に保つための意味を含んでいる。
 
b)  勘違いしている役職者
役職者などは、職場へほとんど手土産を持参することがないのに、平社員が出張時に買ってきた手土産を平気で食べている。
どのような心境で平社員の手土産を食べているのであろうか・・・
平社員は出張の頻度が多い会社員や役職者のために手土産を職場へ持参しているわけではないのに・・・、勘違いしている会社員や役職者も多い。
 
会社員は日帰りや泊まりで地方へ出張すると、交通費に加え日当が支給される。在来の日本企業は出張費と日当が現金で支給され、外資系企業ではビジネスホテル代+食費は実費精算で手当のみが支給される。
役職者になるほど、平社員と比較すると出張費、日当が多い上に、自分の裁量で使える交際費や会議費もある。業務で出張すると支店、地方事務所、代理店、場合によっては相手先の会社が食事や飲み代を負担するため、日当がまるまる自分の懐へ入るのが普通である。おまけに出張時に飛行機を使えばマイレージが自動的に増え、自分や家族が旅行などに自由に使うことができる。
このように、役職者や出張の頻度が多い会社員は、事務系社員などと比較するとかなりのインセンティブ(役得)を得ている。まして、海外出張が多い職場に属している、海外へ出向く機会が多い会社員のインセンティブは相当なものとなる。
役職者などが出張へ好んで出向くのはインセンティブが多いことも理由である。
 
これらから、出張者は日当の一部を手土産代に当てても、まだお小遣いとして相当なお金が懐へはいるため、帰社時に女子社員などへちょっとした気遣いにより手土産を持参しようと考えるのが普通である。
 
役職者は、開口一番、業務で出張しており、激務だから職場への手土産などはとんでもない。手土産を買う時間がない。出張の頻度が多いので毎回手土産を買うと赤字になる。いまだかつて職場へ手土産を持ってきたことがないと豪語するのもいるが・・・
 
職場の誰もが役職者などの規定の交通費、日当などを知っており、人間性を疑われないようにしたいものである。
 
c)  手土産の選定基準
職場へ手土産を持参する場合、手土産を配る女子社員などが手間をかけないで分けられるものを選定するのが望ましい。
 
①  手土産は出張先のお菓子
原則、手土産は後に残らない出張先のお菓子が良い。
②  手土産の金額は1,000円程度
手土産の金額は日当などを考慮すると、1,000円程度のお菓子に落ち着く。
③  お菓子の個数はいつも会社にいる部員の数以上の数とする
お菓子の数が少ないため、もらえない部員がでてくることは絶対に避けたい。
外回りや出張で不在の社員はいつもどの程度いるかを把握して余剰になりすぎないように・・・
お菓子の個数が多い場合、女子社員が他部署の女子社員へ分けるので問題ない。
④  同じ種類のお菓子が個別包装されている
箱に異なった種類のお菓子があると、配られた社員により、あっちのお菓子のほうがよかったと思い、先に配られた社員からおいしい、あるいは高そうなお菓子からとられてしまい、後になるほど損をしがちである。
⑤  ナイフ、爪楊枝など必要な手土産は不可
果物やケーキなど、女子社員がナイフでカットし、皿、爪楊枝、フォークなどが必要となるものは、手間と時間がかかるので避けるのが望ましい。
現在の女子社員は昔の事務員のようにお茶を出すのが日課とされていた時代と異なり、戦力として事務処理や雑務を行っているので無駄な時間はない。
 
 
3. お土産の最新事情
国際定期便の発着が始まった羽田空港では新しいターミナルの開業により、新しいショップも開店した。
東京駅のお土産ショップも近隣の開発とともにリニューアルが行われた。
羽田空港、東京駅は人々が地方へ向かう2大ターミナルの地位を維持し続けているが、そこで売られているお土産は世相を反映したトレンディなものが売られている。
 
お土産の傾向は最近の景気の低迷を反映し、実用本位で無駄を省いたものが増えている。
お土産の動向
500円程度のお土産が増加
・個別包装の商品
・個数が5、6個など小口
・外見より中味重視で過剰包装でない
・昔ながらの安価なかりんとう、ラスクが見直されている
・万人に好まれるチョコレート菓子が人気
・チョコが溶けないようにクリーム、サンド系が増えている
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
1.手土産はどうしている?
★日本経済新聞   2009125  ネット調査の結果は?あなたはどっち
                                                おみやげ、どうしてますか?
                                                    休み明け、職場に56%が持参
                                                    親しき仲にも気遣い示す
 
★日本経済新聞   2010814   実践マナー塾
                                                        相手に合わせ変えるお土産
 
★日本経済新聞   2010828   実践マナー塾
                                                        「袋のままで失礼します」
 
★日本経済新聞   20101218  実践マナー塾
                                                         年末年始、手土産に工夫
 
★日本経済新聞   20091114  常識点検 暮らしのワンポイント
                                                         訪問時の手土産
                                                         部屋に通されてから渡す
 
2.手土産の具体例
★日本経済新聞   200769       手みやげを潤滑油に
                                                          相手の立場・職場 良く考えて選ぶ
 
★朝日新聞         1998511      仕事人のための接待学
                                                          「残心」表す土産・礼状
 
3.お土産の最新事情
★日経トレンディ   20111月号          これが正解! 東京手土産最新事情
                                                           東京駅と羽田空港から新定番が見えてきた
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  1. 2013年02月21日 11:46 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

帰省時に家族の絆を強めよう その3 帰省時のお土産、実家でのマナー

2010811
 
雑情報 (35-3)
    帰省時に家族の絆を強めよう  その3
 帰省時のお土産、実家でのマナー
 
要旨
1. 楽しい帰省
独身者、妻帯者とも実家へ帰省し、普段顔を合わせない両親、親族あるいは同年代のいとこと会うのはうれしい。
子供たちにとって、実家への旅行や実家での体験は楽しい思い出となる。
 
2. 帰省時のお土産(おみやげ)
1) お土産代
帰省時にお土産を持っていくのは6割程度。
お土産代は渡す故郷での相手方の数にもよるが、2,0004,000円。
お土産代は一世帯当たり1,000円程度の菓子折り1個。
2)  お土産の選び方
お土産などのプレゼントは、人からもらうのは嬉しいが、人にプレゼントするのはもっと嬉しい。
相手に喜んでもらえるものを選ぶのがお土産を渡す基本。
3)  喜ばれるお土産
定番のお土産は当たり外れがなく、誰もが満足できる。
全国各地の有名なお菓子はもらって嬉しい。
ネット通販によるお土産選びをすると、手ぶらで帰省ができる。
 
3.  帰省時の実家でのマナー
結婚している夫婦が相手方の実家へ帰省する際の心遣いを知っていると、あなた及び配偶者の評価が高くなること間違いなし!
1)  妻が心がけること
a)料理や後片付けなど台所の仕事を手伝う
b)帰省前に夫と一緒でも良いが、あいさつの電話をする
c)仏壇があれば早めに線香をあげる
d)夫婦の普段の生活状況を話す
) 食事の内容や習慣は相手先の家に合わせる
f) 掃除など家事の手伝いをする
g)義理の家族の名前を正確に覚えておく
2)夫が心がけること
) 帰省前に妻と一緒でも良いが、あいさつの電話を入れる
b)食事の内容や習慣は相手先の家に合わせる
c)仏壇があれば早めに線香をあげる
d)家の手伝いをする
e) トイレ、風呂などはきれいに使う
f) 妻を呼ぶときは名前で
g)義理の家族の名前を正確に覚えておく
3)  配偶者の実家との対応には気配りを
a)双方の実家において学歴や職業が異なることが多いため、そのような話題は避けるのが賢明。
b)相手先に敬意をはらい、絶対に悪口は言わない。
c)無理に付き合うとアラが出てくるので、つかず離れずがよい。
4)  実家での食事のマナー
*  実家での食事は全員がそろうこととなるため、誰もが気持ちよく食事できるようにしたい。
a)「いただきます」と言ってから食べ始める
b)食べるときにひじをついて食べない
c)音をたてて食べない
d)食べながら話さない
e) きれいな食べ方を心がける
f) 箸(はし)の使い方を覚えよう
g)食事中の会話の内容として、病気、宗教、政治の話題を持ち出さない
h)料理に対して批判しない
i) 食べた後の皿や器を汚くしない
j) 満腹になったら、「ありがとうございました。もう十分いただきました。ごちそうさまでした」で締めくくる

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1. 楽しい帰省
お盆を含む夏休みは、年末年始の休み、5月のゴールデンウイーク、10月ごろの秋の連休とは異なり、子供たちは40日間学校が休みだし、サラリーマンにとっても1週間程度の休みを取れる楽しい時期である。
暑いため運動をするのには向かないが、涼を求めて山登り、海水浴など活動するには絶好の季節となっている。
また、この時期、独身者、妻帯者とも実家へ帰省し、普段顔を合わせない両親、親族あるいは同年代のいとこと会うのはうれしいことである。
特に、普段から勉強しろと言われ続けている子供たちにとって、実家への旅行や実家での体験は、いつまでも楽しい思い出となる。
 
 
2. 帰省時のお土産(おみやげ)
1)  お土産代
帰省する時に持っていくお土産はどうしていますか?
 
アンケート結果から、帰省時にお土産を持っていくのは6割程度。お土産代は渡す故郷での相手方の数にもよるが、2,0004,000円が多い。
想定すると、相手方一世帯当たり1,000円程度のお土産代である。見知った実家を含む故郷への帰省するため、取り立てて高いお土産を持っていく必要はないが、手ぶらでは気まずいので、菓子折り1個が常識的な線であろう。
 
2)  お土産の選び方
ちょっと気の利いたお土産の選び方を紹介する。
お土産などのプレゼントは、人からもらうのは嬉しいが、人にプレゼントするのはもっと嬉しいものである。
 
a)親しき仲にも礼儀ありで実家や義理の実家へはちょっとしたものを持っていくのが良い。
b)もらった相手に喜んでもらえるものを選ぶのがお土産を渡す基本
c)お土産はみんなで食べられるものが無難
d)両親には、別途それぞれの好物を選ぶと良い
e)高齢の親なら、洋菓子よりも和菓子の方が好まれる
f) 両親の介護をしている義理の姉妹には感謝に気持ちとして、ちょっと高価な物を
 
3)  喜ばれるお土産
東京あるいは大阪から地方の実家へ帰省する時に選ぶお菓子は、いろいろ迷った挙句、昔ながらの定番のものを買い求めるケースが多い。
各種お土産の売れ筋などのデータを以下に示すので、帰省時のお土産を選ぶときに参考にすると良い。
 
(1)定番のお土産
ちょっと古い2003年の新聞記事から引用した、定番お土産ランキングのベスト10を示す。東京と大阪に住んでいれば、いずれもなじみのある土産である。
これらのお土産はいずれも1,000円で売られているが、虎屋のようかんのみは破格の価格(12,500円)と普通の羊羹の5倍以上するため、虎屋ブランドの価値と味を認識できない相手先へ渡しても意味はない。資産家同士の付き合いや会社関係の交際費で買うべきものであろう。
 
1 東京、大阪の定番お土産
順位
東  京
大  阪
1
東京ばな奈「みいつけた」
551蓬莱(ほうらい)豚まん
2
鳩サブレ(豊島屋)
おたべ(おたべ)
3
銘菓ひよこ(東京ひよこ)
赤福(赤福)
4
芋ようかん(舟和)
神戸プリン(トーラク)
5
なめらかプリン(パステル)
聖(聖御院八つ橋総本店)
6
虎屋のようかん
しょうゆ味たこやき(元祖たこ昌)
7
人形焼(中野、橘点心庵)
いかなごくぎ煮(大黒屋)
8
チョコレートケーキ
(赤坂トップス)
水なすの浅漬け(堺共同漬物)
9
雷おこし(壱番屋)
菓子つめスプランドール
(アンリ・シャルパンティエ)
10
チーズケーキ(銀座ぶどうの木)
水ようかん(鶴屋八幡)
日本経済新聞、2003年8月2日、何でもランキング 喜ばれる土産、帰省時に何選ぶ?から引用し作表
 
(2)もらって嬉しいお土産
自宅や会社において、帰省や旅行から戻った時にもらうと嬉しい全国各地のお土産を紹介する。
いずれも、その地域のベスト1のお土産ばかりなので、当たり外れがない。
当然のことながら、虎屋のようかんのような品質対価格がアンバランスなお菓子は入っていない。
 
2 もらって嬉しいお土産
順位
地 域
お 土 産
1
北海道
白い恋人(石屋製菓)
2
北海道
マルセイバターサンド(六花亭)
3
三重、伊勢市
赤福(赤福)
4
宮城
萩の月(菓匠三全)
5
神戸
神戸クリームチーズケーキ(寿香寿庵)
6
浜松
うなぎパイ(春華堂)
7
広島
モミジ饅頭(にしき堂本店)
8
東京
東京ばな奈(グレープストーン)
9
京都
黒のおたべ(おたべ)
10
新潟
笹だんご(さかたや)
日本経済新聞、2006年8月15日、何でもランキング、もらって嬉しい菓子のランキング、定番の味 再開楽しみから引用し作表
 
(3)ネット通販を使ってお土産選び
毎回、帰省時に乗り込む駅や空港のお土産売り場、車なら経路途中のインターチェンジの売店で地元のお土産を買い求めていることであろう。
帰省は楽しいが、列車、飛行機の旅行では衣類や携帯旅行用品でカバンがいっぱいとなるため、お土産は買い求めたいけれど、形状が小さくて、軽いものしか選べない経験をしたことはないですか?
最近では、空港において機内持ち込み手荷物のサイズが厳格となり、大きなものの持ち込みができなくなった。
 
解決策はネット通販によるお土産選び!これにより手ぶらで帰省ができる。
ネット上には、全国各地の選りすぐりのお土産がそろっており、いつでも購入することができる。送料がかかる(ネット店舗によっては送料無料のお土産も数多くあるし、日時指定もできる)が実家まで送ってくれる。
ネット通販では、自分の住んでいる地域のお土産ではなく、全国のうまい物、特産品を選べるのも魅力となっている。
 
実家へ帰省する日にちが決まっていれば、ネット通販を利用し、日時指定で実家へ帰省時のお土産を送ると良い。ただし、日程に余裕をもってネット通販へ購入依頼をしないとダメである。
 
 
3. 帰省時の実家でのマナー
結婚している夫婦が相手方の実家へ帰省する際の心遣いを知っていると、あなた及び配偶者の評価が高くなること間違いなし!
 
その秘訣は
1)  妻が心がけること
a)  料理や後片付けなど台所の仕事を手伝う
ただし、実家の台所へ勝手に入り込まないで、義理の母親の了解を得ること。
冷蔵庫などを勝手に使わないこと。
b)  帰省前に夫と一緒でも良いが、あいさつの電話をする
誰しも、連絡(アポイント)なしの面会、訪問などは、マナー違反。事前に連絡し、了解を得るのが社会人の最低限のルール。
c)  仏壇があれば早めに線香をあげる
実家が先祖をまめに供養しているのなら、墓参りもすると良い。
d)  夫婦の普段の生活状況を話す
実家では、夫がうまく妻と生活しているかどうかに一番関心があるため、自分から夫婦や子供のことを話す。
)   食事の内容や習慣は相手先の家に合わせる
朝の洋食、和食の違い、魚、肉料理の違い、食事の調味料、塩加減の差などは数日しか実家にいないため、相手先に合わせる
f)   掃除など家事の手伝いをする
g)  義理の家族の名前を正確に覚えておく
自分の兄弟の子供、孫の名前はだいたい覚えているが、義理の祖父母、両親、兄弟、子供、孫の名前もきちんと覚えておき、とっさに口にだせるようにしておこう。人の名前をすぐに口に出せるのが社会人のマナー。
もし、義理の家族の名前を忘れた、うろ覚えだったら、夫に事前に聞いて確認しておいたり、メモに書いてバッグにいれておくとよい。
 
2)  夫が心がけること
)   帰省前に妻と一緒でも良いが、あいさつの電話を入れる
当然、だれでも実家に対して行っているはずである。
b)  食事の内容や習慣は相手先の家に合わせる
夫はつい、自宅での食事と同じことを相手先の実家でも強要しがちである。
多少のわがままはやむを得ないが節度を持って対応すること。
c)  仏壇があれば早めに線香をあげる
義理の実家の場合には、訪問したら真っ先に線香をあげるのが礼儀。
d)  家の手伝いをする
実家においては高齢者のため普段できない力仕事、修理、高所の清掃、部品交換などを行ったり、手伝う。
エアコンのフィルター清掃、蛍光灯の交換、物置場の整理整頓、不用品の片付けなどをしてあげると喜ばれる。
e)   トイレ、風呂などはきれいに使う
他人の家にいることを忘れず、自宅とは違うことを念頭におく。
f)   妻を呼ぶときは名前で
妻を呼ぶときに「おい」「おまえ」とか言わない。実家の親は自分の娘が「おい」と呼ばれると良い気持ちはしない。
g)  義理の家族の名前を正確に覚えておく
妻がこころがけることと同じで、義理の祖父母、両親、兄弟、子供、孫の名前をきちんと覚えておこう。
もし、義理の家族の名前を忘れた、うろ覚えだったら、妻に事前に聞いて確認し、メモに書いてポケットへいれておくこと。 
 
3)  配偶者の実家との対応には気配りを
配偶者の実家との会話を含む対応にはちょっとした気配りをしよう。
 
a)  双方の実家において学歴や職業が異なることが多いため、そのような話題は避けるのが賢明である。
b)  相手先に敬意をはらい、絶対に悪口は言わない。
c)  無理に付き合うとアラが出てくるので、つかず離れずが良いようである。
 
4)  実家での食事のマナー
実家に帰省すると、実家の家族はもちろんのこと、近くに住んでいる親族や子供たちも集まることも多い。
特に実家での食事は全員がそろうこととなるため、誰もが気持ちよく食事できるようにしたいものである。
 
食事のマナーの要点は
a)  「いただきます」と言ってから食べ始める
b)  食べるときにひじをついて食べない
c)  音をたてて食べない
ラーメンやそばは人によって考え方が違うが原則は音を立てて食べない。
クチャ、クチャなどの音は嫌われる。
d)  食べながら話さない
e)   きれいな食べ方を心がける
テレビで見たトップクラスの女優の食事の仕方があまりに汚いのにびっくりしたことがある。
食事は、一緒に食べている誰もが気持ちよく楽しむものなので、品のある食べ方をしたい。
f)   箸(はし)の使い方を覚えよう
小さいころに、きちんとした箸の使い方を習得していないと、大人になっても、欧米人が初めて箸を使う時のような、変な箸の持ち方、使い方のままである。
本人にとって、小さいものをうまくつかめないのみならず、周囲から見ていて、きれいに見えず、気になってしまう。
箸の使い方は、きちんと練習すれば習得できるので、覚えよう。
g)  食事中の会話の内容として、病気、宗教、政治の話題を持ち出さない
話題として、以下のだれもが普通の会話している話題を持ち出すと良い。
天気
趣味
ニュース
旅行
テレビの話題
家庭
h)  料理に対して批判しない
出された料理をおいしいと思って食べている人もいる。
i)   食べた後の皿や器を汚くしない
食後のお皿の状況を見ると、それまでの食事のマナーがわかる。
食べ残しが乱雑、テーブルの上に食事のかすが散乱していると、あなたの評価は急落する。
j)   満腹になったら、「ありがとうございました。もう十分いただきました。ごちそうさまでした」で締めくくる
食事を勧められてつい「いえ、もう結構です」と言いがちであるが、マナーの上からはあまり好ましくない言い方なので注意したい。
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
1.楽しい帰省
★読売新聞          2010811   学びくらしデータで見る
                                                        小中学生の夏休み一番の楽しみは旅行
 
2.帰省時のお土産(おみやげ)
★日本経済新聞    2010731   当世ふところ事情
                                                         帰省のおみやげ代、いくら?
                                                         2,000円以上4,000円未満」が25
 
★日本経済新聞    2009125   あなたはどっち ネット調査の結果は
                                                         手みやげ、どうしていますか?
                                                         親しき仲にも気遣い示す
 
★日本経済新聞    201087     実践マナー教室
                                                         お土産を選ぶ楽しさ
 
★日本経済新聞    200382     何でもランキング 喜ばれる土産
                                                         帰省時に何選ぶ?
 
★日本経済新聞    2006815   何でもランキング
                                                         もらって嬉しい菓子のランキング
                                                         定番の味再開楽しみ
 
★日本経済新聞    2010810   コムシューム最前線
                                                         帰省土産はネットで手ぶら
                                                         豊富な商品、会話のきっかけに
                                                         機内持ち込み規制も影響
 
3.帰省時の実家でのマナー
★日本経済新聞    200692     何でもランキング
                                                         夫・妻の実家で心がけること
                                                         郷に入れば郷に従う
                                                         義父母との会話に気配りを
 
★日本経済新聞    20051127家族会議
                                                         妻が「名前で呼んで」
                                                         子どもがまねをするよ
                                                         あなたのママではない
 
★日本経済新聞    2007721   プラス1 暮らしの委員会
                                                         配偶者の家族との付き合い方
                                                         敬意忘れず、悪口言わず
★日本経済新聞    2009725日~825日 実践マナー塾 
                                                         「いただきます」忘れずに
                                                         食べながら話さない
                                                         そばをすする音
                                                         食事中の話題3つのタブー
                                                         満腹の時の断り方
 
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  1. 2013年02月21日 10:52 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

帰省時に家族の絆を強めよう その2 葬儀と相続

2010810
雑情報 (35-2)
    帰省時に家族の絆を強めよう  その2 葬儀と相続
 
雑情報(35) 帰省時に家族の絆を強めようその1、高齢者と介護の実態
の続きを記載する。
 
要旨
2.3 葬式 
1)  高齢者の実態
親族、友人など周囲はみな自分と同じ高齢者。
2)  葬儀は家族葬や直葬が一般化しつつある
*  会社の立場を離れた個人あるいは高齢で亡くなった場合、家族葬や直葬が一般化しつつある。
葬式の有様が本来の姿に戻り、簡素な葬儀を本当に故人と密接な関係にあった親族だけで執り行うようになった。
葬儀のあり方が激変しているため、この時期に及んでも、一般人が見栄を張って従来とおりの仰々しい葬儀をやるのは、無駄な散財と共に世間知らずである。
 
3)  葬儀について親と話しておくこと
a)   葬儀の内容
どのような葬儀するのかを決めておく。
最近は、葬式に坊主を呼ばない、戒名もつけない、戒名を付ける場合は自分で決める葬式も増えてきた。本人、遺族の意向により、墓は持たない、遺骨は納骨堂にも納めずに自然葬、散骨、遺骨でペンダントを作ることも行われている。
b)  坊主
c)  葬儀に呼ぶリスト
(葬儀の連絡は誰にするか、呼ぶ相手のことを考える)
高齢者が亡くなった場合
故人と縁遠い者ほど、葬儀への参列は手間とお金がかかるため、できれば通夜や告別式に参加するのを避けたいと思っている。通夜、告別式の連絡はしてほしくないのが本音。
始めから葬儀を家族葬とすれば、家族だけで葬式がとり行える。
故人とあまり関係がない親族、仕事関係者、友人などへ連絡しないと、彼らの貴重な時間とお金を使わせることもない。
遺族は葬儀に呼ぶ相手の手間、時間、費用のことを考えてあげることも重要。
会社関係者が亡くなった場合
会社で慣例として行われている、社内のだれかれとなく死亡の連絡をして香典を集める悪しき習慣は、即刻止めるべきである。
特に、冠婚葬祭に関し、結婚式の連絡は正社員にしかしないのに、葬式の連絡は派遣社員やパートにも連絡し香典を強要することはあってはならない。
d)  遺影
e)  墓
 
2.4 相続
1)  相続でもめないように
相続により相続税を納入している高齢者は、故人のわずか4%。
いがみ合うことなく相続を終えるには、事前に親を含めた関係者が前もって相談しておくことが必要。
2)  資産の把握
高齢者がどのような内容の資産を持っているのかを書類に書き出しリストアップすることが先決。
3)  相続
高齢者が身内の一部にたくさんの遺産を残したい、法定相続人ではないが、介護を良くしてくれている義理の子供に遺産をあげたいなど、自分の意思により遺産を分け与えたい場合には、遺言を残さないと効力を発揮できない。
遺言書の作成に当たり、きちんと体裁などが整っていないと遺言書の効力がないため、遺言書は慎重の上、間違いがないように書くことが重要。
遺言書に関係なく、法定相続人には最低遺留分だけは相続できる権利がある。
簡単に間違いなく遺言書を作成できるキットが発売された。
 

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2.3 葬式
1)  高齢者の実態
平均寿命程度まで長生きしている高齢者は、自分が一番長生きしているため、大半の親族はなくなっている。また、家族や友人も自分と同様に年を取っているため、会いたくとも身体的に遠方へ出歩くことが困難となっている。
 
葬式をするにしても、同年代の親族や友人は足腰が不自由になり一人では出向けなくなっているケースも多い。
 
2)  葬儀は家族葬や直葬が一般化しつつある
葬儀については
雑情報(29) 葬儀はどのようにすればよいか? 201029日発行
を参照のこと。
 
最近の知識人や著名人などの訃報を見ると、身内だけによる家族葬が増加している。
相変わらず、会社の役員やその家族がなくなった場合は、関連業者との付き合い、見栄、宣伝などから在来型の大規模な葬祭場を用い派手な通夜や告別式を行っているが、会社の立場を離れた個人あるいは高齢で亡くなった場合には家族葬や直葬が一般化しつつある。
 
葬式の有様が本来の姿に戻り、簡素な葬儀を本当に故人と密接な関係にあった親族だけで執り行うようになった。
葬儀のあり方が激変しているため、この時期に及んでも、一般人が見栄を張って従来とおりの仰々しい葬儀をやるのは、無駄な散財と共に世間知らずである。
 
3)  葬儀について親と話しておくこと
親と話しておく内容は、
a)  葬儀の内容
家族葬、直葬が一般的になりつつある。
どのような葬儀するのかを決めておく。
 
最近は、葬式に坊主を呼ばない、戒名もつけない、戒名を付ける場合は自分で決めることも増えてきた。
戒名は、作り方を知ると自分で簡単に決めることができる。たった数文字に途方もない戒名代を坊主に召し上げられなくとも、戒名はつけたいのなら自分で自由に決められる。
坊主が布施の大小により戒名をランク付けするのは、バカバカしい猿芝居。
 
★島田裕巳、戒名は、自分で決める、幻冬舎新書  740
 
b)  坊主
檀家との関係、戒名をどうするか
檀家なら、坊主と葬儀の規模、戒名などをどうするかを決めておく。
 
c)  葬儀に呼ぶリスト
家族葬なら10人程度。一親等には連絡するが、二親等は近隣に住んでいる場合だけとか・・・
リストを親と一緒に作成しておき、親が亡くなったら即、連絡できるようにしておく。
 
友人は誰にも声をかけない(一部の友人のみへ声をかけると、葬儀後に何で呼ばなかったのとトラブルになるかも)、葬儀後にはがきで亡くなったことを連絡すれば良い。もし、葬儀に呼ばなくとも、本当に故人をしのんでいるのなら、葬式に出席しなくとも、後日、焼香に来るはずである。
 
(葬儀の連絡は誰にするか、呼ぶ相手のことを考える)
①  高齢者が亡くなった場合
誰しも、亡くなったとの連絡があれば、通常の仕事や要件を中止し通夜、告別式へ出席するための日程調整、香典、衣装の準備が必要となる。
故人と縁遠い者ほど、葬儀への参列は手間とお金がかかるため、できれば通夜や告別式に参加するのを避けたいと思っている。通夜、告別式の連絡はしてほしくないのが本音。
著名人、芸能人は、人気によりお金を得ているため、体面上、出たくもない葬儀にも参列しないと、一挙に人気が落ちるため、やむなくでている。
 
始めから葬儀を家族葬とすれば、家族だけで葬式がとり行える。
故人とあまり関係がない親族、仕事関係者、友人などへ連絡しないと、彼らの貴重な時間とお金を使わせることもない。
遺族は葬儀に呼ぶ相手の手間、時間、費用のことを考えてあげることも重要。
 
②  会社関係者が亡くなった場合
会社の従業員は、直属の上司や仕事仲間の本人あるいは配偶者が亡くなった場合には、葬式へ参列するのが礼儀であるが、会社の役員、仕事をしたことがある、単なる顔見知りの上司の祖父母の葬儀となると会ったこともなく、なぜ、参列するのと思ってしまう。
誰しも、良く知っている人の死は悲しいが、あまり知らない、初めて聞いた名前ではほとんど悲しみはなく、逆に、また、香典を出すのか、トホホ・・・
本音は、良く知らない会社関係者の親族が死んだ程度で、いちいち連絡して欲しくない。今月も香典代が10,000円を超え、付き合い貧乏になると嘆いている。
 
会社で慣例として行われている、社内のだれかれとなく死亡の連絡をして香典を集める悪しき習慣は、即刻止めるべきである。
特に、冠婚葬祭に関し、結婚式の連絡は正社員にしかしないのに、葬式の連絡は派遣社員やパートにも連絡し香典を強要することはあってはならない。
派遣社員などは正社員とは比較にならないほど、低賃金で働いており、それから更にピンハネするようなことは常識ある正社員ならできないはずである。
 
d)  遺影
前もって、親と相談して画像を決め、写真屋へ依頼し準備しておくと良い。
亡くなった後であたふたと葬儀屋にあおられて遺影を作っても満足したものはできないし、費用も高い。
 
e)  墓
檀家ならお寺の坊主と遺骨を墓に入れる手続きを決めておく。
最近は、葬式に坊主を呼ばない、戒名もつけない、戒名を付ける場合は自分で決める葬式も増えてきた。本人、遺族の意向により、墓は持たない、遺骨は納骨堂にも納めずに自然葬、散骨、遺骨でペンダントを作ることも行われている。
 
 
2.4 相続
2013220日、追記)
相続については
雑情報(38)(38-4) 相続をどうするか その14 20111月~6月発行
を参照のこと。
 
1)  相続でもめないように
相続により相続税を納入している高齢者は、故人のわずか4しかなく、ほとんどの場合相続税を払う必要はない。
それでも高齢者が保有している貯金、保険、株式、土地、家屋を合わせるとかなりの金額となり、遺産相続の権利を持つ親族の間でいさかいの元となる。
 
葬儀後の悲しみの中で、いがみ合うことなく相続を終えるには、事前に親を含めた関係者が前もって相談しておくことが必要である。
 
2)  資産の把握
高齢者がどのような内容の資産を持っているのかを書類に書き出しリストアップすることがまず先決である。
 
3)  相続
遺産は遺言がなければ、法定相続人により分けられる。
高齢者が身内の一部にたくさんの財産を残したい、法定相続人ではないが、介護を良くしてくれている義理の子供に遺産をあげたいなど、自分の意思により遺産を分け与えたい場合には、遺言を残さないと効力を発揮できない。
遺言書の作成に当たり、きちんと体裁などが整っていないと遺言書の効力がないため、遺言書は慎重の上、間違いがないように書くことが重要。
なお、相続には遺留分があり、遺言書の記載内容にかかわらず法定相続人には最低遺留分だけは相続できる権利がある。
 
最近、簡単に間違いなく遺言書を作成できるキットが発売され、好評を得ている。
 
KOKUYO、遺言書キット
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/life-event/index.html
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
2.3 葬式
★読売新聞          201082          月刊ディベート 「葬式は要らない」のか
                                           簡素な式は合理的 島田裕巳(しまだひろみ)
                                           悲嘆からの出発点 碑文谷創(ひもんやはじめ)*2)
                                           「家」崩壊衰退は必然 末木文美士(すえきふみひこ)
 
*2)   宗教関係者はなぜ、一般人が読めないようなペンネームを使うのであろうか?
一般人とかい離した、特別な威光、能力を持つように暗示しているようなペンネームをつけること自体が、国民から宗教を遠ざけている。
 
2.4 相続
★日本経済新聞    2006107    独立独歩のマネー学
                                                          相続の基礎知識
                                                          控除枠は5000万円以上
                                                          分割でトラブルも/遺言書作成が有効
 
★日本経済新聞    2009621    マネー生活
                                                          相続のトラブル回避策
                                                          元気なうちに「遺言」
                                                          葬儀費用は事前準備
                                                          「共有」「寄与分」に注意
 
★日本経済新聞    2010615    らいふプラス
                                                          介護尽くした義理の親・・・
                                                          相続で妻が報われるには
                                                          遺言書に記入 法定相続優先
                                                          養子縁組を結ぶ 遺言なくとも
 
★日本経済新聞    201011      遺言書の作成簡単に
                                                           キットで自ら/家族への思い映像化
                                                           相続巡るトラブル防ぐ
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  1. 2013年02月20日 18:35 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)

帰省時に家族の絆を強めよう 、高齢者と介護の実態

2010810
 
雑情報 (35)
    帰省時に家族の絆を強めよう高齢者と介護の実態
 
要旨
1. 高齢者の現状を知る
1)  高齢者の放置事件
実の子供が年老いた自分の親の居場所や生死すら知らない、無関心とは・・・
*  2009年の日本人の平均寿命は男性79.56歳、女性86.44
2)  日本の家族構成
日本の家族構成は、夫婦2人暮らしが全体の50%、夫婦2人+子供が25%、3世帯が5%、一人暮らしが10%。
3)  子供の責務
親がどこに住み、どのような生活をしているかを気遣い、状況を正確につかんでおくのは子供の責務。
 
2. 帰省を機会に家族の絆を深める
1)  帰省は親の現状を知る良い機会
帰省は親の介護、葬式、相続をどのようにするのかを相談するチャンス。
 
2.1 高齢者の生活状況
1)  高齢者はどのように生きてきたか
2)  高齢者の経済力
高齢者の経済力は大きく、70歳以上の一世帯当たり金融資産は1,379万円保有。
高齢者の年金支給額は自分が支払った年金料の6.5倍の年金を受給。
日本では高齢者は弱者ではなく、ずば抜けた資産を持ち、年金、保険制度の恩恵をフルに受けた最強のポジションを維持している。
唯一、高齢者の最大の弱みは、若い世代より間違いなく早く死ぬことである。
 
2.2 介護
1)  介護をどうするか?
親の介護が必要となったら、「地域包括支援センター」へ連絡し相談する。
親が遠方にいる場合、遠距離介護にも方法がある。
介護施設には、介護保険が使える公共の介護施設の他に民間の介護施設がある。
介護保険が使える公共の介護施設は安心して利用することができる。
民間の介護施設は高い入居費、維持費を払わざるを得ない。高いお金を払ったから介護が行き届いていると判断するのはお人よしである。民間の介護施設の評価は千差万別である。
2)  民間の介護施設の経営方針
介護ビジネスをめぐるトラブルはあちこちの民間介護施設で頻発している
3)  (民間の)介護施設での現在の待遇
1ヶ月に1回程度の頻度で施設へ面会に行けないのなら、親を姨捨山へ捨てたのと同じなので、施設への入居はやめた方が良い。
認知症の高齢者などに選任された成年後見人、弁護士、実際の介護の担当者などによる資産の着服が密かに行われている。
高齢者の家族がまめに面会に行かないと高齢者に対する不当な扱い、虐待、資産の着服を防ぐことは難しい。
4)  民間の介護施設での将来の待遇
介護の世界にお買い得の施設などはありえない。民間の介護施設は経済原則に則って運営されており、格安の介護はない。だからと言って数千万円の高額の入居費、終身介護費を払っても、契約後数十年その介護施設が同じサービスを提供し続けるかどうかは、誰にもわからない。
介護施設を選定するのは、生命保険を契約する以上にリスクが大きいのが実態。
民間の介護施設はあくまでも身体的に自分で動ける、自分の口で食べることができる、病気にかかっていない、ボケていない高齢者には適切に対応してくれるが、上記を外れると途端に追い出されるか、追加費用を請求される。
高齢になっても自活できるのなら、自宅に居ながら家族や公的なデイケアサービスを受けながら、食事などの面倒を見てもらうのが一番良い。

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1. 高齢者の現状を知る
1)  高齢者の放置事件
このところの新聞、テレビ、ネットなどマスコミの話題は111歳の高齢者が30年以上前に死亡していたのを同居していた実の子供や孫が知っていながら放置し、役所へ死亡届も提出せず、ちゃっかりと年金は受け取っていた件である。
この事件をきっかけに、100歳を超える高齢者について役所が調査を行うと、50件以上の高齢者の生死、所在不明が続出している。
実の子供が年老いた自分の親の居場所や生死すら知らない、無関心とは・・・世も末である。
 
2009年の日本人の平均寿命は男性79.56歳、女性86.44と発表されたばかり。たかが数十名の生死、所在不明の高齢者により平均寿命が下がることはないが、役所の大事な業務の一つである統計データの信頼性が揺らぐことがないよう、関係官庁はきちんと対応して欲しいものである。
 
2)  日本の家族構成
従来、日本の家族は親、夫婦、子供の3世帯が一緒に住んでいたが、次第に夫婦と子供の2世帯の生活が一般的となった。その2世帯暮らしも子供が学校を卒業し自立や結婚すると別の所へ住処を構えるため、親、夫婦、子供はそれぞれ独立して暮らしている。
 
日本の家族構成の割合は、夫婦2人暮らしが全体の50%、夫婦2人+子供が25%、3世帯が5%、一人暮らしが10%となっている。
 
3)  子供の責務
日本の家族が核家族化し夫婦2人の生活が基本となっている現状から、親と夫婦(子供)とは別々に暮らすのが普通である。
この結果、親と子供との行き来が疎遠になることはやむを得ないが、親がどこに住み、どのような生活をしているか、元気に過ごしているかなどをいつも気にし、状況を正確につかんでおくのは子供の責務である。
 
 
2. 帰省を機会に家族の絆を深める
1)  帰省は親の現状を知る良い機会
普段から電話、手紙やメールなどを用い親と連絡をしている子供であっても、親の生活状況、介護、葬式及び相続の事はなかなか話しにくいものである。
遠方で暮らす子供にとって、帰省時に親と直接会って話し、住居や生活状況を見ることにより、年老いた親の現状を知ることになる。今後の介護、葬式、相続をどのようにするのかを相談するチャンスである。
 
特に親が日本人の平均寿命(男性79歳、女性86歳)に近くになり、片親、病気がち、痴呆症の予兆があるなどの場合には、帰省のチャンスを逃さずに今後のことについて親子で確認しておくと良い。
 
確認する内容は親の生活状況、介護、葬式、相続の4つである。
以下にそれぞれの概要を示す。
 
2.1 高齢者の生活状況
1)  高齢者はどのように生きてきたか
現在の80代以上の高齢者は直接、間接的に戦争に参加し生き残った者である。戦後の物のない、医療も不十分な時代をなんとか生き抜いた後は、戦後復興、朝鮮特需、高度経済成長、世界第二の経済大国と日本の経済力が爆発的に拡大する中、その恩恵を受けた。
高度経済成長のおかげにより勤労者の賃金は物価上昇をしのいで上昇し、かつ、戦前、戦後の耐乏生活により植えつけられた節約、無駄を省く、物を大事に扱うなど、身についた倹約精神に支えられ、それなりの資産を蓄えた。また、この世代は日本の人口増と経済成長の追い風に乗り、イケイケどんどんと税収、保険料が毎年のように増加したため、当時の自民党政権による大判振る舞いの結果、年金、健康保険は他の世代と比較すると格段に優遇されており、大半の高齢者は今の団塊の世代以降の人口急減世代と比較すると良い時代を過ごしてきたし、今後も過ごせる。
 
しかし、高齢者によっては家族の災難、病気、子供の教育費、子供が学校を卒業しても正社員として働けず親と同居し面倒を見ているなどにより資産をすでに使い果たし、住居と年金以外は何もない世帯もあろう。
このように高齢者の生活、資産の状況は生まれ、職業、結婚など人生の節目において運、不運が作用し千差万別であろうが、大金持ちや困窮者のような特殊な家族にスポットを当てて検討しても、大部分の高齢者家庭とはかい離が大きいため、平均的な高齢者を例として記載していく。
 
2)  高齢者の経済力
高齢者の経済力は大きく、70歳以上の一世帯当たり金融資産は1,379万円保有している。ちなみに30歳代は458万円である。
 
1 年代別の一世帯当たりの金融資産保有額(万円)
年 代
平均値 *1)
中央値 *1)
20歳代
248
100
30歳代
458
200
40歳代
771
380
50歳代
1,085
550
60歳代
1,677
900
70歳以上
1,379
600
知るぽると(金融広報中央委員会)暮らしに身近な統計集 暮らしと金融何でもデータから引用
 
http://www.shiruporuto.jp/finance/tokei/stat/stat002.html
 
 *1)  平均のトリックの惑わされないように!
金融資産の保有額は、平均を用いると、少数の高額資産保有者の影響を受け高めの数値となる。納得できる国民の資産保有金は保有金額とかけ離れているため、資産保有者の少ない側から数えてちょうど真ん中の数値が実態に近い。平均資産保有額の半分程度が普通の家庭の資産保有額となる。
データ、図などは、使い方によっては、本当の意味を隠し、意図的に間違った方向へ誘導していることが多々ある。世の中を生き抜くためには、表示されたデータや図などは本当か?と疑問の目で眺める態度も必要。
 
また、高齢者の年金支給額は自分が支払った年金料の6.5倍の年金を受給し、かつ介護、健康保険制度の充実により、病気やけがで入院したり治療しても、保険が適用される範囲内の医療を受けるなら高額医療制度により月に最大9万円弱の負担で済む。10年前から始まった介護保険制度によりケアサービスも受けられるようになり、公的な介護も充実してきた。
 
これらに加え、日本経済のデフレ基調が20年以上続いていることから、特殊な例を除くと高齢者の資産が急減する事態とはなっていない。
平均的な高齢者は、子供や孫と一緒に買い物や食事に行くと子供たちの費用分を負担したり、帰省時におこずかい、お正月にお年玉をはずんでいる。余裕がある高齢者世帯では、子供が住宅を建てる時に頭金の一部を補てんしている。
 
まさに、日本では高齢者は弱者ではなく、ずば抜けた資産を持ち、年金、保険制度の恩恵をフルに受けた最強のポジションを維持している。高齢者は選挙に大挙して投票し、自分たちの年金、医療、介護など自分たちの世代の権利ばかりを主張し続け、次世代の日本を担う若者にこれでもかと負債を背負わせている。
高齢者を支えることができるのは若い世代しかないのに、いつまでも老害を誇示し自分の権利ばかり主張しているようである。
唯一、高齢者の最大の弱みは、若い世代より間違いなく早く死ぬことである。
 
このように、平均的な高齢者家族では、子供が親に対し生活費や医療、介護費の一部を負担する必要はないが、親の蓄えが少なかったり、年金の支給額が少なかったり、保険で負担できない自己負担の医療費がかかる世帯では、子供が親へ援助する必要がある。
そうは言っても、高齢者の子供の世代である団塊の世代前後の世帯は、自分の家族の生計をなんとかやりくりできる程度なので、親への多額の援助は難しい。対応策として、親子とも収入は年金しかないため、親と同居し双方の住居費、生活費などを低減するなどによりやり繰りしている世帯が多い。
 
 
2.2 介護
1)  介護をどうするか?
歳をとると誰もが、身体の自由がきかなくなり介護が必要となる。
介護は誰から受けるのか、家族が高齢者の自宅あるいは子供の家で介護をするのか、介護施設へ入り他人の介護を受けるのかなどの選択枝がある。
家族の負担、特に高齢者は身体、精神的(ぼけや痴呆症)な状況が日々着実に悪化していくのに対応した適切な介護をするのは大変な負担である。
 
親の介護が必要となったら、まず、「地域包括支援センター」へ連絡し情報を得たり、今後どのように対応すればよいかを相談することから始めるとよい。
 
また、親が遠方にいる場合、遠距離介護による対応が可能なケースでは、遠距離介護に関する情報を入手対応するとよい。
 
介護施設には、介護保険が使える公共の介護施設の他に民間の介護施設がある。
介護保険が使える公共の介護施設は、法律に基づく介護しか行わないが、安心して利用することができる。介護保険が使えない民間の介護施設は自由度が大きく、快適かつ行き届いた介護を行っているところは格段に高い入居費、維持費を払わざるを得ない。高いお金を払ったから介護が行き届いていると判断するのはお人よしである。民間の介護施設の評価は千差万別である。
 
介護施設と介護老人福祉・保険施設その種類と役割
http://carehomeinfo.aodori.com/
 
2)  民間の介護施設の経営方針
家族の手間を省くためと思い親自身、あるいは子供たちと相談し、バカ高い民間の介護施設へ入っても、本当に適切な介護が行われているとは言い難いのが現実である。
介護ビジネスが今後高齢化社会の到来とともに急速に伸びるのでひと儲けしようと悪徳介護業者がちまたに氾濫している。民間の介護施設へ数千万円の入居費と月に数十万円の施設維持費を支払って入居したのに、パンフレットの内容とは程遠い介護の実態にびっくりし、契約解除するとまるまる入居費がとられてしまうなどの介護ビジネスをめぐるトラブルはあちこちの民間施設で頻発している。
 
折口雅弘のような、金の臭いがするビジネスに目ざとい悪人は、ジュリアナ東京で儲け、グッドウイルグループ、介護事業コムスンを立ち上げなど金儲けできる事業に真っ先に飛びついた。これらの経営者は異口同音に高齢者を大事に介護し、亡くなるまで面倒を見るなどをたいそうなことを述べているが、本音はいかにして介護保険から確実に支給される介護費の搾取と高齢者の資産をいかに奪取するかが主目的であり、高齢者の介護は最低減で済まそうとの考えが見え見えである。
 
介護の現場で高齢者と接している職員は、生きがいをもって働いている。しかし、このような金儲け主義の経営者が上層部にいる限り低賃金、長時間労働、普通ならだれもやりたくない介護の現場作業を意欲をもち行っていても、しだいに介護への希望を失ってしまう。
 
3)  (民間の)介護施設での現在の待遇
介護施設へ高齢者を入居させた場合、定期的に親に面会へ行かないと、どのような待遇を受けているのかわからない。
 
ニュースなどで報道される介護現場の状況は、適切に高齢者を介護しているとは言い難い施設が相当あることを示している。もちろん、適切に高齢者を介護している施設もたくさんあるであろうが・・・
介護施設へ見舞いに行くとわかるが、大半の高齢者の家族は年に数回訪問すれば良い方で、ほとんどは高齢者を施設へ入れっぱなしで知らんぷりである。
 
このような状況を逆手にとり、施設では家族の目が届かないことを良いことに、経費削減の一環として、介護に必要な手間や人件費を減らす、食事の内容を悪くする、風呂の入浴頻度、入浴時間を減らす、ベッド、寝間着などの交換を伸ばしたりしている。徘徊する高齢者は身体拘束をしてベッドへしばりつけたりして自由に動けないようにしたり、夜は介護人の負担を減らすため、患者に安定剤、睡眠薬を飲ませたりして強制的に眠らせている。
 
本当に、高齢者のことを考えるのなら、介護施設へ親を入れたら、最低でも1ヶ月に1回は家族が面会に行き、本人に直接介護の状況を聞いたり、身体のどこか(特に見えない部分)に異変がないかをよく観察する必要がある。
痴呆症状などがあれば、本人が言葉で適格に症状を伝えることが難しいため、もっとよく本人の外見を観察し、更に周囲の他の入室者の状況を見ることが大事である。
1ヶ月に1回程度の頻度で親へ面会や見舞いができないようなら、親を姨捨山へ捨てたのと同じなので、施設への入居はやめた方が良い。
 
介護施設側では、まめに面会にくる高齢者に対しては、親族からクレームを言われたりするのを恐れるため、定められた正規の対応を取らざるを得ない。その代り、面会に誰もこない高齢者に対しては従来通りの営利主義がまかり通り、ますます手抜きの対応がはびこることとなる。
 
また、認知症の高齢者などに選任された成年後見人、弁護士、実際の介護の担当者などによる資産の着服が相変わらず、密かに行われている。
実の子供や親族が親の資産をかすめとるなら、まだしも、赤の他人が高齢者の認知症、ボケや身体障害で動けないことを良いことに横領などの犯罪を行っている。
たぶん、露見しているのはほんの一部であろう。密室での出来事なのでかなりの数の犯罪が行われていることだろう。
やはり、高齢者の家族あるいは親族が親身になって介護あるいはまめに面会に行かないと高齢者に対する不当な扱い、虐待、資産の着服を防ぐことはできない。
 
4)  民間の介護施設での将来の待遇
民間の介護施設は、どこでも施設ができたての時に入居する高齢者はまだ若くて元気であるが、年月が経つと自分で歩けなくなり、特別な介護や医療が必要となる。そのような場合になっても介護施設へ居続けたいのだけれど、施設側では手間のかかる高齢者はとっとと亡くなるか、出て行ってほしいものだから、なにかと理由をつけて追い出しにかかる。
結局、バカ高い入居費をふんだくり取られ、高齢者は追い出される。
 
介護施設へ入る前に、施設側の提供する良いことしか記載していないパンフレットをいくら読んでも、たった数回程度の視察で施設の裏の顔がわかるはずがない。
特に現在入居している介護施設は、まだある程度元気な高齢者が入居しているはずで、10年後を想定した場合、高齢者は自分では歩けなくなり、痴ほう症が増えているはずである。そのようになった場合に、施設は介護の人員を増加したり、それ相応の対応をしてくれるのか?
口では、施設側は高齢者が動けなくなっても対応すると言っていても、利益がでない事業を民間介護施設がするはずがなく、結局、手抜きの介護がまかり通るか、この高齢者は介護ではなく病気なので施設で面倒を見ることはできない、病院へ移るようにと体よく追い出される、追加費用を出さないと居られない、追い出されるのが目に見えている。
最悪の場合は、施設が倒産し、新しい事業主により入居していた高齢者は施設を追い出されるか、追加で多大な費用負担を強いられる。
 
誰しも、現在の状況を見て、将来もこのままうまく進展するだろうと想定する。普通のビジネスなら、物やサービスを提供するマーケットが急激に変わることはないため、このような考えは通用するが、介護の世界では、高齢者の身体、精神ともに日ごとに悪化し、長生きさせればさせるほど、介護に手間と費用が加速度的にかかるようになる。
通常の老化と病気が混然一体となった高齢者を死ぬまできちんと面倒を見てくれるとは到底思えない。
結局、民間の介護施設を追い出された高齢者は大切な資産を失い、騙されたことを悔やみ、自宅と病院を転々として死を待つのが現実である。
 
介護の世界にお買い得の施設などはありえない。民間の介護施設は経済原則に則って運営されており、格安の介護はない。だからと言って数千万円の高額の入居費、終身介護費を払っても、契約後数十年その介護施設が同じサービスを提供し続けるかどうかは、誰にもわからない。
介護施設を選定するのは、生命保険を契約する以上にリスクが大きいのが実態。
 
結論として、民間の介護施設はあくまでも身体的に自分で動ける、自分の口で食べることができる、病気にかかっていない、ボケていない高齢者には適切に対応してくれるが、上記を外れると途端に追い出されるか、追加費用を請求される。
高齢になっても、自分で歩け、食べることができ、ボケていないのならわざわざバカ高い費用を払って民間の介護施設へ入るより、自宅に居ながら家族や公的なデイケアサービスを受けな、食事などの面倒を見てもらうのが一番よさそうである。
 
できれば、高齢者の自宅で身内が公的デイケアサービスを受けたり、病院へ通ったり、必要とあれば入院するのが適切な対応のようである。
 
 
参照資料
雑情報を作成するにあたり、参考となる/参考にした新聞、雑誌などの出典元、年月日、タイトルを載せる。
 
1.  高齢者の現状を知る
★読売新聞              2010727    平均寿命 男 79.59歳 女 86.44
                                                          4年連続伸びる
 
2.  帰省を機会に家族の絆を深める
★日本経済新聞       201084      らいふプラス いつまでも親子 特別編
                                                             老親が元気なうちに・・・
                                                             帰省を機会に本音で話そう
                                                             寄り添い、結論は焦らず
                                                             介護、葬式、遺産 これだけは確認
                                                                
2.1 高齢者の生活状況
★読売新聞              2009525    年金の世代間格差拡大
                                                             70納付額の6.5倍 30 2.3
 
★日本経済新聞       2004827    未知なる家族 親子3代 財布は一つ
 
★日本経済新聞       200991416  らいふプラス 
           ツナガル家族 上 不況・ワケあって結束    過ごす時間「増えた」3
           ツナガル家族 中 家計強まる親依存        「経済支援受けた」子世帯3
           ツナガル家族 下 将来の頼りは何ですか? すがり合いに限界
 
2.2 介護
★読売新聞              2010423    シニア 急な介護家族で備えを
                                                             包括支援センターで情報
                                                             日ごろの生活・体調把握
 
★読売新聞              2010425    読み得 医療&介護
                                                             遠距離介護情報を味方に
 
★朝日新聞              2009924    有料老人ホームめぐる苦情・相談急増
                                                              100万円~数千万円、内容さまざま
                                                              「入居一時金」注意・確認を
                                                              一時金の返還「半年で半額」
                                                              「申込」「協力」金別名目で徴収
                                                               90日以内解約は全額返還の規定
 
★読売新聞              2010317     「成年後見人が着服」急増
                                                              4年で25件 財産管理の意識薄く
 
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  1. 2013年02月20日 14:56 |
  2. 家族(絆 家系図 自叙伝)